■メディアOBとしてあえて言いたい・・・
全国7都府県に緊急事態宣言が4月7日に出てから約2週間、17日には改善が見られないことを重く受けて全国一律に緊急事態宣言が拡大されました。すなわち県を超えて行き来することも自粛せよということになったわけです。新型コロナウイルス感染症は未だ衰えず猛威を奮っているんです。
メディアOBとして言いたいことが山ほどあります。まず安倍総理と星野源氏のコラボの件。一般市民は何を言おうが勝手ですが、それみたことかと取り上げるメディアはいただけません。どこかのメディアの社長や幹部が星野源とコラボしようとチャレンジしたでしょうか。1首相はそれを恥を忍んでやってみた、それでいいではないでしょうか。それを見たメディアが煽るのはお門違い、自分のメディアの社長や自分がコラボしてから文句言ってほしいです。
さらに連日繰り返される感染者数の発表。一部のメディアは細かく良心的な解説しているところもありますが、ほとんどは国民を煽るだけの紹介。それに加えて渋谷や新宿繁華街に人がいなくなっている報道が定番。何なんですかあれ。これだけ緊急事態になってて新宿や渋谷に人がいなくなっていなかったらヤバいですよ。真実の報道なら減っては来ているがこの減り方では感染者拡大を止められていないことをもっと訴えるべきです。ほとんどいなくなっててもせいぜい6割程度だからなんです。逆に品川駅の乗り換え乗客や二子玉や武蔵小山、戸越など住宅街の大型商店街はスーパーに連日長蛇の列。乗り換え乗客やモールを行き交う人々はつばを飛ばしまくっている。テレビ報道するならどのくらい風塵やつばが飛び交っているかのリアルタイム画像などを出すくらいのことまでしてほしいくらいです。
■いまこそ町内掲示板的なメディアが重要・・・
家族で外出したらそりゃおしゃべりはするでしょ。それがお互いにかかりまくっていることに全く関心がない。実際そんなところからクラスター感染が始まっている事実もないからみんな大丈夫と思っているが、森三中だってテレ朝アナだってほとんど感染するこころあたりがないと言っている。そんな日常から感染していることはまちがいないんです。この状況を見ていて安倍総理も小池都知事もよく我慢できると思います。強制ができない責任者たち。めちゃくちゃ可愛そう。何が何でも協力して「早期終結」を実現させねばならない。店をやらなきゃ食べていけないとかテレワークでは出来ない仕事だと言っている国民がまだいることがやるせない。
感染者はみんなに人生で最も多く謝らなければならなくなっている。被害者なのに。伝染させている本人はほとんどがまったくそのつもりがない人になっている。それでいいんでしょうか。誰でも伝染者になりうるということ。だから外に出てはいけないんです。
私は人生で初めて今回のことで4月の収入がほぼ国からの給付金(あったとして)だけになります。失業していたときでさえ失業保険がもらえていた。その私がじっと我慢して家から出ずにいます。いてみていると言ったほうが正しい、ある意味自分の人生における実験です。食材の買い出しがてらに人気のない場所の健康散歩を週に2〜3回する程度。これでも感染するリスクがあるんです。そのくらい新型コロナの感染力は恐ろしいものだと認識しています。
■メディア自体のロックダウンもあり得る・・・
テレビ東京やいくつかのメディア機関が会社への入出を閉鎖し始めています。このまま感染拡大が続いたらテレビやラジオなども放送の継続ができるか危ういんです。国会ももちろん。まだ国会議員だけはマスクして集まって会議やっているんでしょうか。もしそうだったら全く認識不足としか言いようがない。そもそも国会議員や官僚も10万円の給付金だけになってほしいです。そうすれば少しは税金が一般市民に回ります。
感染者の数が減り始めるのはいつになるんでしょうか。政府は4月22日あたりからすこしづつ減っていくことを祈っていると思いますが、この分ではかなりヤバいでしょう。国民を安心させるために虚偽の数字を出していたとしても、非常事態宣言が5月6日以降に解かれることはまず無い気がしています。
とにかく特効薬やワクチンがないうえに感染率が莫大な史上最強の新型コロナウイルスなんです。いまのところの終着点は、全員が9月くらいまでに感染して免疫を得るか、1年くらいそのまま続いて100万人規模の死者が全世界で続々出て、生き残った人だけがワクチンを打って終わる、そのどちらかになりそうなのです。それをもっと早めるには自主ロックダウンしかありえない、特に日本。
どのメディアもほぼ同じ報道をしています。このままだと以前からも言われているように数種類だけで十分になりますね。一般人の気持ちの代弁みたいなメディアではなく、メディアの役割やリテラシーを感じるものが現れることを望みます。
完全自主ロックダウンして1ヶ月我慢すれば6月ころにはなんとか感染拡大は停止できるかもしれないんです。やるしかないんです。みんなで実験しましょう。こんな状況下で頑張って実験している方々の話題もいっぱいあるので、少し紹介しておきたいと思います。こういう話題が次々流れるメディアがいいですね。
■世界で総力戦!スパコン16台で新型コロナに挑む!!
アメリカ政府は新型コロナウイルスの治療薬とワクチン開発を加速するため、16台のスーパーコンピュータを世界中の研究者に開放すると発表しました。
このスーパーコンピュータを活用するための新たなコンソーシアムも3月22日設立、その名も「COVID-19 High Performance Computing Consortium」。ここにはアメリカのローレンス・リバモア研究所などそうそうたる国立研究所が参画。さらにグーグル、アマゾン、マイクロソフトなどの世界的クラウドサービスも協力提供。
大学や政府、企業に所属する研究者は、ウェブサイトを通じてコンソーシアムに提案を行うことでスパコンを使うことができるようになります。
16台のスパコンを合わせると、CPUの数は77万5000個、GPUは3万4000個に達し、処理速度は330ペタフロップス(ペタは1000兆を意味する。フロップスは1秒間に処理可能な浮動小数点演算の回数)で、地球の全人口75億人が1秒づつ計算しても305日を要する量だそうです。(全く想像がつきません)
すでに提案した研究チームは、8000種類の化合物を調査し、新型コロナウイルスのスパイクタンパク質に結合して無力化できる可能性のあるものを77種類特定できたということです。われこそはこんな使い方をしたいという方は提案してみてはいかがでしょうか。
■パソコン、ゲーム機も結集!コロナ対策で一致団結!
アメリカ政府が16台のスーパーコンピュータを世界に開放して新型コロナウイルスの治療薬とワクチン開発を加速させようという取り組みがあれば、世界のパソコンやゲームコンピュータのユーザーなら誰でも参加できて、協力しあって新型コロナウイルス治療の研究を加速させようという取り組みも始まっています。その名もプロジェクト「Folding@Home(フォールディング・アット・ホーム)」。個人や企業が所有するパソコンやゲーム機の余剰パワーを結集し、前例のないデータ高速処理を実現させようというものです。
プロジェクトの拠点は米セントルイス・ワシントン大学で、同大学のボウマン助教によればこの2週間で参加者は40万人以上にものぼるということです。多数のコンピューターをネットワーク接続して仮想スーパーコンピューターを構築する「分散コンピューティング」で新型コロナウイルスの構造上に治療薬が干渉できる「ポケット(穴)」を見つけ出そうとしています。ちなみにこのプロジェクトは以前のエボラ熱の際にも、治療薬の標的を発見したという実績があるそうで、今回も期待が持てそうだと評判です。
個人所有のパソコンや「プレイステーション(PlayStation)」などのゲーム機が合わさることでスーパーコンピューターを超える無限大の演算装置が誕生するということで、さらなる成果に期待しちゃいましょう!!
(出典)
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■COVID-19 High Performance Computing Consortium
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■Folding@Home