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4KテレビにはできなくてガラポンTVに出来ること・・・

2014/08/28 10:00
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土屋夏彦

radikoが有料で全国が聴けるようになり、いよいよ聴き逃しサービス「タイムフリー」も始まるかと思いきや、2016年になってしまいましたが、AMが在京3局も含め順次ワイドFM化を始め、TOKYOFMグループのi-dioもいよいよこの3月から始まるようで、今年の地殻変動はかなり大きいかも!
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■4K、8K、ハイブリッドキャスト・・・

総務省は、現在の地デジ放送の4倍の高画質となる「4Kテレビ放送」を2016年までにBSで試験放送を開始する意向を固め、(8月)29日ころにも正式な発表がされるとのこと。

「4Kテレビ放送」はすでに今年6月からCSでは試験放送が始まっているが、CSの加入者約300万世帯に対して、BSの視聴可能世帯は4000万にも上る。これなら4K普及にも拍車がかけられ、日本がテレビ技術で世界に先駆けられると踏んでいるのだろう。

実はその先にも目指すものがある。8Kテレビ放送だ。そもそもNHKなどが準備を進めているのは4Kではなくて8Kなのだそうだ。

8Kは現行のフルハイビジョン(縦1920px×横1080pxの解像度)の縦横それぞれが4倍、すなわち16倍の高密度映像が表現できる規格となる(縦7680px×横4320px)。この8K放送を2020年までに準備していたところ、間に4Kが割り込んできたのだそうだ。

ある意味4Kも8Kも画質技術としてはあまり変わらないが、いかに圧縮して効率よく電波に乗せられるかが技術開発に懸っているというわけだ。つまり8Kが乗せられる技術があれば、4Kは問題ないわけだから、技術者としては8Kを先に目指しているわけだ。

しかし4K、8K放送にはもっと重要な課題が残されている。それが「ハイブリッドキャスト」まさに私が生涯のテーマと掲げている「放送と通信の完全なる融合」である。

このあたりの詳しくは、次回に取材記事を掲載するのでそちらをご覧いただくとして、結論だけ言えば「これからの放送は、通信と限りなく連携させて利便性向上を目指す」ということなのだ。

ここ数年で地上テレビ放送もだいぶ変わった。まるでニコニコ動画のように、リアルタイムで視聴者のツイートがテレビ画面に表示される番組(NHKニュースウェブなど)や、番組で紹介されるお店や商品情報が手元のスマートフォンで随時更新される番組(TBS王様のブランチなど)が好評を得ている。

でもこれらはあくまで放送のフォローアップとして通信が利用されているに過ぎない。通信で現行の放送がもっと便利になるには・・・。ハイブリッドキャストはまさにここを目指している。

前置きが長くなってしまったが、こういう話題を考え始めると、必ず私の頭の中をよぎるものがある。私がテレビに期待するのは、情報面で便利になりたいというより、新たな番組との出会いなんじゃないかと・・・。

そう考えるとハイブリッドキャストとかじゃなくても、テレビ視聴でわくわくする出会いをいっぱい見せてくれる「ガラポンTV」のほうが、テレビ好きはたまらない・・・。今回はそんな思いを改めて考えたい。


写真:「ガラポンTV四号機」

■ガラポンTV四号機、見参・・・

2011年4月より一般販売を開始し、約8000台を売って来たワンセグ録画機「ガラポンTV」の
四号機がこの8月から発売になった。なんと現在(08/028時点)は、好評につき四号機在庫切れで出荷が25日以降と書かれているが、たぶん新たな購入は9月以降という感じでしょうか。大好評につき嬉しい悲鳴・・・。

3年半に渡ってこれを進めてきたのは、株式会社ガラポン社長・保田歩氏。彼は慶応義塾大学卒業後、システムエンジニアとしてインターネットバンキングのシステム作りに携わる一方、趣味でアパレル販売のサイトを立ち上げるなどしているうちに、趣味が高じて、ヤフー株式会社に転職。新規事業企画のプロデューサーとしておもしろ動画サイト「myzo」を立ち上げた後、ガラポンのコンセプトに出会う。そこから独立の道を歩むことになる。


写真:8月4日都内での「ガラポンTV四号機発表会」での保田さん

何度かのバージョンアップを繰り返し、昨年売り出した参号機は、大手量販店やアマゾンなどでも販売されるほどの人気商品となった。

機能としては、NHKからローカルテレビまでの地上デジタル放送8チャンネル(東京だと、NHK総合、NHKEテレ、日本テレビ、テレビ朝日、TBSテレビ、テレビ東京、フジテレビ、TOKYO MX、TVKなどから8チャンネルを選択)が24時間×約2週間分録画出来る。ただし再生はワンセグ画質。

操作は、専用のリモコンなどはなく、すべてワイファイで接続された手持ちのスマートフォン(iPhone/Android)またはタブレット、パソコンなどから行う。番組は現在放送中のものからさかのぼって約2週間前のものまでが常に録画された状態となる(内蔵ハードディスクは500GB)。

視聴方法は、通常のテレビが新聞のラテ欄や電子番組表(EPG)から見たいものを選択するのに対し、ガラポンTVは、いきなりチャンネル検索、出演人物検索、タイトル検索、時間帯検索、フリーキーワード検索などから番組にたどり着く。

今回四号機になって進化したのは、個々の部品を安価なものに変更させたことで販売価格がグッとリーズナブルになったことと、「8チャンネル同時ライブ表示」を実現させたこと。これはいわゆる放送局のマスター室などで、各局の現在の放送中の画面が全部同時に表示されているあの画面。パソコンやタブレット、スマホの画面に8チャンネルの現在放送中の動画がすべて動いて見れる。


写真:8チャンネル同時ライブ表示

これは保田氏に言わせれば「キーワード検索や人物検索などに次ぐ番組選択手段だ」と言う。通常テレビならリモコンのチャンネルボタンを切り替えてザッピング視聴し、どれにするか決める。これがザッピングしなくとも一目で見れるというわけだ。

そんな「いきなりザッピング機能」まで付いて、参号機(39880円)よりも安価な36500円(税別)になった。弐号機、参号機を持ってる人は、なんと29800円(税別)というお客様特典も付いている。

■テレビ好きが望むこと・・・

それでは私がなぜ「テレビ好きならハイブリッドキャストよりガラポンTV」と断言する理由をご紹介する。

まず「テレビ好き」は、「本好き」や「フィギュア好き」などと同じで、テレビ番組そのものが好き。どういう意味かと言えば、「本好き」が今日はどんな本と出会えるのかなとワクワクしながら、書店内を歩き回るのと同じく、新聞のラテ欄などを見まわしながら、どんな新しい出会いがあるのかを思いめぐらすこと自体が好きなのが「テレビ好き」。

なので、ガラポンTVを視聴する基本的な始まりは「オーナー専用画面」。ここで気になるキーワードを入力して検索をかけてみる。

例えば先日ケンミンショーで見た宮崎の「百姓うどんのかき氷」すごかったなとか思えば、検索に「かき氷」と入れてみる・・・。


写真:検索トップ画面〜かき氷と入れたところ

たったこれだけで、約2週間の録画番組の中から「かき氷」を取り上げているとされる12番組がピックアップされる。


写真:かき氷検索結果画面(上位のみ表示)

これを片っ端から再生してみれば、これまで見たこともない番組と出会えること請け合い。これがきっかけで来週からもこの番組を見ようとなっても、録画予約する必要もなく、お気に入りに登録しておけば良い。

この手法で見事に私の脳天をノックアウトしてくれたのは「橋本愛」だった。

先日までNHK総合で放送されていた「ハードナッツ!~数学girlの恋する事件簿~」で数学ガールを演じていた橋本愛が、何やら少し前のどっかの番組で天然ボケを披露してくださったらしい、という情報を聞きつけた。この手法で一気に「新堂本兄弟「若者たち2014」8月17日分」に辿りついた。


写真:橋本愛結果画面

新堂本兄弟はたまに見るのだが、たまたまこの日はなぜか見ていなかった。この日はフジテレビの一押しドラマ「若者たち2014」に出演中の面々が登場して、2人の堂本に突っ込まれまくる回だった。橋本愛は、学生時代にソーラン節のダンスリーダーを務めた経験があることを話し、その場でソーラン節のふりを披露してくれたり、趣味はスケバンの挨拶の研究だとか、目薬を挿すのが上手と言われるなど、あまりの天然さに、完全に脳天パンチをくらった。


写真:橋本愛ソーラン画面

番組を見終わった後は、そのクラクラに酔いしれながら心地よい眠りに付けたのは言うまでもない。

■技術で越えるべき山・・・

ほかにもドラマ「HERO」に出演中の渋い俳優の松重豊氏を見ていて、そういえば彼が食べ歩く番組があったなと、検索すれば、それが「孤独のグルメ」だとすぐにわかる。思いついた時が外出先でも、スマホから家のガラポンにネット経由でアクセスできる。


写真:松重豊結果画面 ※画面はパソコン画面

この日が木場にあるインド料理店「タンドールバル カマルプール」でブナ・オイスター、チーズクルチャ、ラムミントカレーを食す日。どのメニューも初めて聞くものばかりで、それが文字情報でなく、動画で見られるのはあまりに便利。これぞテレビ好きにはたまらない。


写真:「孤独のグルメ」表示画面

この手のコンセプトを持ったテレビの走りは、ソニーのロケーションフリーTV。その後スリングボックスが地上波テレビの動画を個人でネット配信させることができるということで重宝されたりもしているが、高価なPTP社製の「スパイダー」や東芝の「レグザサーバー」などを除けば、テレビの視聴手段を劇的に変えてくれているのは「ガラポンTV」を置いてほかには思いつかない。

それは今後4Kテレビ、8Kテレビ、そしてハイブリッドキャストなど、様々な情報マッシュアップ技術が進化しようとも、テレビ好きの原点「何か新しい番組に出会える」に変化はないように思う。

そのくらいガラポンTVのコンセプトは貴重だと思う。

技術で越えなければならないのは、同一タイムライン上に情報をいかにてんこ盛りするかの山ではなくて、新たな出会いの山だと思うのだ。



※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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