今後の開発者の方向性を見通し、Microsoftはウェブ開発者やウェブデザイナーを対象としたカンファレンスを2006年3月に開催するという。基調講演にはチーフソフトウェアアーキテクトのBill Gatesが登場する。
ラスベガスで開催されるカンファレンス「MIX 06」は、高度な機能をもつフロントエンドやマルチメディアウェブアプリケーションに関心をもつ開発者に対してアピールする重要な場である。
「メディアはテクノロジーを変え、テクノロジーはメディアを変える。ウェブ『デザイナー』はコードを書くようになり始めているし、ウェブ『開発者』も画像の加工方法を学び始めている」と、同カンファレンスのウェブサイトには記されている。
Microsoftにとって、ウェブデザイナーやウェブ開発者の注目を集めることは同社の顧客基盤を拡大するための手段である。さらにデスクトップソフトウェアの分野で優位な立場にある同社は、クライアント側の処理を利用して高度なグラフィックユーザーインターフェース(GUI)を実現する「リッチクライアント」を普及させるために多額の出資をしている。
同カンファレンスの出席者は、Gatesのスピーチで「Windows Vista」「Windows Live」のほか、AJAXアプリケーションの開発フレームワークである「Atlas」の開発状況について詳細が聞けるだろう。
また、このカンファレンスはMicrosoftにとって、「Expression」シリーズの販売を開始する絶好の場になるかもしれない。これは同社初のデザイナー向け製品で、現在ベータテスト中である。
Posted by Martin LaMonica