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選択肢が多いことの落とし穴

2006/03/14 20:24
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 北米や西欧に住んでいる人々は食物や職業、消費材といったものに関して他の地域の在住者よりも選択肢が多いと、スワスモア大学の教授で「The Paradox Of Choice:Why More Is Less(邦題:なぜ選ぶたびに後悔するのか--「選択の自由」の落とし穴 )」の著者Barry Schwartz氏は今週、カリフォルニア州カールズバッドで開催中のPC Forumで語った。この選択肢の多さが問題だと同氏は述べている。

 途方にくれるほど多くの選択肢に囲まれると人は不安や非現実的な期待、自己非難、後悔といった感情によって精神的に不安定な状態に陥ると言われている。たとえば、家電量販店などへ行けば、人は単に後悔するものを買ってしまうばかりである。このような現象がうつ病増加の主な一因になっていると同氏は述べている。

 Schwartz氏は「買い物はストレスを解消するものではなく、人々の感覚をまひさせるものだ」と述べ、「世の中がこんなに便利でなかったときは、人々の期待値も低かった。今の世の中では、(人々の期待値がとても高いため)何が期待に添えるかわからない」と語った。

 Schwartz氏によれば、食料品店へ行けば、今日いかに退屈でつまらないものがはんらんしているかが分かるという。ノンオイル、ノンビネガーのサラダドレッシングだけでも175種類あり、クッキーにいたっては285種類もあったという。

 いくつかの実験でこれらの現象が検証されている。食料品店で行った実験では、24種類のジャムを商品テーブルに設置したところ、客の目を引くだけで売上はよくなかった。一方、6種類だけに絞ってジャムを設置したところ、売上は10倍になったという。また、企業1500社を対象にした確定拠出型年金(401K)プランの研究では、投資オプションが10種類増えるごとに退職プランへの加入数は2%減少したという。スピードデーティングの実験では、参加者が12人のときより、6人のときの方がカップルが成立する確率が高かったという。

Posted by Michael Kanellos

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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