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真面目な器(メディア)にバカなコンテンツを乗せてしまえ!!:第51回トンコネ・ジャム

2017/02/28 10:00
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プロフィール

土屋夏彦

radikoが有料で全国が聴けるようになり、いよいよ聴き逃しサービス「タイムフリー」も始まるかと思いきや、2016年になってしまいましたが、AMが在京3局も含め順次ワイドFM化を始め、TOKYOFMグループのi-dioもいよいよこの3月から始まるようで、今年の地殻変動はかなり大きいかも!
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ラジオメディアをネットやITを駆使して面白くする技を議論する「トンコネジャム」。今回は先月の「第50回トンコネ・ジャム:今年注目したい情報伝達サービスはこれだ!!」の続き。議論したいことは情報の伝達の様変わりに、我々はどう対応するかについて。

昔の情報伝達では中心というものがあった。それをメディアと言っていた。ラジオはメディアの中ではわりと端っこだったので、ちょっと変わった好きなことが出来た。でもいまは完全に違う。みんなが得る情報はバラバラ。中心がない。なのに中心を作りたがる、中心に集めたがる。

ラジオはもともと中心から少し外れていたから面白かった。だからほかと同じようにラジオが情報を中心に集めようとするとどんどんつまらなくなる。ではラジオらしいお作法はどんなのがイイのか? 少なくとも「おりこうさん」になっていては面白い情報は伝わらない。どうやってバカになる!?

引き続き、今回のメンバーも、ラジオアナウンサーでIT使いのスペシャリストの吉田尚記さん、吉田さんも共同参画する株式会社トーンコネクト社長CEOの加畑健志さん、さらにスーパー大学生の矢倉大夢さんでお送りします。


左から矢倉さん、吉田さん、加畑さん

■カタチが変われば面白くないものも面白くなる!?

吉田:「medium(メディウム)」って書いた人の顔が見える機能もあるんです、それが「パブリケーション」という機能。これを使って僕も含めたラジオ作家さんがバカな話(うんこ漏らした話とか)を連作するとかいいですね。そういうことがやりたいんです。

>そういうSNSのあたらしい器(手法)みたいなものをうまく活用するべきという話なんですね。

吉田:そうです。器(手法)自体がネタにできると考えているわけです。いまyoppy.tokyoに掲載されている記事には、その記事に対する肯定的な評価とか否定的な評価がついてない。これがあるべきだと思うんです。こんなこと言ってるけどしょうもね~なとかあった上での記事でなければ、いまや価値がない!!

>コメント書けるようにはなってませんね。

吉田:いま問題なのは、オフィシャルっぽい匂いがあるけど、それだけでは全く人を引き付けないので、ラジオの話題なんだからもとパーソナルであるべきだと思うんです。たとえば、記事を作家さんが書いて、そこに面白い面白くないの評価が書かれているほうが断然ビビッドな記事になる。そうしたいんです。

加畑:そういうポータルを作り出すためには、システムのほうになんかしてあげないと始まらないんじゃないかってことですね。

吉田:人間がやってて面白いことってそんなに変わらないんです。世界で一番古い紙に書かれていた言葉は「最近の若いものは・・・」だったそうです笑。

>なるほど、全くいまとほとんど価値観が変わっていない・・・。

吉田:でもカタチが変われば中身も変わってしまう。例えば大きなテープが小さくなってウォークマンが生まれたとき、でっかいヒットが生まれているわけです。レコードからCDという形に変わったときも新たなヒットが生まれている。でもCDがスーパーオーディオCDになっても何らかの変革はない。いい音が聞こえるとかだけではヒットは生まれないんです。でもiPodに変化したらヒットが生まれている。

僕はカタチが変わったときにしかヒットは生まれないと思っているんです。ほかにも「牛乳」。良い質の牛乳と普通の牛乳の戦いよりは、三角パックか普通の四角いパックかどっちに入ってるかのほうが全然重要だと思うんです。

人間が「良い」と思うものは、誰しもさほど変わらないけど、カタチが変われば価値観がぜんぜん変わるということ。つまり、Facebookで出ているバズは、新しい価値観を表現しているものはそれほどないのですが、それをどの新しい器に乗せるかで、カタチが変わり、面白さも変わるんです。

■賢そうなところでバカなことやるから面白い!

>全くそのとおりだと思います。

吉田:新しい器のひとつが「medium(メディウム)」ではないかと思っているわけです。新しい器は何年かに一度しか出てこなかった。例えばBlog(ブログ)が登場して器が新しくなった。そのとき僕は「ラジオで使いたい!!」って企画書書いてるんです。トラックバックなどの機能なんかも目新しい当時、誰も知らなかった中川翔子でBlog使って番組やりたいって企画書。ボツりましたけど笑・・・。

そのあとにmixiが来たときにもこれはヤバイと思って、ここにラジオの批判とか書かれたらどうなるんだろうと思案をめぐらせました。それと同じような新鮮さを僕はtwitterに感じて、このときは会社には特に言わず、特にtwitter禁止とも言われてなかったから、勝手に番組で使いまくったら、それがすごいプレゼンスに繋がったんです。

いま久しぶりにtwitterのときのような思い即ち、使ってみればそこんとこが不自由だったんだとわかることを「medium(メディウム)」に感じています。

ブログやSNSのここの部分だけを切り取りたかったという欲求。これまでのサービスはどれも対応していなかった。「medium(メディウム)」を活用すれば、SNSのカタチが変わる!! テキストベースのコミュニケーションで。

このときに今だったら頭の良いブログを一生懸命書いてもそこそこプレゼンスは発揮できそうな気がするんですけど、それよりはさらにもう一段階工夫を乗っけたほうが良さそうだなと思って、みんなバカな話が好きだから、バカなものを乗っければこれぞ次世代メディアになれると踏んだわけです。

なので、すでにあるクラスターに差すというよりも、今回間違いなくガラガラポンが起きるので、そのガラガラポンのビッグウエーブに乗ったほうが絶対正しいし、それしか勝てる方法はないと思うんです。

あと、すべてのインターネットサービスの特徴を考えると、先行者メリットがすごく大きい。「medium(メディウム)」はまだ誰もメジャーでは利用していないので、例えば「イマつぶ」みたいなのが現れたとき、これみんなツイッターに行くなと感じた人だけがメリットあったように、先のことが読み切れているとは言わないまでも、手を付けておいて損はないと思うわけです・・・。

>そのときに、そんな良い器なら自分たちでそのしくみを作ってしまう方法もあるわけで、それなら自分の器(メディア)となれるけど、人の器を使っている限り、自分の器にはなれないというジレンマが生じるのでは・・・。

加畑:自前で作れと言えば全然作れるんだけど、「medium(メディウム)」みたいな賢そうなところでバカなことやるから面白そうだってことなんじゃないですかね。ただのアホなところでやっても単なるアホで終わってしまう・・・。

矢倉:アホなサイトを作ってみましたというだけになりますね。だからよっぴーのコンテンツがあって、そこにチャチャを入れるバカな人がいるっていうのがいいんじゃないですかね。

■PPAPはジャスティンのコンテンツ!?

>とするなら、よっぴーが書いたコンテンツがやはり重要になってきますね。それは一体何でしょう?という話に戻ると思うんですが・・・。

吉田:そういう意味では何でもいいんです。システムを変にハックしていること自体がコンテンツだと思っているので。たとえば僕が考えるコンテンツを僕よりも面白く書いてくれる人がいると思うんですよ。常々、僕が書くコンテンツよりも他の人が作ったコンテンツのほうが全然面白いと思っているわけで、僕ごのみのコンテンツを作れる人が現れればぜんぜんそれで良いと思うんです。

PPAPでいえば、ジャスティン・ビーバーは、あれが自分で作れたら自分の作品として出しても良かったんだと思うんですよ。でもジャスティンは自分のよりもPPAPが面白いって言ったことで、ジャスティンのコンテンツになっちゃった!!

僕じゃなくても面白くしてくれさえすれば、こっちとちゃんとつながりがある人であれば、全力で「これ面白い!」って僕が言い続けることで「僕のコンテンツ」になるんです。

>つまりよっぴー編集長のお眼鏡にかなうアホなコンテンツを「medium(メディウム)」のような賢そうなシステムで展開させることで、新たな情報伝達のカタチを創り出そうというわけなんですね。

そう考えると、ラジオという真面目な器で、深夜放送なんて悪びれたことを始めたからこそ、文化が生まれ、話題が育ったんだなとつくづく思います。みなさんありがとうございました。今後のメディアにおける情報の伝え方に注目しましょう。


(参考リンク)

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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