iPodの価格は、コロラド州ボールダーにある日曜大工用品の安売り店の客にとって、明らかに耳障りのいいものではなかったらしい。Denver Post紙によれば、地元警察が先週逮捕したJonathan Baldinoという19歳の青年は、手作りのバーコードを使って、iPodの値段を150ドルから4.99ドルに変えてしまったという。
地元警察によると、BaldinoはIchiku Softwareのサイトからダウンロードした「Barcode Magic」というソフトウェアを使って偽物のバーコードを作成し、それを本物とすり替えたという。同社のウェブサイトには、このソフトウェアの説明として、「家庭用や趣味用、小売店用のバーコードを作成できる。バーコードの形式やフォントを選び、必要な文字や数字を入力するだけで、自動的にバーコードが作成される」との記述がある。
次に大型量販店のTargetに狙いをつけたBaldinoは、店舗のなかで手頃な値段の商品を見つけると、そのバーコードの数字を控えて自宅に戻り、Barcode Magicで偽物のバーコードを作成した。Baldinoは最初この手口でまんまと成功を収め、CDプレーヤーを24.99ドルしか払わずに手に入れたと警察は述べている。
しかし、コロラド大学で電気工学を専攻するBaldinoは、この手口を明かす過ちを犯してしまった。彼は明らかにCDプレイヤーだけでは満足しなかったらしく、ふたたびTargetの店舗に足を運ぶと、今度はiPodに狙いを定めた。しかし、144.99ドルのiPodを手に店を出ようとしたところを捕まった彼の手には、ヘッドフォンに4.99ドルを支払ったことを示すレシートが握られていたという警察の話を同紙は伝えている。
Posted by Steven Musil(CNET News.com)