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ユーチューバーの次はジガー!?:アイドルまとめの新鋭「ZIGNOTE.」

2015/02/27 16:00
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土屋夏彦

radikoが有料で全国が聴けるようになり、いよいよ聴き逃しサービス「タイムフリー」も始まるかと思いきや、2016年になってしまいましたが、AMが在京3局も含め順次ワイドFM化を始め、TOKYOFMグループのi-dioもいよいよこの3月から始まるようで、今年の地殻変動はかなり大きいかも!
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■ネットの強いつながりが若者を蝕む・・・

神奈川・川崎市の河川敷で、中学1年の上村遼太くんの遺体が見つかった痛まし事件。上村くんはつい1年前に島根・隠岐の西ノ島からお母さんと一緒に引っ越してきたばかり。

新しい学校での友達とのつながりはやはりLINEが使われていた。それもかなり強制的に加入させられた形跡があるとの指摘もある。

ネットにおけるつながりが、大人社会では徐々に「ゆるいつながり」に移行していく中、依然として若者の社会環境ではLINEやフェイスブックなどの強いつながりが君臨している。

若者でも使いたくなる、ソーシャルコミュニケーションの正しい方向はないものかと探していた矢先、仙台でベンチャーを営む知人が面白いサービスを始めたと聞き取材させていただいた。

「ZIGNOTE.」というソーシャルキュレーションサービスで、世の中に溢れる様々な情報をジャンルやキーワードでまとめあげることができる、いわゆる「まとめサービス」だ。これがこれまでの「まとめサービス」とは一味も二味も違う味付けをしているという。

サービスの責任者でもある株式会社ZIGの小泉拓学社長、そして実務担当取締役の畑山秀俊さん、技術担当取締役の森英寿さんに東京でお会いすることが出来たので、そのユニークなサービスの真相をご紹介する。

■ソーシャル時代のキュレーションに空席発見・・・

>昨年11月からベータ版のサービスを始めて約3ヶ月が過ぎたところだと思いますが、まず、現状の「ZIGNOTE.」についてご紹介いただけますか。

(小泉)昨年末に全体で1000万ページビューを達成し、現在1700万ページビューを越えてきています。利用者数も順調に伸ばしていて現在アクティブで100万人、記事数は5万コンテンツに及んでいます。記事は主に女性アイドルの記事が中心になっています。

>小泉さんの理想のITビジネスに対する考え方が面白いんですよね。

(小泉)これまでのメディア、例えばテレビ、ラジオ、新聞、雑誌は、どれもビジネスモデルは広告なんですが、お金の流れで言えば、読者が見ることによってお金が(スポンサーから)メディアに払われる構図じゃないですか。その流れを逆にして、メディアから読者にお金を払うようにしてみたいと思ったわけです。

メディアから読者(ユーザー)にお金が流れる仕組み、これどういうしくみかというと、いわゆるインセンティブシステムです。

正確に言えば作り手にお金が入るわけですが、ソーシャル性で考えれば、書き手(作り手)と読み手は同一化されているので、メディアが読者(作者)にお金を払うという世界観が作れるわけです。つまり記事を作った人には、自分の広告が踏まれれば踏まれるほど、作者(読者)50%、メディア(我々)50%で広告費が配分されるわけです。

「web2.0」ってあったじゃないですか。「web2.0」は個人が誰でも情報を発信できるようになった世界だった。なら「web3.0」がこれから来て、ビジネスは企業から個人にどんどん移ってくる世界になる、スマホで簡単にお金が稼げる、そういう世界になるだろうと。これを作りたいわけです。

株式会社ZIGは「ZIGNOTE.」を始めとして、いろいろサービスを新しく立ち上げていこうと思っているのですが、それぞれをひとつのインセンティブシステムで串刺しにして、どんなサービスを使っても共通のインセンティブポイントがもらえるようにしたいと考えています。

暇な時間にぼーっとソーシャルメディアを見てるんじゃなくて、つぶやいたり、リンクにコミュートしたり、画像を撮ってアップしたりすればどんどんポイントがたまっていく・・・。そして例えば3000ポイント越えたら現金化できる・・・。そういう世界観を作りたいと思ったわけです。

>自分で集めてそれを見てもらうことでお金が入ってくるというしくみとしては「NAVER まとめ」もこれに近いと思いますが・・・。

(小泉)「NAVER まとめ」は対象がPCなこと。記事を作る時もPCでないと作りにくい。

(畑山)初めて「NAVER まとめ」でスレッド立てたたとき「修行」だと思いました。気軽に作るってことはとてもじゃないけどできなかった。ネタを探すという意味でもそうでしたし、そのネタで一本にまとめると思ったとき、スマホで気軽にサクサクっとできる気がしなかったんです。使い方は簡単なんですが、記事を作り上げるまでのハードルが高い。


図:補足資料(3):ZIGNOTE.のマーケットポジション(クリックして拡大)

(小泉)マーケットポジション作ったんですが、縦軸が時系列で「web1.0」の時代、「web2.0」の時代、そして現在は「ソーシャル3.0」、横軸にテキスト、画像、キュレーションなどコンテンツの形式で並べてみるました。

「web1.0」の時代のテキストはオールドメディアである新聞が単にウェブに移行しただけのもの、いわゆる「YOMIURI ONLINE」とか「アサヒドットコム」など。

これが「web2.0」になると、ブログが出てきて誰でも発信できるようになってきた。さらにソーシャルになると、テキストは「ツイッター」や「フェイスブック」に変化していきます。

画像で考えてみると、ソーシャルの時代だと「Pinterest」や「Tumblr」。ところがキュレーションで考えてみると、Gunosy(グノシー)やSmartNews(スマートニュース)は、単にオールドメディアのリンクを集めてるだけなので、「web1.0」にまでしか行ってない。「NAVER まとめ」や「2ちゃんまとめ」になってようやく「web2.0」まで進化しているけど、まだまだソーシャル性は伴っていない・・・。

(畑山)「web2.0」だと、まだ記者(作者)と読み手が別になっているという意味です。

(小泉)だから「NAVER まとめ」や「2ちゃんまとめ」はあくまでBlogの延長なんです。そのように分類していくと、ソーシャルの時代のキュレーションというエリアがぽっかり空いている。ここを攻め入ろうじゃないかということになったわけです。

我々が定義しているソーシャル性というのが「書き手と読み手が同一」、例えばツイッターで言えば、読みながらつぶやく。ほぼ同一化している、双方向コミュニケーションがある。フォローのしくみによって情報が集約化されていく。自分の好みの情報。

Gunosy(グノシー)やSmartNews(スマートニュース)はフォローという機能がないのでポータル的なんですよ。そこに行くだけだと自分の好きな情報だけがまとまっているわけではない。集約化されていない。

>「ニュースピック」は多少ソーシャル性があるんじゃないですか、中身は堅めですが・・・。

(小泉)あれは記事は作れない、コメントするだけ。ニュースをユーザーが集めるといったキュレーションの可能性はもっと広いんで、ツイッターまとめとか動画まとめとか引用したりいろいろできるはずなんです。リンクにコメントするだけではキュレーションの可能性を少ししか使っていないと感じます。


図:環境分析:キュレーションプラットフォームの競合について(クリックで拡大)

(小泉)また競合サービスを見たとき、ストック型のメディアばかりだということに気づきます。唯一フロー型なのがTogetter(トゥギャッター)くらい。

ストック型というのは鮮度が保てるもの、いつ見ても使えるもの。例えば何とかのレシピとか、今でも1年後でも通用するコンテンツのことです。対するフロー型はどんどん鮮度が落ちていってしまうもののこと。

ストック型はだいたいがPC用なんです。PCってリンクのコピペがしやすいから、ブラウザのリンクを開いてこっちのリンクをこっちにコピー、ツイッターのリンクをコピー、ユーチューブのリンクをコピー、PCは圧倒的にこういうキュレーションがしやすいわけです。

>なるほど、そう考えると手間をかけてすぐに使えなくなるのはいやだから、通常キュレーションしてフロー型にしようとは考えないわけですね。そこで「スマホで見るフロー型」が狙い目になるわけだ・・・。


図:PCのネット利用は減少傾向(クリックで拡大)

いまどきPCですかって話なんです。今現在、PCの利用率はこの1年で9%も減少し、逆にスマホの利用率は41%も上昇している。今更そんな負け馬には乗らず、勝ち馬に乗ればいいじゃないかと。

我々は「スマホでソーシャルキュレーション」を狙っていく。スマホで誰でも簡単にキュレーション出来て、その作った記事でお金ももらえる。「ZIGNOTE.」はそういう世界観を目指しています。

■ゆるくつながってお金も稼げる・・・

>ところで今のフェイスブックは「リア充まみれのものすごく強いつながり」という話題。友達は何百人とかいるんだけど、実際頻繁に話す相手は5、6人。そのごく少数の中だけで「いいね」をやりとりする。隣に座ってなくてもものすごい強いつながりの環境の中で自分が完結してしまっている。しかしだんだんその強いつながりに疲れてきているという声を聞くんですがどう思いますか?

(森)最近ちょうどそういった記事を見ました。フェイスブック離れをしているという記事。代わりにインスタグラムが伸びているそうですね。その時思ったんですが、結局ソーシャルグラフがぐっと根を張ってくるとだんだんマスになって行く。マスになるとコンテンツって面白くなくなる。ここがツイッターやフェイスブックで拡散できる限界だと思うんです。

例えば我々がエロエロ記事をフェイスブックに上げても誰もシェアしてくれません。それはリアルなつながりがあるから、同じ会社の同僚とかも見ているので良いと思ってもシェア出来ない、バカが出来ないわけです。

僕らが目指したいことは、エンターテイメント(バカが出来ること)なんですよ。フェイスブックやツイッターが現実社会の電話だとすれば、我々は最初からテレビを狙いたいんです。

>電話のように人を中心とした情報収集ではなくて、チャンネルとかジャンルで情報収集するということですか・・・。

(森)ウェブの世界でのテレビって何かというと趣味嗜好でつながった世界を意味しています。リアルなつながりじゃなくて、一旦チャンネル(ジャンル)を決めてしまえば、勝手に欲しい情報が相手から降ってくる状態。

「ZIGNOTE.」にも人のフォローという機能は用意していあるんですが、ゆくゆくは人のフォローじゃないのかもしれないと思っているんです。これからは趣味嗜好性だけでつながる世界が心地よい。

>それまさに「ゆるいつながり」ですよね。

(森)そう、ゆるいつながりです。「ZIGNOTE.」には人のフォローに加えて「タグ」をフォローする機能があります。「タグ」のフォローだとゆるいつながりになる。リアルなつながりじゃない。

>そういう意味では、音楽で言えば「スポティファイ」や「パンドラ」のように聞けば聞くほど自分の趣味嗜好にあった楽曲が自動で流れるようになっていくのと同じところを狙っているわけですね。

(森)そしてそのテレビに向かってこちらからアクションを起こせばチャリンチャリンとお金ももらえちゃう。

>テレビに投稿するとお金(インセンティブ)ももらえるって、要するにラジオに投稿してシールもらったりTシャツもらったり・・・そういうことですね。

(森)あとアプリを起動する動機が何なのかを考えたとき、ツイッターやフェイスブックだとまず人から入ると思うんです。「ZIGNOTE.」は見たいコンテンツやキーワードから入る。

(小泉)例えばパフュームが好きでパフュームというタグをフォローするんですが、その先にパフュームに関してめちゃ詳しい人がいてその人がどんどん記事を増やしてくる。そういった記事って通常隠れてるんですよ、いまのインターネットのしくみだと。

ブログとかってあっちこちに点在していて探しに行かないと見つからないじゃないですか。だけどタグをフローしておくだけで、そのタグに詳しい人が自分の代わりに見つけ出してきてくれる。読み手は待っているだけで良い。

>インセンティブを導入したビジネスモデルについてもう少し詳しく教えて下さい。


図:「NAVERまとめ」インセンティブとの比較(クリックで拡大)

(小泉)キュレーションの問題点として、「NAVER まとめ」の作者をやっていてわかったんですが、CPMが10円。月間PVが150万あってもインセンティブは1万5000円しかもらえない。常識的に考えて100円以上の価値はあると思ったんです。つまり9割がたメディアに持っていかれている・・・。

「ZIGNOTE.」はCPMを134円にしました。これを作者(読者)とメディアで割っても67円インセンティブで支払える。「NAVER まとめ」の6.7倍儲かるしくみにしたわけです。

なんでそういう状況が作れるかというと、当然運営地が仙台なので家賃や人件費が安い。間接費用も少なく済むので、地方ベンチャーの長所を最大限活かしてコスト安の構造が実現できるわけです。だからこそ多くのCPMが支払える。


図:早期に成長し、参入障壁を築く(クリックで拡大)

(小泉)我々が考えるインセンティブシステムを使って競争を勝ち抜く戦略を立てようというのがこれなんですが、まず、緑がユーザー、青が「ZIGNOTE.」。最初取り分50%で始めて、(PVが延びたら)どんどんユーザーに渡していく、90%くらいまで。すると横軸ユーザー数、1000万人くらいになったら9割くらいまであげちゃってもやっていける。

こうすることで新規参入業者が参入しにくくなる。我々は規模を確保できているからこれだけシェアを小さくしても利益が得られる。でも新規参入業者が出てきてこのパーセンテージでやろうと思ったら赤字になるのでできません。


小泉さん(中央)、畑山さん(左)、森さん(右)

■今の勢いにブースターかけてくれる人を募集中・・・

>新規参入はそう軽々しく出来ないと思いますけどね・・・。1000万PVとかすでに持っているからこそできること、そこまで育てること自体が大変ですからね。今後としては当面どんな展開を考えているんでしょうか。

(小泉)フェイスブックだって、今では超汎用型SNSになっていますが、元をただせばハーバードの学生のSNS。めちゃくちゃ特化したSNSだったわけです。それを徐々に広げていった・・・。

なので僕らも、まずはアイドルという特化型で行く中でうまく回せるかどうか、この3ヶ月で試してみました。これが期待以上に伸びてこの1月には1700万ページビューまで行った。

このまま地道に増やす方法もあるが、ネットって規模の経済が利きやすいので、じゃあここからはブースターかけて一気に回してみたい、ブースターかけるの手伝ってくれる方を大募集、という話なんですよ。

ブースター代「3000万円」を調達したいということです。 1株15万円で200株分。3月いっぱい投資してくださる方を募集しています。

>これって、クラウドファンディングで募集するのもありなんじゃないんですかね・・・。PRとしての効果もある。「ZIGNOTE.」をより多くの人たちに知らせることができる。

(小泉)クラウドファンディングだと、特典を何にすればいいのかと思ってたんですが・・・。

>いいんじゃないですか、シールをあげるとかで・・。仙台本社見学ツアーとか。シールに名前が入るとか、ネット上に石碑を建てるとか。そういうノリがさらに「ZIGNOTE.」の価値を高めると思うんです。

(小泉)それは考えてなかった・・。良いかもしれない・・・。

>「ZIGNOTE.」が押しているアイドルと契約すればコンサートご招待とか特典も出せる・・・。

(小泉)売り出し中のアイドルいますね、このアイドルのアカウントを作ってもらって、アイドル好きのフォロワーに拡散させればあっという間に1000人2000人フォロワーが付きますね。新人アイドルを育てるときに「ZIGNOTE.」のアイドル好き40万人は効果発揮できますね。

>アイドルファンド立ち上げます、みたいなのもいいかもしれませんよ。未来のスーパースターに投資するわけです。

(小泉)世界に有益なインパクトを与えたいと思っているんです。自分の作ったものが社会に認められることはキュレーターにとってこれ以上のものはない、だから他に負けないうちにエンジン付けてどんと走り抜けたいと思っています。

目標は今年度中に「ZIGNOTE.」アプリを100万ダウンロードまで持っていきたいと思っています。

>期待しています。ありがとうございました。


(参考リンク)

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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