お使いのブラウザは最新版ではありません。最新のブラウザでご覧ください。

CNET Japan ブログ

来るべき時代のゲーム会社:フジ&グミゲームス

2014/03/13 10:00
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

プロフィール

土屋夏彦

radikoが有料で全国が聴けるようになり、いよいよ聴き逃しサービス「タイムフリー」も始まるかと思いきや、2016年になってしまいましたが、AMが在京3局も含め順次ワイドFM化を始め、TOKYOFMグループのi-dioもいよいよこの3月から始まるようで、今年の地殻変動はかなり大きいかも!
ブログ管理

最近のエントリー

■ビットコインで大騒動!!

ビットコインの大騒動で久々にIT業界もざわざわし始めたような気がします。少し前のコンプガチャ問題は、相手が子供だったので大人の論理で即時掌握されたわけですが、今回のビットコインは、ある意味大人の玩具(おもちゃ)ですからそう簡単には結論は出せません。

今朝の新聞にも黒田日銀総裁が「ビットコインには通貨に必要な性質がない」との見解を示されたと書かれています。とってもおもしろいです。久々の本格的な「大人の玩具(おもちゃ)」出現に誰もが戸惑っていることにわくわくします。

ところで海外ドラマ「グッド・ワイフ」をご存知でしょうか。ブレードランナーなどで有名なリドリー・スコット氏が制作総指揮を手がける法律や政治をテーマにしたテレビドラマシリーズ。現在4月から日本で第4シーズンが始まるのに先駆けて第3シーズンの再放送がされているんですが、たまたまですが、なんと先日再放送された第3シーズン第13回分のタイトルが「Bitcoin for Dummies」(邦題デジタル通貨)でした。ビットコインの匿名の発明者が連邦法違反で訴えられたため助けを求めに舞台となる法律事務所に話が舞い込むわけですが、ここでもビットコインが通貨かそうでないかが議論になっています。

アメリカで放送されたのが2012年1月。日本も2012年12月に放送されてたんですね。本国では2年前からドラマでも取り上げるほどビットコインについては話題だったことが伺えてさらに楽しくなりました。

ビットコインのことは改めて語るとして、今回はこの1月に「フジ&グミゲームス(Fuji & gumi Games)(FgG)」という新会社を立ち上げ、その新会社社長に就任された株式会社フジテレビジョンゲーム&インキュベーション事業部長の種田慶郎氏にお聞きしたイマドキのゲーム業界事情をご紹介します。ビットコインよろしく「大人の玩具(おもちゃ)」を我が手にされた種田さんのわくわくトークの始まり・・・。

■ひょんな偶然から生まれた関係・・

>1月にFgGを立ち上げたということですが、会社のホームページが見当たらない・・。

まだないんです。名刺とかも含めて、ロゴのデザインなどに凝っててまだ出来てないんです。3月中には出来ると思います笑。

>昨年立ち上げたベンチャーキャピタル会社の「フジ・スタートアップ・ベンチャーズ(FSV)」とgumi両方で約5億の出資という発表になっていますが・・・。

gumiが1億円でFSVで3.8億円、うち資本金としてそれぞれ出資金額の半分(5000万+1.9億=2.4億円:20.8%:79.2%)を充てています。

>gumiとのつきあいは、種田さんとしてはけっこう古くからあるようですが・・。

gumiは、社長の国光さんとは付き合いが古くて、DeNAのモバゲーが一般へのオープン化に先だって、何社かのゲーム会社に限定して参入させる際に、南場さんにテレビ局ながら入れてくれとお願いしたんです。そうしたらあっさりOKが出て、急遽当時付き合っていたフラッシュゲームの会社に開発を依頼したら約束の納期に間に合わないと言われ・・・。

たまたまその前日に、国光さんとお会いした際、彼がゲームにも造詣が深いようなポーズをされていたので笑、それを思い出して連絡したところ、余裕でできると言われたんです。それを信じてお願いしたのが運の尽きだったんです爆笑。


種田慶郎氏

>それがソーシャルアプリの「刑事ハードボイルド(2010年)」だった・・・。

今から4~5年前ですね。シナリオが面白かったので、すぐに100万ダウンロードくらいまで行ったんです。国光さんも「よくぞ自分に頼んでくれた」と言ってくれて、怪盗ロワイヤルがヒットしてたときだったので、これぞ怪盗ロワイヤル2だとか言って・・・。もうこれで天下取りましたみたいな大騒ぎ・・・。

ところが、あるときからぱったり売り上げが落ちてきた・・・。そのうち国光さんがもぞもぞしだした。どうしたんだと聞いたら、怪盗ロワイヤルって、体力とか攻撃力とかを強化するアイテムがあって、あれが売れてたんですが、怪盗ロワイヤルのアイテムって、何度か使うと壊れるんですよ。ところが「刑事ハードボイルド」は壊れない仕様になっていた。ある程度アイテムを集めたらそれで終わり、レベルが高くなるとアイテムも買わなくなる・・。

で、どうすると・・。これから壊れる仕様に直そうか・・、そりゃまずいよねということで、泣く泣く締めたんです。でもそのとき結構な数の「止めないで署名運動」が起きたくらい盛り上がったんです。だってあれほどタダで遊べる面白いゲームはなかったんじゃないかと苦笑・・・。

>種田さんのゲーム制作の原点が「刑事ハードボイルド」だったんですね。

gumiも当時mixiでもちょこっとゲームやってたかもしれませんが、国光さんがあまりゲーム好きじゃなかったし、ゲームは基本やらないと言ってたので、本格的にゲームに舵切ったのはあのあたりからじゃないかな・・。

初回のフジからの支払いで、それまで人のオフィスを間借りしていたgumiがいきなり新宿に自社オフィスを借りるようになったりしてね大笑・・・。当時ゲーム開発会社でもなかったgumiに、たまたま間違って発注しちゃって、本日に至るということなんです。

■なぜFgGは立ち上がったのか・・・

>昨年はgumiとスマホアプリ「ブレイブ フロンティア(BF)」を作って大当てしてるようですね。

BF作った会社は「エイリム」と言うんですが、これってBFを作るためにgumiとFSVほかで立ち上げたゲーム制作会社です。元ジー・モードやYahooで活躍した天才的なクリエイターがBFというゲーム企画を制作していたけど、コンプガチャ問題などで企画が頓挫しかけていたところになんとかしたいという話が持ち上がり、立ち上げたばかりのFSVに話が来たんです。

何億と言うお金でなければ、出せるかもしれない、だから一緒に出資してくれる会社を探してきてくださいとお願いしたら、なんとあのゲームの可能性を確信して、登場したのは国光さんだったんです。

>BFは初月売り上げで億単位と書いてありましたね。。。

今は全世界で、もう一ケタ上のすごい売上げ記録を更新中です。

>最近ソーシャルゲームって沈滞気味なのかと思ってました。

いまiPhoneなどのスマートフォン用のネイティブアプリは日本でも大ヒット中。ダウンロードランキングで100位以内に入れば、月間2-3000万円くらいいってるそうです。

海外にも行けるじゃないですか、スマホアプリだと。アメリカや中国で当たれば10億とか20億とかのレベルが普通に視野に入ってきます。

>それでスマホをターゲットにFgGを立ち上げようということになった・・。

エイリムがあるのになぜFgGを作ったのかと良く聞かれるんですけど、立ち上げた理由は2つあります。

gumiが代表例ですが、実はこれまで1円も出資せずにゲーム開発等で協業したスタートアップ企業が、協業終了後、急成長するケースが多数あって、悔しすぎて作ってもらったのがFSVという投資会社です。「第二のgumiを探せ!」というのが、僕個人の裏ミッションでした。

でもいざ作って投資してみると、エイリムのBFがバーンと来て、やっぱり、今のgumiのパワーの絶大さを目の当たりにしました。

元々、エイリムは限られたリソースの組織だったので、ここまでの大成功につなげたのはgumiの組織力です。日本でヒットしても一気に世界でリリースしないと真似されたりするので、gumiのリソースをガンガン投入してもらいました。

彼らは世界中にどんどん拠点を設けているところだったから、エイリムと連携することで、さらにめちゃくちゃ当てていくんだろうなと思ったわけです。

一時はgumiに出資したいと考えたものの、国光さんの剛腕ぶりでずいぶんバリュエーションが高騰して諦めていましたが、フジテレビの最も重要な新規事業分野であるゲーム事業には、やっぱりgumiに協力してもらうしかない、やっぱり元々大評価していた国光さんを成長エンジンに組み込んだ座組みを実現したいと思い、合弁会社設立を含む資本業務提携を画策した次第です。この会社が今後、無事成長するのであれば、正式にフジ・メディア・ホールディングスのゲーム事業会社として独立させるという目標を掲げよう、ということになったわけです。

>つまりエイリムはgumiが主体で、FgGはフジが主体となって、gumiのリソースを最大限に活用するゲーム会社ということですね。

会社名もかっこいい名前をいろいろ考えたんですが、説明がめんどうなので、フジとgumiが合体したゲームの会社ってことでFgGにしました笑。

■ゲームでエンタの頂点を極める・・・

>改めてFgGは「フジが主体になってgumiのリソースを最大活用してゲームを作る会社」ですね。国光さんをスーパースターに担ぎ出す意味も込められている?

ゆくゆくはまた変わっていくかもしれませんが、今はgumiとの協業でゲームを作ろうという会社です。FgGはフジ・メディア・ホールディングス傘下企業と協業で、いわゆるメディアミックスなど大がかりな展開もできます。当たると二次展開もできるじゃないですか。もしかしたらアニメかもしれないし、キャラクターだったり、そういった部分も、権利をホールドして横展開していく・・・。

フジテレビとしては画期的な会社だと思うのは、クリエイティブを外に依存した会社だということ。これっていままでなかったですよね。謙虚に外部のエースクリエイターを副社長に据えて、彼のお手並みを拝見しつつ、ノウハウを吸収していこうというところが相当めずらしい笑。

>具体的にFgGには、BFみたいなゲームの新タイトルは準備されているんですか?

今回の話って、実は結構前から水面下ではいろいろあった話で、この会社が出来ようが出来まいが、gumiのエースクリエイターの次回作はフジテレビと一緒にやろうということがほぼ決まっていました。そして晴れて今回、FgGと言う会社でもう一度ブラッシュアップして、この会社の第一弾タイトルとしてリリースしようということになったわけです。

ずっと以前からゲームの専業会社、インターネットの専業会社を作ろうという声はあったんですが、側だけ作っても、カタチになるまで1年とか2年赤字じゃないですか。今回良いなと思うのは、すぐに出せるところなんですよ。当たるかどうかは博打ですけどね笑。

>それはまだ発表されていないのでしょうか?

たぶん、4月中には発表できるかなと。遅くとも夏までには出そうです。BFとはまた違った感じの、シナリオはドラマっぽい部分もありつつ、メディアミックス向けのテイストがいい感じの大作です。スマホアプリです。

>亀山さんは映画で社長になり、種田さんはゲームで社長を目指す!!

またまた!!!。でも映画の次の放送外収入の柱はゲームだと確信しますね。ただ映画はまがりなりに映像という部分でテレビと親和性がありましたが、ゲームは映画よりはもう一歩踏み込むチャレンジにはなります。インタラクティブな映画だとゲームを考えれば同じかもしれませんね。

>ご健闘お祈りします。ありがとうございました・・・。


(参考リンク)

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
運営事務局に問題を報告

最新ブログエントリー