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若者がこれから向かうべき場所:知的な「Round1(ラウンドワン)」:第30回トンコネ・ジャム

2015/03/31 10:00
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土屋夏彦

radikoが有料で全国が聴けるようになり、いよいよ聴き逃しサービス「タイムフリー」も始まるかと思いきや、2016年になってしまいましたが、AMが在京3局も含め順次ワイドFM化を始め、TOKYOFMグループのi-dioもいよいよこの3月から始まるようで、今年の地殻変動はかなり大きいかも!
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■若者はどこに向かうのか・・・

IT使いのスペシャリストでラジオパーソナリティの吉田尚記氏、音のQRコード「トーンコネクト(Toneconnect)」を生み出した株式会社トーンコネクト社長CEOの加畑健志氏、そしてスーパー大学生のTehuさんをメンバーに、最近気になるネットとラジオの近未来をトークセッションする月例会「トーンコネクト・トークジャム(略してトンコネ・ジャム)」。

今回は加畑さんが海外出張のため欠席で、吉田さんとTehuさんで、ヒット驀進中の吉田さんの最新本『なぜ、この人と話をすると楽になるのか』(太田出版刊)を出版して見えてきた、若者がこれから向かうべき場所について議論しています。

■やりたい選択肢が多すぎる時代・・・

>今日はみなさんの近況から話し始めたいと思うんですが・・・。

(吉田)僕は自分がこれからやるべきことにどう順位づけするか、さて一体なにを基準にすればいいか、自分でもわからないでいます。

>Tehuさんはどうですか?

(Tehu)いまは何も考えずに、この年令ですから、何でもやりますやりますと言って、あとから何でこんな仕事受けたんだろうと思いながらも前に進んでいます。今のうちしかこんな感じでは働けないと思うので、とりあえずは何でもかんでもやってます。

(吉田)僕はこれまでさすがに30代のころは全く考えてなかったけど、40代になって、あれひょっとして少なくとも社会人人生折り返した? という瞬間がそろそろ来ていて、これでこんなにあっという間だということは、おそらく、この先もっとあっという間だなと思ったりして・・・。

>通常は40代になると、現場を退いてマネジメントになるんですよね。後進の育成や会社の経営のほうに向いていく。現場のクリエイティブからは外れていく。

(吉田)でも今やマネジメントはいらないということが判明していますよね。完全に必要ないんですよ。いままでやっていたマネジメントだったらフェイスブックで用足りる笑。だとすると、全員がプレイヤーでいい時代なんですよ。

実際40代、50代になったからといって、クリエイティブ能力が衰えるわけではない。昔の常識がどんどん覆されていっている。

今日も萩尾望都さんの展覧会で漫画家さんと話したんですが、50代、60代の漫画家さんのほうがアクティブだって。クリエイティブ能力が衰えるどころか、その先を行ってしまっているっていうわけです。なのに、なんで昔はそんな年齢制限を言っていたのかなと思うわけです。

>そこまでは言われてなかったかもしれないけれど、年取ってきた時に、若いものにその場を譲るみたいなことは必要なのでは・・・。

(吉田)芸人さんもミュージシャンもまったくそうはないいていませんけどね。

>上が全部残ってる時代ですね・・・。

(吉田)若い人に場所を譲るといいますが、今や、若い人は場所を譲らなくても勝手に自分で探して、フロンティアを見つけて何かやってるんじゃないでしょうか。IoTなんかまさにそうです。

芸人フロンティアは僕ら30−40前半世代の時代だった。テレビで見てたし、いいとももあったし、イベントも見に行っていた。

それが(強引につなげちゃえば)ITの時代に移って、ウエブサービスの時代が来て、今はIoT。だから若者に場所を譲る必要がなくなってしまった。

その中で例外的に、僕なんかは、芸人さんがいかに面白いかをパソコン通信で書いていたおかげで、その後の社会の流れに上手く乗れてしまった。なので僕は、ラッキーなことに、第一線で活躍している人たちと常にコミュニケーション取り続けていたところ、周りを見たらそういう人がほとんどいなかった・・。そのおかげか、オードリーともユビキタスエンタの清水亮社長とも対等に話ができるようになってしまった。

だとすると、この状況からできることは、多すぎて、どうすんだろう、というのが僕の現状ですね。


右から吉田さん、Tehuさん

>吉田さんの場合は、これから、自分がクリエイターの立場で突き進むのか、先導者、とりまとめ役(マネジメント)のようになるのかというところかと・・・。

(吉田)クリエイションもマネジメントも根っこは一緒だと思うんです。

>例えばロンブーの淳(あつし)さんと意気投合しました、じゃ2人で何かを作りましょうとなるのか、彼に何かを作ってもらうことをよっぴーがプロデュースするのか、そのあたりはどうなんでしょう。

(吉田)自分が淳さんの立場みたいなものだから、自分をプロデュースしてくれる人が必要なのかも・・・。でもこれまで出会ってないんですよ。

>そういう人がいれば、やりたいことが10個あると言えば、どの順番で進めていこうか一緒になって考えてくれるし、ほかのタレントさんと一緒になにかやるときだって、吉田さんの立ち位置を調整もしてもらえるんじゃないでしょうか。

(Tehu)まさにそういうコンセプトで最近会社を立ち上げられた方がいらっしゃいます。「QREATOR」という会社の佐藤詳悟さんという方。元、吉本興業でナインティナインなどのマネージャーを担当されていた方。

彼はありとあらゆる世界において、新しい、そして驚くべき「モノ」を創る「ぶっとんだ人」を、QuantumLeap(唯一無二)×Creatorの造語としての「QREATOR」という言葉に込めました。

彼ら「QREATOR」は、社会のなかで当たり前とされている価値観をがらりと変えてしまうサービスを創っている人たち。しかし彼らの才能を最大化するプロデューサーが今の日本には少ないと考え、そんなプロデューサーを育てる会社として「QREATOR AGENT」を立ち上げたんです。

ちなみに私にも声がかかって、私も「QREATOR」の契約プロデューサーにさせていただいてます。

■まずは行ってみる、それがラウンドワン・・・

>もはや会社の中で、ぶっ飛んだクリエイターのための良い場を見つけるのは難しいのかもしれませんね。

(吉田)会社という場で見つけるのは難しいですね。

うちの庭で出来た「シソ」の実を醤油漬けにして食べてみたらめちゃくちゃうまかったという方がいらっしゃって、これを売ることができたらすごく売れるかもと思ったんですが、そのやり方がわからない。

そうしたら、今日たまたま清水亮さんのブログ読んでいたら書いてありました。iPhoneが日本に上陸した時に、発売日に店頭に並ぶ行列は、実は捏造だったと書いてあって、これぞマーケティングなのだと言うんです。

原宿のソフトバンクショップの前にがーっと列を作って、iPhoneなんかいらないとか言っていた人たちの心を揺り動かしたというんですね。あれは捏造だったんだそうです笑。

結果、列ができたのでネットで記事となり、発売前4日から並び始め、当日は1500人の行列だと。ここからテレビメディアも乗っかって、世間は「iPhoneって一体何ものだ?」「あ、これなんだ」とテレビで確認することになってしまう。

そのおかげで、清水さんのところにも仕事が舞い込んだ。仕込んでおいて良かった、これがマーケティングであるみたいな話。

でも、僕が考えていること、さっきの「シソの実」美味しいとかの場合、一緒にいると面白いねと言ってくれるんですが、行列を仕込むわけにもいかないので、僕ができることと言えば、本を書くくらいしかないんです。クリエイターの表現活動はそんなことなのかと・・・。ある意味マーケティング(マネジメント)の怠慢なんじゃないのかとも感じます。

>本を書くということ以外でも、もっと簡単にできること、面白いことを知りたがっている人たちが集う場所をリアルに作っていく活動もあるんじゃないでしょうか。

(吉田)いま圧倒的に若者が多い遊び場、それが「Round1(ラウンドワン)」なんだそうです。全然シニアの方々はいないんですが、若者は超「Round1(ラウンドワン)」。

「Round1(ラウンドワン)」で、みんなは今までどおりのボーリングとかダーツとかもやってるんですが、例えば「バブルサッカー」って知ってます? 先日ニコ生で紹介したんですが、凄い、バカみたいな(に面白い)遊び。

要は自分がでっかい透明の球体に入るんです。これで相手と死ぬほどぶつかり合いながらボールをゴールに運んでいくというゲーム。

発明されて2年とからしいです。ノルウェイが発祥。日本に入ってきたのは昨年くらいで、すでに競技団体が2つくらいできて、1つはラウンドワンと業務提携したらしい。

こういうことなんじゃないのかと思うわけです。バブルサッカーやりたいですかと聞かれて、(今)やりたいという人はいないと思うんです。でもそれを「Round1(ラウンドワン)」に持ち込んで実行に移した人がいる・・・。

もしマーケティングを最初にやってしまったら、始まるまでにもっと長くかかったかもしれない。作ってみたら人が来た、これだと思うんです。

そうなんです。これを思想においてもやらなければならないんじゃないか、と感じるわけです。

■若者は知的なラウンドワンを欲している・・・

>#jz2 (ジョーゼツ)なんかはひとつの形なんじゃないですか?

(吉田)そうなんです、あれはもっと広げたいんです。そうかそうか「知的なラウンドワン」が作りたいんだ。

>猪子さんがプロデュースしたお台場の科学未来館で開催中の「チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地」は近いかもしれない。

(吉田)(イメージは)カルチェラタンであり、サロンなんです。でもこういう形式だとつまんない人もどんどん集まってくる。うまく参加者のクオリティを担保する方法や、集まってきた人に課金する方法も考えなければいけないですね。

>知的なRound1(ラウンドワン)」という発想は抜群ですね。あとはやっぱり「こういうの面白いですよ」と言って、一緒にやりたいという人を集めることなんじゃないかな・・・。

(吉田)このひとと話すとすごく面白い、対談をスポーツ化しよう、話はいくつもあるけれど、いつも出版を組合わせるとかになるだけだったんです。本質的なことは「知的なラウンドワン」なんじゃないかと。

>なるほど。今回はこれから我々が進むべき方向性のキーワードとして「知的なラウンドワン」というキーワードが出ました。これを今後さらに具体化していきたいと思います。今日はありがとうございました。


(参考リンク)

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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