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「なんかつまんない」のギャップを埋める:yoppy.tokyo:第39回トンコネ・ジャム

2016/02/13 10:00
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プロフィール

土屋夏彦

radikoが有料で全国が聴けるようになり、いよいよ聴き逃しサービス「タイムフリー」も始まるかと思いきや、2016年になってしまいましたが、AMが在京3局も含め順次ワイドFM化を始め、TOKYOFMグループのi-dioもいよいよこの3月から始まるようで、今年の地殻変動はかなり大きいかも!
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■いよいよ民放ラジオが動き出した・・

在京AMラジオ3局(TBS、文化、ニッポン)による「ワイドFM」が12月から始まってはや2ヶ月、そしてTOKYO FMを中心に全国の系列局で始まる新放送サービス「i-dio」も、3月の福岡・東京・大阪スタートに備えて、Wi-Fiチューナーの無料配布も始まっています。

どちらも以前テレビ放送が使用していた周波数帯の1チャンネルから3チャンネルあたりのV-Low帯の再利用による新たなビジネス展開。まさに私のテーマでもある「放送と通信の地殻変動」の大きな山場であります。

i-dioのWi-Fiチューナーは、モニター募集に登録しておいたら、さっそく届いちゃいましたが、まだ放送が始まっていないため、お試し受信も出来ないようです。早く試験電波だけでも出してみて欲しいですね。

そんな中ニッポン放送では、ワイドFMに次いでさらに新たな試みが始まりました。それが「yoppy.tokyo」というウェブサイト。ITやアニメにメチャ詳しいラジオアナウンサーでおなじみのよっぴーこと吉田尚記さんをフィーチャーしたウェブサイトをビジネス化するという試みだそうなのですが、どんな目論見なのか、さっそく定例トーク会でもある「トーンコネクトジャム:略してトンコネジャム」で話を聞いてまいりました。

メンバーはいつもの、IT使いのスペシャリストでラジオパーソナリティの吉田尚記さん、「吉田ルーム」の大番頭さん・益子和隆さん、吉田さんも共同参画する株式会社トーンコネクト社長CEOの加畑健志さん、さらにスーパー大学生のTehuさん、同じくスーパー大学生の矢倉大夢さんのフルメンバーです。

■なんかつまんない・・・

>1月22日(金)の正午より、yoppy.tokyoが立ち上がります(現在すでに立ち上がっています)。社長会見でもトップで取り上げられてましたね。どんないきさつで始まったんでしょう。

(吉田)正直自分でもよくわかなんないんですが、僕らの仲間のあるスタッフが突然思いついた企画なんです。

(益子)ニッポン放送のデジタルコンテンツをもっと充実させようということになって、どんなコンテンツが良いかと言う中で、吉田さんに白羽の矢が当てられたみたいです。

(加畑)珍獣扱い笑!?

(吉田)そうです、珍獣です笑。

そもそも僕の身の回りでは、面白いことがやたらめったら起きていて、これまでもそれらをどう自分の中で消化していけばよいか正直悩んでいたんです。その上それを消化する意味でツイキャスとかやると、そこからさらに面白いことが出てきちゃったりして、どうやってカタチにしていけばいいのか、社会に向けてアピールしていけばいいかって思ってました。

そんなことをずっと考えていた中で、「ほぼ日刊イトイ新聞」みたいなものができたら自分も満足できるんじゃないかと思い始めていました。そこにスタッフからのウエブサイト化の話が舞い込んでカタチになったということですかね。「吉田版ほぼ日」みたいなイメージですね、僕にとっては。

ただ「ほぼ日」が立ち上がった1998年ころはエポックメイキングな作りだったと思いますが、今だったらどうすればいいんだろうと思ったんです。

今の世の中って「面白いこと」足りてるのか、はたまた足りないのか? 自分ではもうよくわからなくなっている。自分だけ考えれば「面白いこと」だらけなんだが・・・。世の中に足りないんだったらもっと「面白いこと」をデリバリーする価値はある・・・。

けっこう何もやってない若い人たちの共通の感覚として「なんかつまんない」というのがどうもあるらしいんです。僕も「なんかつまんない」という時期も体験してますが、今ではそれを超越して「面白いこと」しかなくなってしまった。つまり自分はその「なんかつまんない」というギャップを埋められた。だからみんなのギャップも埋められないはずはないと思ったわけです。そのノウハウを伝えていくのがyoppy.tokyoの核になれればいいなと思っています。


左から矢倉さん、Tehuさん、吉田さん、加畑さん、益子さん

(益子)ウェブサイトで面白いことがいっぱいありますよと言うだけだと、伝わりにくいのかなと思ってます。

(吉田)矢倉くんとか「なんかつまんない」って感覚あります?

(矢倉)僕にはないですね笑、そういうこと考えている人が多いっていうのは感じますが。

(Tehu)私も先日晴れて成人となりましたが笑、成人式でもそういう人多かったと思いますね。

(益子)マインドの問題ですかね。世の中には面白いことがいっぱいあるけれど拾えない。実はそういう手法(テクニック)の問題ではなくて、面白いことに能動的になれないマインドの問題、能動的へのなり方がわからない・・・。

(矢倉)「そこが面白い」というチャンネルがなくて、面白いのは「2ちゃんまとめサイト」なんかに専有されてしまっている印象です。

(吉田)面白いことが「まとめサイト」だったりするんだよね。

(Tehu)「まとめサイト」ってびっくりするくらい見られてますよね。

(加畑)びっくりするくらい信じられている。

(益子)俺らの世代で、都市伝説は人生で2、3回しか起きなかった。例えば「口裂け女」とか・・。今ではまとめサイトのおかげで、毎日都市伝説が起きている笑。凄い時代・・・。

(吉田)都市伝説の需要があるってこと? 逆に言えば・・・。

(益子)都市伝説的な手触りというか、あのザワッとした感じって、どうしても飛びついてしまう。「嘘だ・・・」と言いながら「本当っぽいな・・」と・・・。

(Tehu)それは今の2ちゃんねるも変わらないです。

(矢倉)あと2ちゃんまとめサイトはそれをさらに可視化しているので、より飛びつきやすい。

(益子)本物っぽく見える・・・。

■「つまんない」はリスク放棄の状態・・・

(吉田)Tehuくんの成人式での話題が気になります。成人式の報道とか見てても、誰もがスマホの画面見てて「なんかつまんない」がにじみ出ている・・・。

(Tehu)しかも楽しくしようとも思ってない・・・。

(吉田)そうなんですよ。さっきの矢倉くんの話がすごく理解できて、そもそも簡単に時系で解決できる問題で、解決できる人にとってはyoppy.tokyoでやろうとしているようなことは必要ないのかもしれないけど、多くはその解決方法に気づかない。やるべきはテレビコマーシャルかもしれない。スマートニュースとかのアプローチとは違うのかもしれない。

(益子)先日の打合せでyoppy.tokyoでテレビ番組作っちゃえみたいな話ありましたよね。

(吉田)そうそう、今日一番面白かった話題はこれ、みたいなやつ。

>ラジオ発の話題がyoppy.tokyoでテレビ番組みたいになるとさらに面白いかも。

(益子)「提供は吉田ルームでした」みたいな笑。

(加畑)突然ですが、いまの若者って「つまんなくない」って言えないんじゃないのかな、突っ込まれそうで・・。「なんとなくつまらない」って言ってるほうが楽、安全・・・。

(益子)つまらないという自覚もないような気もする。満たされていないみたいな・・・。

(矢倉)つまんないに「暗影」しているんだと思います。

(加畑)つまんないのが一番楽なんですよ。すごく楽しいなんて言ったら周りから浮いてしまう・・・。

(吉田)つまらないは「アメ」であると同時に「リスクを取らない状態」ですよね。日経平均を買い続けているみたいなこと笑・・・。

>いちいち説明する必要がないのが心地いいんですね。それをyoppy.tokyoでリスクを取ってやろうと笑・・・

(益子)エンタメの世界で仕事していると、つまらないはダメというか、業界にいる資格がなくなるというか、能動的に面白いことを探さなければいけない。マグロのように泳ぎ続けなければ死んでしまう・・・。

高校時代は友達に面白いやつがいっぱいいたので、そいつらと遊んでいれば、毎日面白いことが起き続けていた。大学に進学した瞬間に、自分からおもしろいことやってるチームを探さなければならなくなった。社会人になると、そのチームすら見つからなくなって、自分自身が面白くなければ、面白いことに出会えないことに気がついた・・・。私もサラリーマン3年やってたときは、面白いものを探す日々でした。大人になればなるほど面白いことに出会えるチャンスが狭まるということでしょうか・・・。

(加畑)面白いことに使える時間も限られてくるしね。

(益子)こうして人はどんどん好奇心を失っていく・・・。30歳くらいで限界点に達したところで、家族や子供ができれば、違うスイッチが入って、面白さの質が変わって、もともとの面白さと乖離していく・・・。どんどんぼやけていく・・・。

(加畑)子供の成長とかに興味が移っていく・・・。

>そういうことを想像するから結婚しないという人もいる、安定した鞘に収まるのがやだと思って・・・。

(益子)yoppy.tokyoに話を戻すと、そういう人たちに向けてサイトを作っても伝わらないんじゃないかという意見と、そういう人たちに少しでも「気付いて」もらうという考え方、いろいろ意見も出ました。やり方が何種類もある・・・。

>そしてその結果、吉田さんの類まれな「面白いものを手繰り当てる目」でそのギャップを埋めようということなんですね。正式にはいつからオープンなんですか?

(吉田)1月22日(金)の正午からです。とにかく吉田尚記の公式サイトと言う意味では、公式サイトの概念をぶち破りたいわけです。僕のブログにしてもしょうがないわけですから・・・。

>カルチャー情報サイトというキャッチコピーが付いてますね。

(吉田)見てみたい感じがしますかね・・・。何でもアリってことですけど・・。

>どちらかと言えばキュレーションメデイアなのか、オウンドメディアなのか・・・

(吉田)キュレーションはしたくない・・・。

(益子)一次情報サイトにしたいとは思ってるので、キュレーションはないですね。

(吉田)そもそも僕の行動自体がキュレーションじゃなくて限りなく「オウンド」。評論家でもないし。実践家ですよ、どっちかといえば。

■こんな漠然なところから始められたLFは健在!?・・

(益子)なのでイメージはラジオ発の「ほぼ日」。

(吉田)「ほぼ日」今版が作れたらいいですよね。そんなぼんやりした感じですが、始めてます!!。イメージはあるのでジャッジはできる、それはないでしょうとか、それどんどんやろうとか・・。

>とりあえずスタートして、まずはこういう記事を載せようという目玉なんかはあるんでしょうか?

(吉田)いまのところ、何もないです笑。

(益子)以前に聞いたことあるんですが、編集者の渡辺祐さん、VOWとかをやってた・・・。彼が言ってたのは、雑誌の連載を人間になぞらえると、表紙は「顔」、連載は「内臓」である、連載がしっかりしていないと、雑誌の健康が保てない、そうおっしゃてってそのとおりだと思いました。外の作り(タイムリーな話題)と中の作り(連載)の両輪で考えていかなければいけないと思ってます。

(吉田)とにかく、ラジオ発でこうした一次情報サイトを立ち上げようと決めたことは、良いことだと思うし、こんな漠然とした企画にもかかわらず、企画が通っちゃうってことは、まだまだニッポン放送は健在かなと思ったりもしますね笑。

>なるほど、そうですね。今後のyoppy.tokyoに注目していきたいと思います。今日はありがとうございました・・・。

後日談・・・
このトークジャムを行った時は本当にどんなウェブサイトになるかちょっと不安でしたが、スタートした矢先に、お知り合いの本谷有希子さんが芥川賞を受賞されて、すぐにインタビュー記事がアップされるなど、タイムリーな記事が続々と紹介されています。yoppy.tokyoさらに注目です!

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(参考リンク)

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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