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国を揺るがすソーシャルシステム「AKB48」 第24回トンコネ・ジャム

2014/07/26 10:00
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土屋夏彦

radikoが有料で全国が聴けるようになり、いよいよ聴き逃しサービス「タイムフリー」も始まるかと思いきや、2016年になってしまいましたが、AMが在京3局も含め順次ワイドFM化を始め、TOKYOFMグループのi-dioもいよいよこの3月から始まるようで、今年の地殻変動はかなり大きいかも!
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■LINEも揺るがす最強のソーシャルシステム・・・

無料通話・メッセージサービス大手のLINEが7月に東京証券取引所に上場申請。この11月あたりで上場が認められれば、推定される時価総額は1兆円だそうです。

6月には全世界4億人を突破、日本では約5200万人が登録する国民的アプリ。海外では、タイ(2900万人)や台湾(1700万人)、スペイン(1800万人)など、一部の国でローカライズにも成功。世界5億人の登録ユーザー数を目前に、次に狙うのはアメリカと中国。

だが行く手を阻むは、米国にはフェイスブックが190億ドルで買収した「ワッツアップ」(アクティブユーザー数約5億人)、中国には中国テンセントが運営する「ウィーチャット」(同約4億人)。これらを上場益で蹴散らそうというわけです。

インフラは目覚ましい発達をして、世の中に深く浸透し始めている中、我々は国を揺るがすほどの強大な力を持つソーシャルシステムを発見しました。

IT使いのスペシャリストでラジオパーソナリティの吉田尚記氏、音のQRコード「トーンコネクト(Toneconnect)」を生み出した株式会社トーンコネクト社長CEOの加畑健志氏、そしてスーパー大学生のTehuさんをメンバーに、最近気になるネットとラジオの近未来をトークセッションする月例会トーンコネクト・トークジャム(略してトンコネ・ジャム)。

今回はそんな話題を議論しています。聞いてみましょう。

■ソーシャルは今や電話・・・

>ソーシャル(メディア)は今や電話みたいなものになったので、あることが前提な世の中になってきましたね。

(吉田)そうなんです。いまさら活用の方法も何もない。何でそんなこと言うかと言えば、先ほど、ある会社から電話がかかってきて「ソーシャルで頑張ってる吉田くんにお願いなんだけど、うちもソーシャルで頑張りたいので話を聞かせてくれない?」と言うんです。

"電話"で頑張るってどうやればいいんですかね・・・って話ですよ。そんなタイミングですよくらい言わなきゃならない。

確かにはがきを使ってラジオ番組を作った人は革命だったと思います。その後電話使っても番組が出来た。今のソーシャルはそれより先の話ですよね。電話を使ってイノベーティヴな番組を作る可能性はあったと思いますが、もはや今だからということはないですよね。

今からソーシャル頑張りたいと(企業の人に)言われたら、死んじゃえばいいのにと思いますよね。

>今や身近にあるようなものがインターネット上で個人レベルで売り買いできる時代になりました。それがソーシャル(メディア)。プロとアマの違いもない。ネットを活用することで誰でもプロなことに関わることが出来るようになった・・・。だから逆に企業はアマチュアの立場、つまりもっとパーソナルなレベルでいろいろ考える必要があるのでは?


左から吉田さん、加畑さん、丸の中にTehuさん

(吉田)例えば、いまどきの大学生は、全員フェイスブックやってて、僕が高校生の頃だったら大人がどんなふうに働いてるのかなんて全く知らなかったのが、いまや筒抜けなんですよ。

だから転職市場が立ち上がるんだと思うんです。いまブラック企業があたりまえになってきましたが、ブラック企業って単に明るみに出ただけだと思うんです。いままでもあった。SNSソーシャルのおかげで明るみに出た。これまでのように知らないがゆえに搾取されていた人はどんどんいなくなる。いろんなことが標準化されていく。

SNSは護身のものにもなる。自分が不当な利益にさらされていたら不当であるという。逆に不当な利益を得てしまった場合、これは不当だったんだとわかる時代になった・・・。

>不当と言えばAKB総選挙。渡辺真由の投票は中国からが一番多かったって、これが正当な選挙と言えるんでしょうか? 逆にそれがわかっちゃうのもソーシャルだからなんだけど・・・。

ソーシャルの声は良いけど、マスコミがこういったものを取り上げるのは違和感がありますね。お金払えば払うほど投票できる選挙なわけですよ。それって選挙じゃないわけです。これを見た子供たちはこれが選挙だと思う。それを公共の電波で正当化されてるわけです。

(Tehu)だから早く株主総会に名前を変えるべきだと思うんです笑。それのほうが子供たちにも株主総会の意味もわかるしいいんです。お金持ちが強いのが株主総会笑。みんなまじめにスーツ着て・・。

(吉田)取締役が劇的な後退するとかわくわくしますね笑。

(加畑)クーデターが起きるとか・・・。

(吉田)票数1位じゃなくて、代表取締役社長です。

(Tehu)社長解任案可決!!

(加畑)みんな公約を持って、というか経営方針を演説するんですね・・。

>それって、まさにダンスの世界の株主総会がEXILEですね。

(加畑)EXILEは宗教法人なので、株主総会はないんです笑。

>彼らのプロダクション(LDH:Love, Dream, Happiness)がまさに株式会社ですよね。

(Tehu)ファンとプロダクションの関係は宗教法人なんじゃないですかね笑。

>なるほどファンのお布施でプロダクションが成立しているわけですね笑。

■ソーシャルをシステム化するもの・・・

>ところでAKBとアイドルマスターは何が違うんでしょ?

(吉田)アイドルは今やモチベーションがあること、即ち「私がアイドルです」と名乗ることが第一条件なんです。自分でアイドルだと名乗ること。始まりはスカウトとかですが、なったあとは、あなたはアイドルと聞けば「そうです」と答えられるのが必須条件。

昔は、何か知らないけどアイドルにされちゃった子とかいたと思います。今はもはや、自分でなりますと言い、アイドルに入門するんです。入門している以上、どんな目にさらされても文句は言わない。そういう契約が成立している。人気投票などの残酷なことも、元々織り込み済みなんです。これがアイドル。

それに対して、アイドルマスターは声優でしかないので、キャストの声優さんは、あるキャラクターに対して声を充ててるだけなので、だからその声優さんがアイドルかと言うとだいぶ違いますね。あなたはアイドルですかと聞いても「私は声優です」と答えると思います。

>では宝塚とAKBの違いは何かということですね・・・。秋元さんは宝塚をもっと身近なものでやってみようと思ってAKBを作ったんだと思ってたんですが・・・。

(吉田)要は様式美に行くか実験に行くかなんです。AKBってみんなすごい演出されていると思ってるんですが、全く逆で、最低限のルール設定だけで、それ以上のプロデュースは秋元さんはほとんどしないと思うんです。

握手会のDVDって見たことありますか?こないだのアルバムの特典が全AKBグループ、メンバー全257人の「エア握手会」映像(約90分)だったんです。

>各ブロックで握手会しているごとに全部カメラ回しているわけですか・・・。

(吉田)一人ひとりがカメラ目線で入ってて、あなたがヴァーチャルで握手をしたらどんな感じかが257通り入ってるということです。げんなりしますよ笑。

だいたい4パターンくらいに分けられるんです。ダメなパターンがほとんどなんですが、その中でやっぱり人気のあるメンバーはなるほどちょっと違うしぐさをするんです。やらかしてるんじゃない、何か自然に違う。例えば高橋みなみは人気のお店の女将そのもの(のしぐさ)ですよね。

マニュアルがあるようで何もないのがAKB。

>なるほどマニュアル通りが宝塚だと言うの対して、まさにアイドルに入門しているのがAKBなんですね。入門しているところで自己演出している、秋元さんが演出はしないが、自分の意思でアイドルになりきってる。

(加畑)秋元さんが考えたのは、想像ですけど、バレエ団でこの子はプリマになれるとか宝塚でトップになれるとか、これまではファンが決められるわけではなかった、でももしこれが見てる人たちが決められるようにしたら何が起きるんだろう。そこからの発想うじゃないかと・・・。

それに金の力を使う。これがワークすれば大きなマーケットになる・・そこから始まったのではないかと思うんです。ほかでも同じようなことをしているのがあるけど、十分数が集まらないと、あまり大きくはならない。

1000人いるのと、数10人とか数100人規模でくるくる回してるのでは、その中のコミュニティだけで閉じてしまってるからなにも変わらない。

もし宝塚がファン投票で選ばれるようなことがあったら大変なことになってるでしょうね。ファンのお金の使い方が半端ないので・・・笑。

>まさにそれで言えば、ジャーニーズですよね。ジャニーズはじゃにーさんがトップアイドルを決める。ファンの人に決めさせることは絶対にしないけど、それをあえてしたらどうなるってことですよね。

(加畑)十分な選択しがあって、十分な露出があれば、このモデルはワークするということを(AKBは)証明しているんですね。

■AKBこそ全世界で使えるソーシャルシステム・・・

>そうなればまさにソーシャルシステムですね。

(加畑)投票する時にテレビ番組だけではリーチが全然低いわけです。CD買ってと言っても知名度がなければ投票も何も面白くない。・・・

>以前テレビ番組の企画で、国家を視聴者と一緒に作っていくみたいなのをやったことがあるんですが、「AKBシステム」は、今こそ国を揺るがすほどのソーシャルな言論を収集できるシステムが出来あがったわけですから、これを何か別のことに活用してみるのはどうですかね・・・。

(吉田)「運営押し」という言葉があるんですが、例えば島崎遥香は去年運営押しされていたのに一位は取れなかったみたいな・・。

運営がやっていることで、例えばセンターの争奪で言えば、以前は運営がセンターを決めていたのが、この並びじゃないだろうとなってファンが逆切れして総選挙が始まったわけです。

じゃお前らやれよというところからスタートした。今の総選挙の姿は偶然の産物です。

売り逃すという言葉もありますが、ソーシャルで意味があるのは、一番最初のくりにんとうの段階でどんなアイデアが良いと思うと投げるのはだめ。こっちがアイデアを出して、どう?好き?嫌い?は聞いて良い。これがソーシャルの正しい活用。

(加畑)ソーシャルはゼロから1は生み出さない。100を一万にすることはできても、1を100にするのも結構難しい。

>あるていどまとまった人がいないとソーシャルの効果は発揮されないということなんですね・・・。

ということで今回はここまで。続きは次回にご紹介します。


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※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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