デジタル音楽市場でAppleがMicrosoftの一歩先を行っていることは誰が見ても明白だ。Bill Gatesと同社のパートナー企業らは、消費者がMicrosoft製品と互換性のある音楽プレイヤーを好んで購入すると長い間予測してきた。しかし、現実にはAppleの「iPod」が圧倒的な勝利を収めることとなった。
BusinessWeekの記事には、ここしばらくの間、たびたび噂となったある計画が現実味を帯びてきていると書かれている。記事によれば、Microsoftには、iPodと直接競合する新しい機器の開発チームがあるのだという。
この機器は、ビデオや楽曲の再生機能に加え、ゲーム機能も備えるようだ。BusinessWeekの記事では、MicrosoftがiPodと同じ土俵で勝負をするよりも、「Xbox」の強みを利用する道を選んだのだろうと推測している。
しかし、このアイデアはまだ企画に段階にあり、最終的な決定は下されていないだろうと、BusinessWeekには書かれている。この手の戦略はMicrosoftにとって深刻なリスクとなり得るからだ。同社はデジタルメディア市場において、自社をソフトウェアベンダーとしてはっきりと位置付けており、そのうえでハードウェアやソフトウェアの両面において世界中のパートナー企業との協力関係を築いているからだ。自社でハードウェアをつくることになれば、パートナー企業との戦略を大きく変更しなければならなくなると、記事には書かれている。
そうは言っても、iPodの勢力は日増しに大きくなってきているのが現実だ。
Posted by John Borland