お使いのブラウザは最新版ではありません。最新のブラウザでご覧ください。

CNET Japan ブログ

PMPへの道のり(その4) - PMBOK勉強会盛り上げ作戦 -

2009/06/06 15:57
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

プロフィール

山田ひさのり

私がプロジェクトマネジメントを実践したり学習したりしていく中で、ためになった考え方やノウハウを紹介していこうと始めましたが、その後ケータイ/ソーシャルビジネスを中心の情報発信に変化しました。暫くの間更新が滞っていましたが、私の転職をきっかけにグロースハック/ハッカーの情報を発信するグログとして投稿を再開しました。
ブログ管理

最近のエントリー

前回から少し時間が経ってしまいましたが実は6/2にPMP試験を受けていました。結果は、おかげさまで見事合格でした!4月半ばから本格的な勉強を開始して1ヶ月半。集中して勉強できたせいで私の人生においてもいい刺激となりました。PMP試験のお話などはおいおい紹介ししていきたいと思います。

本日は前回からの続きで、盛り上がりを失っていくPMBOK勉強会へのテコ入れの話です。

練習問題の導入

2,3回と勉強会を重ねるにつれて勉強会は淡々と進行されるようになりました。元々が講義形式の勉強会であったために聴いている方は受身になりやすいという傾向はありましたが、まさにそれが顕在化してきました。「まずい」と考えた私は勉強会の世話役と共に対策を検討し始めました。対策を考える私の目に止まったのは1冊の本でした。それは『PMBOK問題集』という本です。この勉強会を開始し始めた頃から、「いつかPMP試験を受けよう」と考えていた私はこの本を購入していました。しかし最初の10ページほどに目を通しただけで、そこに書いてある問題を本格的に解く事はしていませんでした。この本はちょうど知識エリア毎に問題が分かれており、勉強したことを復習するにはちょうど良い教材のように見えました。「この問題を勉強会の最後に解いてみてはどうだろう」、そう考えた私はすぐさま世話役の人間にその書籍を見てもらい、勉強会の最後に5問ほどの問題を出題するコーナーを勉強会に組み入れてはどうかと提案しました。世話役の人間も「面白そうですね」と同意してくれ、すぐさま準備に取り掛かってもらいました。

練習問題の導入、その反応は?

練習問題は次の勉強会から早速導入されました。時間配分は1時間の勉強会で以下のように決めました。

  • 発表30分
  • 質疑応答15分
  • 練習問題5分
  • 答え合わせ10分

発表者と聴講者には事前に時間配分を伝えておき、発表のスライドと練習問題のスライドを分け、前者のスライドファイルのみ事前に配布し練習問題のスライドは勉強会の中で初めて目にする手筈となっています。

勉強中の質疑応答が終わり5問の問題が読み上げられました。その問題を見た聴講者はほとんどが「???」という感覚に襲われました。

PMP試験問題の特徴

ここでPMP試験問題の特徴を説明したいと思います。実はPMP試験問題は4択式になっており、問題に対し最も適切(もしくは不適切)なものを選択する形式が取られています。しかしPMP試験問題の最大の特徴には以下の2つがあるのです。

  • 何を問われているのかよくわからない
  • 正解(もしくは不正解)が複数あるように思える

これはPMP試験問題への一般的な意見に私の考えをプラスした意見ですがそんなに外れていないと思います。実際の問題例を見てみましょう。

問題

プロジェクトマネージャは2つのプロジェクトを掛け持ちしています。彼の2番目のプロジェクトは1つ目のプロジェクトから1ヶ月遅れて開始しました。彼の1番目のプロジェクトは最初は規模が小さかったものの、次第にサイズが大きくなっているようです。彼は手助けの必要性を感じ始めています。最近、社内で彼の2番目のプロジェクトと類似したプロジェクトが数年前に実施されているの情報を得ました。彼は何をすべきでしょう。

  1. 他のプロジェクトマネージャと連絡を取って、援助を求めてください。
  2. PMOから社内のプロジェクト記録と指導を得てください。
  3. スコープの広がりがプロジェクトに与える影響について分かるまで待ってください。
  4. プロジェクトのスコープの広がりがステークホルダによって同意されていることを確認してください。

どうでしょう、皆さんはどれが正解かわかりますか? この問題はPMP試験問題を語るのに非常に適切な問題で、私が上述した2つの特徴を非常に如実に表わしています。この問題は結局何を聞いているのでしょう? またどれも正解であるように思えませんか?

この問題の正解は2.です。実はこの問題は以下の2つを問うています。

  • 過去のプロジェクト資産の有効性を理解しているか?
  • PMOの役割を理解しているか?

この問題を見て上記の2つを推察できるならばこの問題は難しくありません。しかしそれが分からない場合はほとんど間違えます。PMP試験の問題は「PMBOKの精神を理解しているか」を問うことが多いのです。

PMP試験の問題は基本英語で出題されますが、外国語として「日本語」を選択して受験出願を行えば試験時に日本語訳を参照することが可能です。多くの人は「訳が悪く問題の質として疑問だ」と言いますが、上述の出題意図の話とあいまって「問題の質が悪い」との印象ができているように思えます。

勉強会で問題を出題した時の反応もまさしくそうでした。多くの人間が、「え、どれも正解じゃないの?」という反応で1つの回答に絞れないようです。5つの問題に解答した皆の頭にはまさしく「?」が浮かんでいました。その表情からは「どれが正解なのか聞きたい、その根拠はなんだ?」ということが読み取れました。私と世話役の思惑どおり出題後の答え合わせは大いに盛り上がり、多くの人がPMP試験とPMBOKに消化不良感と興味を持ったようでした。勉強会は4/13回を消化していましたが、私はこの時以後勉強会を盛り上げていく自信を持ったことを今でも覚えています。

次回予告

次回は私と勉強会の世話役が行った勉強会に対する様々な工夫と、勉強会の顛末についてお話したいと思います。ここまで読んで下さった方々に感謝致します。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
運営事務局に問題を報告

最新ブログエントリー