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地方議員はここに目覚めろ!:アジア最大規模!地域密着型旅行体験フリーマーケット「Voyagin(ボヤジン)」

2014/07/10 11:00
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プロフィール

土屋夏彦

radikoが有料で全国が聴けるようになり、いよいよ聴き逃しサービス「タイムフリー」も始まるかと思いきや、2016年になってしまいましたが、AMが在京3局も含め順次ワイドFM化を始め、TOKYOFMグループのi-dioもいよいよこの3月から始まるようで、今年の地殻変動はかなり大きいかも!
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■地方議員は国の光を見て回れ・・・

地方県議会議員のカラ出張の釈明会見が思わぬ悪態をさらす場となり、それがあまりに滑稽であるがゆえにお茶の間の笑い物として扱われてしまった。カラ出張だかどうかも審議されぬまま議員職を追われてる・・・。残念でなりません。

城崎温泉を日帰りで105回訪問した。あり得ない。あなたがやらなきゃならないことは、そこに焦点を当てることではなくて、城崎温泉の魅力を日本中、世界中に広めることなんじゃないんでしょうか。

日本に限らず、地域密着の観光ビジネスは全世界的に見ても重要な課題となっています。観光ビジネスの専門家から聞いた話によれば、「観光」とは易経の中の「観国之光 利用賓千王(国の光を観ればもって王の賓たるによろし)」という言葉から拝借されたものだそうです。

すなわち「国の光を観て回る」ことこそが観光、そのためには地域の応援や努力が不可欠。こうした経験をご自身でも多数体験され、その経験を生かして、大変ユニークなウェブサービスを始めた方にお会いしました。まさに話題の議員と対極(笑)におられる方です。

会社名はエンターテイメント・キック株式会社、そのユニークな観光サービスを「Voyagin(ボヤジン)」と言います。お会いしたのは代表取締役CEOの高橋理志(たかはしまさし)さん32歳。慶應義塾大学総合政策学部卒業後、アジアを中心に30カ国を放浪し、その結果日本で100人以上の旅行者にホームステイを提供することになる。

これらの経験を通じて、 日本に来た海外旅行者向けに、日本の良いところをもっと知ってもらうための「FindJPN(ファインドジャパン)」を立ち上げ(2011年8月)、その後サービスをアジア全土に広げ、2012年12月には、アジア最大規模の旅行体験フリーマーケット「Voyagin(ボヤジン)」をリリース。

現在「Voyagin(ボヤジン)」には旅行体験企画が約1200件掲載され、毎月数千件の予約が成立している。それもなんと、各々は地元の市民の愛情あるハンドメイド企画になっている。つまり誰でもこのサービスに参加できるところがミソなのだ。

その地域密着型の国の光を見つけ出す、若者ならではのノウハウの数々を、ぎゅぎゅっと凝縮して聞いて参りましたので、とくとご覧あれ・・・。

■アジアをターゲットに旅の出会いを提供・・・

>30カ国ぐらい放浪して、100人以上の旅行者にホームステイを提供されてきたそうですが・・・

(高橋)いま友達と2人で住んでいる自宅があるんですが、2人の個室の間にリビングがあって、そこのリビングに旅行者を泊らせていたんです。

>その旅行者とは、都内でたまたま知り合った人なんですか?

(高橋)いや、ウェブでホームスティをやっていますよと公開していて、それを見て連絡をいただいた方に泊っていただいていました。今はあまり稼働はしていませんが・・・。

自分が単純に旅行が好きで、でもなかなか頻繁に旅行に行けないので、だったら旅行者に来てもらえば、旅行の話が聞けると思って始めたんです。

>その体験から得られたことが事業を始めるきっかけになったんですね・・・

(高橋)元々は大学時代に自分がインドに行ったときに、目的も持たず行って、町中に張り紙があったりして、「◎◎マンション◎号室で◎◎を教えます」とか書いてあるんですよ。それを見て行くと、それを習ってるアメリカ人とか教えてるインド人がいて、彼らと仲良くなって、そこからまた新たな旅行情報が得られたりするわけです。

でもそういうのって、たまたま良い人と出会えると、良い旅行になるけど、その一方、だまされまくって身ぐるみはがされちゃってる人もいっぱいいるんです。だったら確実に良い人と出会えるようにならないかな、と感じていたんです。

>なるほど・・・

(高橋)ただそのときはこれを職業にするほどは自信がなかったので、そのまま就職しました。でも働きながら旅行者を自宅に泊めることで海外との接点は持ち続けてたんです。

そんな中で、旅行者から「どこに行けばいいか」と良く聞かれたので、あそこに行くといいとか、友達のコンパに連れってっちゃったり、日本文化に興味あると言われれば、日本庭園などに連れてったり、やっぱりとくに日本って、そういう情報がほとんど日本語なんですよ。海外の人はとても旅行しづらい国なんです。

連れてったら喜んでもらえた、ならここにはおそらくニーズがある。少しづつテストを重ねて行く中、お金払ってくれるのかが大事でした。すると気持ちを掴まえられれば、確実にお金を払ってくれる人はいるなと実感できました。

その後自分でどれくらい可能性があるかとか、競合はどれくらい強いかとか、地味に調べて、とりあえず1人ぐらいだったら食えるなとなって、友達と2人で始めることにしたんです。


<写真>高橋理志さん

>それが2012年12月の「Voyagin(ボヤジン)」を始めたときのことですか?

(高橋)そうですね。その前に2011年に日本国内だけ「FindJPN(ファインドジャパン)」は一人で始めてました。「Voyagin(ボヤジン)」になった時には4、5人の規模にはなっていましたね。

>「Voyagin(ボヤジン)」は現在、日本・インド・タイ・ベトナム・インドネシア、香港、台湾、シンガポールにと書いてありますが、国は限定されているんですか?

(高橋)いいえ、アジア全体(のつもり)なんですが、ある程度数がないとローンチしないということで、まずはこの9カ国から始めています。

>今後はマレーシアやフィリピンなどもありなんですね。

(高橋)ありです。射程圏内はアジア全土です。

>アジアをターゲットにしている意図はどんなところなんでしょう。

(高橋)自分達チームの経験や強みが活かせるからですかね。地理的なこともあるんですが、大資本があるなら世界中をターゲットにすればいいじゃないですか。でも大資本で始めていないので、極地に集中するほうが良いと思うんです。規模感としてアジア(東南アジア)は丁度良いかと・・・。マーケットも成長してますし、まずはここを押さえようと。

>アジアはご自身でも何回も行かれていますよね。アジアのどこが一番好きですか?

(高橋)観光するならミャンマーが一番ですね。特に千年くらい何も変わっていないと感じる風景は素晴らしいの一言です。

■現地に自ら行って足で稼いだ1200の出会いのカタチ・・・

>「Voyagin(ボヤジン)」についてお聞きすると、魅力的な体験(を見つけるのは)はなかなか難しいと書いてありましたが、それを集める方法はどうされているんでしょう? 現在も多岐にわたる旅行企画が紹介されていますが、企画を書いてもらうためのきっかけ作りなど、、、。

(高橋)もう「気合い」だけです笑。こればっかりは機械的には難しいわけです。メールしてもメールを捨てられてしまう。だから「あなたに会いたい、もう近くまで来てるんだけど・・・」「今週一杯いるから会ってくれませんか」くらい言うわけです。

例えばバリに行ったら、まず◎◎が出来る人いないかと探します。現地の聞き込みからリスト作ってメール送って、反応なかったら電話して、ひたすら地味にコミュニケーション・・・。

>現地に高橋さん自ら行って、そこから一本釣りみたいなことなんですか。それは凄いことですね。

(高橋)なので最初に海外を立ち上げるときは本当に苦労しました。日本だけならまだイメージできるんですが、海外は全くイメージできなかった。

当時スタッフが4人いて、4人のうち2人は海外行きっぱなし。2人でアジアを分けて、おまえはこの国とこの国(の体験企画やってくれる人)を集めろ、俺はこの国とこの国だ・・みたいな。

で、ようやく(「Voyagin(ボヤジン)」の)形ができたわけです。さすがに現在は私自らは行かなくても良くなりましたが、スタート当時は、現地で一日5~6件、朝から夜までアポ取って、ひたすら会いまくってましたね。・・・。

>それってやってる人自身がノウハウの塊になりますね。サイトを見ていても、それぞれの企画がとても丁寧な説明でまとめられてて、愛情がこもってますよね。得てしてこういう情報サイトって、形式的にまとめがちなんですが、ここまで愛情が込もって見える理由がこれでわかりました。

(高橋)ほとんどの旅行のプレイヤーって、現地の旅行代理店から情報を仕入れて、それをまた別の国に出すんです。例えば日本の旅行代理店だったら、バリの旅行代理店が仕入れた情報をそのままコピーして日本語に変えて、バリの情報ですよと日本で出す。

これだと情報が右から左に流れるだけで、なんとなく機械的な内容になってしまう。しかし我々は直接現地の人と話してるので、その人の特徴(特技)がどうで、どういう会社なのか(どこまで対応できるか)とか、彼らが持ってないものまでわかっているので、それぞれのニーズに合った企画をプランニングすることが出来るわけです。

手間をかけている分、ほかでは出せない企画や旅行商品を作れることができるので、単純にコピーできない情報になっている。コピーできる情報は、コピーするたびに価値が下がっていきますが、我々の情報は価値が変わらない。だからここで情報を出したいという人も現れる・・・。

さらにはこれを見て、うちで売りたいという人も現れる。「Voyagin(ボヤジン)」の販売部分をアウトソース出来たら、さらに企画に集中することもできる・・・。

>まさにフェイスブックだったりで、現地の人が出してくれて、情報がソーシャルに広がっていく可能性はありますよね。ところでそれぞれの(旅行体験企画の)値段はどうやって決めるんですか?

(高橋)基本的にはユーザー(企画者)に任せているんですが、(企画を提供くださる)ホストには2パターンあって、常に旅行を商売にしている中小企業か、個人や家族で旅行者を相手にしている素人さん。中にはガイドさんとか、サーフィンサークルに入ってるなどの旅行業とは全く関係ない人もいます。

商売している人はお任せできますが、個人だと全く値付けができないこともあります。そういう方にはこれくらいで売れますよとアドバイスをします。

>「Voyagin(ボヤジン)」には現在、旅行体験企画が約1200件、サイトを見に来る人の数が一日約3000人、そのうちお金を払って企画を購入する人が50人、売値の約20%が収益になるとのことですが、売れる企画は分散している、集中している?

(高橋)集中していますね。

>面白いですね、この地域ではラフティングが人気だとか、この企画が人気だとか、まさにマーケティングができるわけだ。

(高橋)そういう意味で我々は、国が欲しい観光情報をがっちり握っているわけです。

>あれだけ旅行企画のバリエーションがあるからこそわかる情報ですね。

(高橋)お金を払ったという確実な意思表示のある情報ですからね・・・。

そんなことからあるリゾート開発をされている方から声をかけていただきました。そこのリゾートのオープンと同時にその地域と完全密着した「Voyagin(ボヤジン)」が立ち上がります。

■地域に密着するとはこういうこと・・・

>今後の目標やゴールは?

(高橋)アジアでNo.1のツアー、アクティビティのプラットフォームになることです。
短期的な目標としては、勝てるモデルを「都市型」と「バケーション型」で作りあげ、これを成功させることですね。

都市型モデルは東京、バケーション型はバリで始めてます。勝てるモデルができれば、バケーションで言えば、次はタイとか他の国で展開、都市型モデルで言えば、東京の次は韓国や香港、シンガポールなどにも普及させていける・・・。それで一気にアジアを制覇することも可能になります。

>勝つということは、競合は誰なんですか?

(高橋)オンラインかどうかわからないんですが、ユーザー行動の中で、普通にツアー会社に申し込む人もいれば、何もしないでホテルと飛行機だけ取って、現地で考える人もいる。でも結局現地でツアーを探しまくって、あんまり楽しくない企画で紛らわす結果になってしまう。

我々はオンラインで申し込んでくれる人が多くならなければ勝負には出られない、つまりオンラインを活用している旅行者の中での勝負というより、オンラインを使ってない人でも使ってみたい人を呼び込むモデルが作れることが「勝つ」ということなんです。

>長期的なゴールとしてはどんなイメージなんでしょう?

(高橋)アジアで旅行するときは「Voyagin(ボヤジン)」を使うことがあたりまえになることですね。旅行に関わる全てのタッチポイントで「Voyagin(ボヤジン)」が関わっている状態。空港降りた瞬間に「Voyagin(ボヤジン)」、ホテルに着いたら「Voyagin(ボヤジン)」みたいな・・・。

>いいですね、ホテルに「Voyagin(ボヤジン)」のシールが貼ってあるとか・・・。

(高橋)そういうイメージですね。ホテルには「Voyagin(ボヤジン)」専用の端末があるとかね・・・。僕らはどんどんレイジー(無精)になっていくじゃないですか。だからなんも準備しないで行ったけど、現地の情報収集は携帯電話で「Voyagin(ボヤジン)」にお任せができるようになりたいです。

>最後にこれからの夢や要望などあれば・・・。

(高橋)やれればいいなと思ってることが、いまはまず観光地に集中しているんですが、地方自治体とか地方で観光頑張るぞという自治体があれば、我々に声をかけていただきたいんです。

僕らは外国人向けのアテンションは取れています。だからやる気がある人が現地にいれば、僕らが行って、コンテンツを作ります。その地域オリジナルのコンテンツを載せることが出来ます。外国人の流入が増えると思います。

ところが現在あまり自治体との伝手がない。やる気のない地域にむりやりコンテンツを作ってもうまくいかない。なので地域を活性化したい方がいたらぜひお声をかけていただければ幸いです。

>今日はありがとうございました。これからも頑張って世界の抜きに出るサービスにしてください。応援しています。

最後に聞いたんですが、会社名の「エンターテイメント・キック」の由来が素晴らしいんです。高橋さんが大学時代に国際援助活動の一環でアジアの途上国で様々な問題を解決しようと行ったそうなんですが、何も出来ることが見つからなかった・・・。

ところが日本に帰って、地元のおばさんになんか困ってることをビデオで撮影してもらったら、それがあまりに面白かった。それだけで問題が解決されちゃった。そうだ、面白くすれば(エンターテイメントで)問題解決できるんだと悟ったんだそうです。エンターテイメントで脳味噌をキックして世の中にインパクトを与えること、そこから世界の問題を解決させていきたい・・。こうして会社名が決まったそうです。あの県議会議員に煎じて飲ませたいネーミングです。


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※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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