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良いマネージャーって何?

2009/02/22 23:52
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プロフィール

山田ひさのり

私がプロジェクトマネジメントを実践したり学習したりしていく中で、ためになった考え方やノウハウを紹介していこうと始めましたが、その後ケータイ/ソーシャルビジネスを中心の情報発信に変化しました。暫くの間更新が滞っていましたが、私の転職をきっかけにグロースハック/ハッカーの情報を発信するグログとして投稿を再開しました。
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今日はプロマネだけでなく、一般的なマネージャ職について考えたいと思います。

私はプロマネ+組織マネージャを生業としています(悪名高い『プレイングマネージャ』です)。幸いなことに周りからは「良いマネージャ」として認められていますが、その言葉を聞く度に(ありがたい反面)、「良いマネージャとは何なのだろう?」という疑問が湧きます。誉めて頂くこと自体は嬉しいのですが、その嬉しさと同じぐらいその疑問が気になるので、その言葉を掛けて頂いた人に「あなたにとって良いマネージャとはどんな人ですか?」と尋ねるようにしています。そしてその応えは実に様々で非常に興味深いものです。今日はこれまでに聞いたそれらの応えと、私が出会った「良いマネージャ」の良いとされる理由を分析した結果から、「良いマネージャ」とはどういうマネージャか考えてみたいと思います。

 良いマネージャの定義

「良いマネージャとは?」という問いの応えは実に様々ですが、その中でもいくつかの共通点を見出すことができました。(私の中では)どうやら以下の4つに集約されるようです。

  1. その人の立場に立つ事ができる
  2. 人の話を聞くことができる
  3. 人を認めて任せることができる
  4. 正しい判断・決定を下すことができる

以下に 一つ一つ細かく説明していきます。

1. その人の立場に立つ事ができる

会社組織でも家庭でも社会生活を営む人間はそれぞれ「立場」と言うものを持っています。ある人の立場では当然のことが違う立場の人に言わせればとんでもないことだ、ということは少なくありません。そして会社組織は様々な立場の集合体です。そのような会社組織にあって、「自分の立場を理解してくれる人」は非常にありがたいものです。まして理解できるだけでなく「自分の立場になって物事を考えてくれる人」は良いマネージャ以外の何者でもありません。

 

2. 人の話を聞くことができる

これはマネージャとしてはかなり重要な能力だと思います。マネージャについて多くの書籍を見たり、人の話を聞いたりして常に感じるのは、聞くことの重要性です。「話を聞く」というと簡単そうに聞こえますが実は意外と難しいもので、つい途中で口を挟みたくなったり、「結局はこういうことでしょ? それはね、」と話が終わる前に結論を予想し自分の考えに誘導したりしがちです。これは能力の高い人ほど顕著なようです。人は皆自分なりの価値観や判断基準を持って動いていますので、自分の話をじっくり聞いてそれを(いろんな意味で)評価してくれる人は非常に大切な存在だと思います。これは「良いマネージャ」として認められるべき理由としては実に妥当だと思います。

3. 人を認めて任せることができる

その人(=部下など)のことを認め、任せてくれるということです。人は皆「認められたい」と強く感じて生活(=仕事)をしています。逆に言うと仕事をする人にとって最も辛いことは、「自分は認められていない」と感じることかも知れません。これは仕事に限らずそうで、社会性を持つ人間ならではの特性だと思います。私もそうでしたが自分のやったことが認められるという感触は非常に嬉しいもので、次の仕事への活力が湧いてきます。そのようなマネージャが傍にいてくれるのはありがたいことです。

4. 正しい判断・決定を下すことができる

たとえ上述の1〜3を満たしていたとしてもそれは「良いマネージャ」であるとは言えないと私は考えています。なぜなら1〜3を満たしている人はただ「人格的に素晴らしい人」なのであって、利潤追求組織である「会社」にあっては、正しい判断を行いその結果組織に属する人や社会にメリットを与える必要があります。マネージャにはできる限り多くの人に利益を与える責任があるのです。また少し話は代わりますが、人が人の言うことを聞く理由の1つに「その人が実績を持っているか?」ということがあります。いくら主張に妥当性があったとしても、結果を出していない人の説得力は薄いものです。これは理屈ではなく厳然たる事実であり、マネージャーは人に指示を出す立場なのですから、(ある程度)正しい判断を行い結果を残す必要があります。しかもこの「正しい判断・決定を下す」ということは精神的な意味に留まりません。なぜなら正しい判断を下すには管理対象物に対する深い造詣や理解度、専門知識が要求されます。つまり正しい判断には正しい知識が必要であり、すなわち「良いマネージャ」は(取り扱っている事象について)多くの勉強しなければならないことを意味しています。これは人格だけで成せることではなく、多くの努力を必要とします。そのような努力をしているマネージャは「良いマネージャ」の資格を持つには十分だと思います。

実は、、

上述した4つの条件は実は(少なくとも私の中では)繋がっています。その人の立場に立ち→その人の話を聞き→その上でその人を認め、任せる→そして結果としてそれが正しい判断であり実績を残す、というサイクルとも言えます。そしてこのサイクルは最も理想的なサイクルであり、これが完璧に回れば恐らくそれを主導したマネージャは10人が10人「良いマネージャ」と評価されるでしょう。ただこのサイクルを保つのは簡単なことではありません、恐らくは、

  • かなり高い人格
  • 高レベルの思いやりや感謝の精神
  • 扱っている事象に対する深い造詣

 などが最低でも必要と思われます。改めて考えるとかなり高いハードルです。私は最終的には経営者になりたいと考えていますが、まずは上記を満たせる「良いマネージャ」を目指したいと考え日々努力しています。今はまだ未熟でも必ず上述の主張に見合ったマネージャになりたいと思います。

最後になりますが読者の皆様が考える「良いマネージャ」とはどういう人か、あなたなりの考えを教えて頂ければ幸いです。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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