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マストドン(Mastodon)はOpenPNE(オープンピーネ)を越えられるか!?

2017/04/20 18:00
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土屋夏彦

radikoが有料で全国が聴けるようになり、いよいよ聴き逃しサービス「タイムフリー」も始まるかと思いきや、2016年になってしまいましたが、AMが在京3局も含め順次ワイドFM化を始め、TOKYOFMグループのi-dioもいよいよこの3月から始まるようで、今年の地殻変動はかなり大きいかも!
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■マストドン(Mastodon)って一体!?

この一週間、マストドン(Mastodon)の話題を聞かなかったことがないくらい勢いづいてます。知らない人には何のことだかさっぱりわからない。何かのどんぶりなのか? 「マスト丼」とか書く人もいるので一層紛らわしい。

ぼくも最初は何のことだかさっぱりわからなかったんですが、アンテナの鋭い友人がこぞって日々話題にしているので、何なのかなと思い始めたとたん、yahooニュースは連日マストドン(Mastodon)フィーバー!! いろんな記事によればマストドン(Mastodon)とは2016年10月、ドイツの若い技術者のオイゲン・ロッコ(Eugen Rochko)さんが開発したSNSだそうです。

ツイッターのような仕様で出来てて、友達をフォローすると、その人が更新した文章が自分のタイムラインに乗ってくるようになります。その辺まではツイッターと大して変わらないのですが、大きな違いは、マストドン(Mastodon)はサービス名称ではなくて、サーバーアプリケーションであることです。

つまりマストドン(Mastodon)というオープンソースクローンをダウンロードしてきて、自前のサーバーなどにインストールすれば、自分だけのツイッターライクなマストドンサービスが出来上がるということ。もう半年以上まえから公開されてたのに、あまり話題にもなってなかったところ、4月に入って日本人学生の「ぬるかる」さんが「mstdn.jp」というサービスを立ち上げたころからネットで話題となり、一気に登録者数を増やしました。

さらにはPixivが「pawoo.net」を立ち上げたり、ドワンゴもニコニコ動画のアカウントと連動できる「friends.nico」を立ち上げるなどしだして、一気に日本人ユーザーが激増し、今や海外の利用者を押しのけて、日本のマストドンサーバーがダントツ1位の登録者数に躍り出てるんだそうです。

■さくらがマストドン用VPSサービスを立ち上げた・・・

ちなみにマストドン(Mastodon)とは、日本のウィキペディアを検索すると「ゾウ目に属する、絶滅した大型の哺乳動物」「2000年に結成されたアメリカのヘヴィメタルバンド」と出て来ます。作者のロッコさんは大のヘビメタ好きでこのバンド名から名付けたらしいんですが、アプリケーションのキービジュアルにはマンモスが使われています。

興味のある方は、いまからでもここまで書き出したマストドンを使ったサービスURLに行って登録すればすぐに試すことが出来ます。もしくはgithubからマストドンクローンをダウンロードして自前のサーバーにインストールしてみて下さい。ただしこれまでのwordpressが簡単に動かせるいわゆる「LAMP環境(Linux・Apache・MySQL・PHP)のサーバーではなくて(まだやってないので詳しくはわかりませんが)、CentOS・nginx・PostgreSQL・Rubyという組合せで動くらしいので、初めての人はちょっと大変かも。でもさくらインターネットさんが、マストドン用VPSサービスを立ち上げたようなので見てみてはいかがでしょう。

http://cloud-news.sakura.ad.jp/startup-script/mastodon/

ところで、マストドンの最も注目すべきところは、自前で立ち上げても、ほかのマストドンクローンのサービスからもユーザーを検索することが出来ること。これはいままでのSNSではあまり考えたことがなかったことです。

そう思うと、LINEはスマートフォンというプラットフォームに依存して立ち上がり、スマホに入ってる電話番号を頼りにどんどん友達を取り込んでいった経緯がありますが、マストドンクローンサービスが増えるだけソーシャルネットワークの許容範囲も広がり、フェイスブックやツイッターで交流のあった友達を取捨選択しながら取り込んでいけるのでこの機会に友達の整理にも活用できそうです。

■トゥート!!

ちなみにマストドン特有のキーワードがあるので書き出しておきましょう。

ツイッターでいうところのツイートは「トゥート!」となっています。またリツイートのことは「ブースト」と言います。ブラウザやスマホアプリで見るとTweetDeckのように表示されますが、自分のフォローしている人の記事が読めるタイムラインのほか、そのサービス全体で増えていくユーザーのツイートが見れる「ローカル」に加えて、ほかのマストドンサーバーで追加されたツイートも見れる「連合」があります。

あまりに盛り上がりすぎて心の拠り所が欲しくなってしまった方がいらっしゃるようで、4月28日には「マストドン会議」なるものが催されるようです。

http://lab-kadokawa24.peatix.com/?lang=ja

ここには「Mastodon(マストドン)は、これからネットの宇宙の中でどう受け入れられていくのか?」などと書かれていて、もしかするとこれがきっかけで新たなソーシャルネットワーク時代が始まるんじゃないかと、そわそわざわざわがひしめき合っています。

■OpenPNE(オープンピーネ)という究極の概念・・・

私は10年くらいまえに、これと似たような気分を味わったことがあります。それはmixiが始まって、これはスゴイことになってきたと思った矢先に、誰でもmixiライクなSNSを立ち上げられる「OpenPNE(オープンピーネ)」と出会ったことです。mixiは知らない人もいっぱいいて、その横で、自分の友達とコミュニケーションを取るツール。

「その横で」というのがミソで、ちょっと関係ない人にもだだ漏れすることが、新しい出会いを産んでいくのかもしれない・・・というもの。でもそういっただだ漏れを極端に嫌う人たちも多かったわけで、だったら自分たちだけのクローズドのSNSを立ち上げればいい、それを簡単に実現させてくれたのが「OpenPNE(オープンピーネ)」でした。

私はこのエンジンを元に、まさにマストドンの連合の部分のような、クローズドでありながら、それぞれのソーシャルネットワーク同士の交流を実現させた「So-netSNS」というものを作りました。いまさらながらあれは、ソーシャルネットワークの一つの究極の形だったと思います。(手嶋さんその節は本当にお世話になりました)

当時はそこまでユーザーが逞しくなかったから、企業でお膳立てが必要だったし、結局ユーザーがそこまで増えずに終了してしまいました(OpenPNEは今でもサービスを続けています)。いまや、ユーザーのほうが断然逞しくなっているので、ユーザー同士の交流はフェイスブックでもツイッターでもどこでも利用すればいい。そんなときにほっと一息できるソーシャルネットワークも必要。それがマストドンの行き着くところなのではないかと思います。

マストドンから新たなインターネットの潮流が生まれてくれると楽しいですね。

(参考リンク)

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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