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人類3D化計画:デジモが仕掛ける3Dデータの遊び方はなかなか良いかも・・・

2014/11/28 10:00
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土屋夏彦

radikoが有料で全国が聴けるようになり、いよいよ聴き逃しサービス「タイムフリー」も始まるかと思いきや、2016年になってしまいましたが、AMが在京3局も含め順次ワイドFM化を始め、TOKYOFMグループのi-dioもいよいよこの3月から始まるようで、今年の地殻変動はかなり大きいかも!
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■人類をすべて3Dスキャンしてみよう・・・

3Dプリンタが普及を始め次世代の印刷革命が始まろうとしている中、なにやら人類すべての3Dスキャンを試みようとしてるという会社があるというので、早速話を伺いに行ってきました。

それはかなり身近なところにいらっしゃいました。世界的に有名なIT系総合情報誌「WIRED」の日本語版をいち早く立ち上げたり、同じくIT系の話題を発信する「ギズモード・ジャパン」など多くのウエブメディアを手がけた(株)インフォバーンのCEO・小林弘人氏が今年にぶちあげたミッションが「人類3D化計画」だったんです。

このミッションを運営・推進させているのが、インフォバーンのグループ会社として2012年に設立された「株式会社デジモ」。プロデューサーの伊藤瑞樹氏に話を伺ってまいりました。彼は前職が私の所属する会社の関連会社で、ARを活用した広告企画で何度かお世話になっています。


(株)デジモ プロデューサー・伊藤瑞樹氏

■人専用の3Dスキャンシステム・・・

>ご無沙汰してます。デジモのホームページを見ると3Dのデジタルミニカーを組み立てて共有する「ソーシャルトイ・デジモ(digimo)」のことなどがかかれていましたが、改めて株式会社デジモの事業内容についてご説明いただけますか。

(伊藤)「ソーシャルトイ 「デジモ(digimo)」」については今年の3月まで主に運営していた、現在のサービスの前身となるものです。そして、この4月から新たに加わったのが今回ご紹介する「人類の3D化計画」と呼ばれる「未来玩具デジモ」プロジェクトなんです。人専用の3Dスキャンサービスになります。

そして3Dで撮影したデータをどのように遊んでもらうかということも含めたシステム(ソフト)も開発しておりまして、専用アプリのデモをご覧いただくと、アプリの中で撮影した3Dデータを閲覧いただいて、背景画像を自分の好きな写真などに変えられたり、それを共有できるしくみになっています。(3Dスキャンから人体の3Dデータ化までの流れは後述)

さらには現在開発中のものですが、共有した3Dデータを使って、みんなでダンスを踊らせたりすることなども準備しております。遅くとも年明けまでにはこういったモーションをつけられる機能もリリース出来ると思います。

>サービス名などは決まっていないんですか?

(伊藤)まだ決めていないんです、今のところ「モーションデータの生成」とか言ってます笑。こちらもソフトウエアを持ってらっしゃるパートナーさんと共同開発しております。

>人の3Dデータ化については、自宅ではできないんですよね。

(伊藤)かなりお詳しい方ならできますが、ごく一握りかと思われます。そこで、一般の方向けに現在、人体の3Dスキャンについては12月から開店予定のお台場デックス東京ビーチ内「お台場3D写真館」というショップのほか、ブライダルや着物、ファッション等を得意とする渋谷にある「長沼静きもの学院」本社ビルB1Fの「EARTH COLORS STUDIO」があります。

現在は弊社のスタジオなどで体を3Dスキャンしてデータ化したものを、無料の専用アプリの中でのみ閲覧できるようになっているため、3Dプリントだけでなくとも気軽に3Dスキャン体験を楽しんでいただけるようになっています。

こうした3Dスキャンスタジオについては、様々な施設などでの常設導入促進を進めながら、イベントと連動した期間限定導入も行っています。これまで阿佐ヶ谷アニメストリーと商店街やアイドル系イベント、竹下通りに出店したりして、テクノロジーと運営手法を磨いてきました。8月と10月には渋谷東急ハンズさんでイベント展開して、2日間で約60人の3Dスキャンを実施いたしました。10月には新宿店以外にも池袋東急ハンズで同日同時3Dスキャンを実施。

そのほか9月に千葉県袖ケ浦海浜公園にて3日間開催された「氣志團万博2014」で氣志團各メンバーと3DCGによる共演イベントを行ったり、(今週末の)11月29日(土)・30日(日)には柴又帝釈天の風翔会館にて「男はつらいよ 45周年イベント」の一環で、寅さんになりきって3Dスキャンを体験する「寅さんなりきりスキャンイベント」も実施されて大好評を博しました。

>ちなみにこの2つの常設スタジオについては私のような一般人が伺って3Dスキャンをしていただけるんものなんですか。

(伊藤)いつでもWEBから予約をとっていただければどなたでも3Dスキャンできます。仔細はデジモのフェイスブックページをご覧いただければ、イベントや店舗の開設情報等、最新のニュースをアップしていきます。

我々は、3Dスキャン・サービスの認知を広めるべく奮迅していますが、いろいろな業態の皆さんが興味を持ってくださって、我々のツールを導入していただき、ご一緒に3Dスキャンを普及させていきたいと考えています。もちろん、我々とは異なる3Dスキャン方式の業者さまでも、我々の3Dデータ・ストレージサービスやアプリ配信を利用していただけるよう門戸は開いています。今後、さらに新しい3Dデータの遊び方、楽しみ方みたいなところに事業を集中していければと思っています。

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■ではここで、デジモでの「3Dスキャンから人体の3Dデータ化までの流れ」を写真でご紹介しましょう。


(1)スタジオで丸いテーブルに乗って人体3Dスキャンを行います。1周ちょっとで約47秒です。


(2)専用のPCアプリケーションに取り込まれた3Dデータで立体レンダリングします。


(3)360度の画像が組み合わさって3D人体データが出来上がります。数日後にその人専用のデータストレージにアップされます。現在、開発は進んでいてさらに早く配信できることを目指しています。


(4)スマートフォンの専用アプリで自分専用のデータストレージにアクセスすると完成した3Dデータを自由に動かしながら見ることが出来ます。背景画像を自分で撮影した画像と合成したりできます。


(5)現状はそのほかフィギュア用に3Dプリントするサービスがある程度なんですが、今後は、このデータを使ったさまざまなおもしろサービスがスタートしていくそうです。

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■3Dデータで人類メディアを作る・・・・

>>今現在、こういった」スタジオに行って3Dデータをスキャンしてもらう場合は費用はどのくらいかかるんですか。

(伊藤)東急ハンズさんの場合は、数千円でアプリでご覧いただけるまでのサービス提供いたしました。(展開する イベントや施設等によって異なります)。ブライダル等はどうしても準備や作業が普段よりかかってしまうので、若干高くなりますが、それでも将来は皆さんが気軽に行えるようにしていきたいですね。

最終的には常設だけではなく、手軽にやれて、あっと驚くようなスキャン・サービスを検討しています。

>テーマとしては「人類の3D化計画」だとして、キャッチコピーとしては理解できたのですが、人の3Dデータ化を推進して、デジモとしてはどこに向かっていこうとしているんでしょう。収益をあげていくことが目標なのか、活動の意義みたいな目標があるのか・・・。

(伊藤)もちろん、企業ですので収益をあげることは当然ですが、これまで写真撮影がそうであったように、大切な家族、友人、思い出の瞬間などを記録したいという欲求が人類にはあります。我々はそれを立体化するお手伝いをしたいのです。また、そのデータは今後も残るので、自分の子孫まで含めて、曾祖父はこんな体型だったのか!ということまでわかる時代に突入しています。

代表の小林は最新テクノロジーの普及とともに、その上でどうメディアを立ち上げるかをこれまで考えて実現してきた人物ですので、製造業で用いられてきた3Dプリントをもっと面白くすることができるし、誰もやらないのなら、われわれでやってしまおうという意欲からデジモを立ち上げました。多くの人たちの3Dデータが集まることで、面白いメディアも立ち上がるのではないでしょうか。

>自分たちのメディアを作りたいということなんですね。

(伊藤)今では「O to O」という言葉が普及していますが、メディアもオンラインだけではない、オフラインでも新しい体験ができることにいかに結び付けられるかが試されているかと思います。

だと言ってもこのような3Dデータからフィギュアを作って広めていくかといえば、設備投資という意味で、3Dプリンタなどは業務用だとうん千万円しますから、そちらの方向ではなく、3Dデータをストレージで管理して、そこに様々な遊び方を付加する方向に向けた、それが「人類3D化計画」なんです。

なので注力していることは、3Dデータの管理から、それをどう活用するかという「その先」です。今は少しかも知れませんが、データがあることで、様々な可能性が広がっていくと思っています。

>データストレージに注力をあてるということは、数千円でデータ作りましただけじゃなくて、ストレージの管理もやるという意味なんですね。

(伊藤)仰るとおりです。3Dデータとなると、かなり容量も多く、どういう用途にするかで、その構造も変わってきます。そのあたりを我々がお手伝いいたします。それにより、ユーザーにとっての不都合さが緩和されると思うのです。

■3D化権ってあるんでしょうか・・・

>>「3D化権」みたいなことは考えられませんか? ネットで検索した限りでは、何かを3Dにする権利について議論されたことがあまりないようです。確か海外では3D化についての取り決めをしようとしていた国もあったようにも思うんですが、例えばあなたの3D化権が売れるとしたらどうでしょう。一番お金になりそうなのはタレントですよ。どこそこ事務所のタレントさんの3D化権をデジモがすべて取得するとか。そうなれば、他の人はむやみに3D化できなくなり、まさに3D化についての運用管理をデジモが握れるわけです。

(伊藤)まさにそこは代表の小林がメディアで版権管理については手慣れている部分でもあるため、われわれもすでにコンテンツホルダーさんと取り組ませていただいているところですね。

>とてもおもしろい分野だと思いますね。こういうのって言ったもの勝ちだと思うので、そういう権利を作りましょうと、お役人さんにも関わって頂いて、3D化に関する研究会を立ち上げて、正しい運用方法を決めていけば良いと思います。

(伊藤)人の3Dデータを生かして何か楽しめるサービスをたくさん提供できるように頑張りますので、みなさんご支援のほどよろしくお願いいたします。

>3Dデータを運用していくわかりやすい事例として「人類の3D化計画」はとっても面白と思います。今後の展開を期待しています。今日はありがとうございました。

世の中の誰もが自分の体の3Dスキャンデータを持っていたとしたら何が出来るのでしょう。今はそのデータを使って踊らせたり、共演させたり、演技させたり、そんなイメージしかありませんが、例えば認証に使えたり、ゲームキャラクターに使えたり、メールを運ぶ郵便配達になって知人のスマホに飛んでったり、夢はふくらむばかり・・・。

NINTENDOのWiiに「Mii」というのがありましたが、あれってWiiのゲーム内に登場できましたよね。あんな感じですね。それにLINEのスタンプにもなって友達のところに飛んでっちゃう感じ。3Dの分野に何か新しい息吹が吹き込まれた感じがしてきました。


(参考リンク)

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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