iPodに搭載されるチップを製造するチップメーカーPortalPlayerが米国時間4月19日に発表したところによると、Apple Computerは2006年後半より、ミッドレンジおよびハイエンドの音楽プレイヤーに搭載するフラッシュメモリについて方向転換を予定しており、PortalPlayerはその知らせを受け取ったという。
PortalPlayerは「iPod nano」に搭載されることを狙った新しいチップを2006年下半期に発表する予定だ。しかし、Appleは同チップのiPod nanoへの導入を見送っている。これが、他のタイプのiPodに搭載される可能性もまだあるが、結果次第では同社にとって打撃になる、とPortalPlayerは述べた。あるアナリストは、PortalPlayerの第4四半期の売り上げのうち95%がiPodの販売から得られたものと見積もっている。Wedbush Morgan SecuritiesはPortalPlayerの2007年の予想売上を算出する際に、売り上げの70%がiPod nanoの出荷によって達成されるという前提に立っている。
WedbushのアナリストCraig Berger氏とJames Schneider氏が20日に公開した調査報告の中で、新しいiPod nanoを巡って、サムスン電子がPortalPlayerを追いやっているようだと述べた。PortalPlayerの株式は42%(9.48ドル)下落し、20日のNasdaqの取引終了間際には13.11ドルになっていた。
(Posted by Tom Krazit)