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TwitterとFacebookのソーシャルグラフをめぐる覇権争い-kazu ( @ogawakazuhiro )

2010/08/19 21:26
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先般、Twitterが「Followed By」と「You Both Follow」という新しい機能を提供開始しました。その機能追加は、頻繁にTwitterを使われている方であれば気づかれている方も多いでしょうし、ユーザー間のつながりを促進するものなのだろう程度には認識され始めていることと思います。「Followed By」は、各ユーザーページに自分がフォローしているユーザーが表示される機能です。これは、自分がフォローしているユーザーがフォローしているのであれば、自分でもフォローしてみようという決断を促す一種の推薦機能となっています。「You Both Follow」は、自分がフォローしているユーザーを(まだ自分がフォローしていない)あるユーザーもフォローしていることが表示される機能です。これにより、まだフォローしていないユーザーを自分もフォローしてみようという決断を促す、同じく推薦機能です。

 当初のTwitterは、SNSに比べてライトなユーザー間のつながりこそがウリでした。ユーザー同士が双方向でフォローし合う必要は無く、一方通行的なフォローでOKなこともあり、気軽に参加出来るソーシャルメディアであることが多くのユーザーに支持された理由の一つともなっています。またTwitterは、SNSのようなサービスの方が多くの複雑な機能を内製しているのに対し、APIが非常にオープンなために第三者が機能を付け加えることの自由度が高く、機能向上スピード、急成長にも一役買ってきました。ただしその機能の大半は、URLを短縮するサービスBit.ly、タグを付けたい言葉の前に#をつけるだけであらゆる人のつぶやきをタグで管理することができる#Hashtagsなど、直接的にソーシャルグラフへ作用する類いのものではありませんでした。

そして、ここに来ての「Followed By」と「You Both Followの機能追加は、対Facebookを意識したソーシャルグラフ強化に映ります。Twitterは140文字に制限されたマイクロメッセージとリアルタイム性を特徴に、ソーシャルストリームの申し子としてその存在価値を確立しました。一方、実名をベースとし世界中に5億人以上のユーザーを抱えるFacebookは、リアルで巨大なソーシャルグラフによりその存在価値を急速に増幅させています。Facebookのソーシャルグラフの価値は、今後具体的な形を持って、世を席巻していくことになろうと僕らは推察しています。今般のソーシャルグラフへ直接作用するTwitterの機能追加は、Twitterがソーシャルグラフの重要性を再認識していることと、Facebookへの対抗策の現れと見ています。実名性やユーザーのパーソナル情報の質量ではFacebookに劣るものの、Twitterのソーシャルグラフは一方通行であるが故に、連鎖性においては双方向型のFacebookに比しても奥行きがあります。つまり、Twitterにはまだ多くのソーシャルグラフのパターン作りが可能です。

いずれにせよ、ソーシャルメディアの世界では人と人のつながりの質量が鍵となり、それはまさにソーシャルグラフの重要性に帰結します。ソーシャルグラフをめぐる覇権争いの観点においても、TwitterFacebookにはあらためて要注目です。 -kazu

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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