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2014年のキーワード「Lean Hardware」:第18回トンコネ・ジャム

2014/01/30 16:00
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土屋夏彦

radikoが有料で全国が聴けるようになり、いよいよ聴き逃しサービス「タイムフリー」も始まるかと思いきや、2016年になってしまいましたが、AMが在京3局も含め順次ワイドFM化を始め、TOKYOFMグループのi-dioもいよいよこの3月から始まるようで、今年の地殻変動はかなり大きいかも!
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■元旦からオールナイトニッポン

今年の元旦(大晦日明け)は、4月から晴れて大学生となる現役スーパー高校生Tehu(テフ)さんの付き添いで、久々に有楽町のニッポン放送におじゃまして、深夜のオールナイトニッポン生放送に立ち会いました。

Tehuさんの出番はなんと早朝4時で、スタジオには3時30分入り。私は、映画のオールナイト上映と、初詣で時間をつぶし、その足で東京タワーのイルミネーションなどを見ながらニッポン放送までゆっくり歩いて行ったのであります笑。

着いたスタジオは相変わらず、紅白歌合戦終わりで生ゲストで駆けつけた「ももいろクローバーZ」の面々が出入りしてたり、厳つい芸能事務所のマネージャーが携帯鳴らしてたり、放送作家が次のコーナー原稿をまだ書いてたりで、熱気むんむん。

そんな中で吉田尚記アナは、2014年を背負って立つがごとく、幕開けのオールナイトニッポンスペシャルを黙々と1時から5時までの生放送をこなしていました。

この日のスペシャルは「年初めからサプカル!?SP」と題して「国語辞典の遊び方」などで有名な学者芸人・サンキュータツオ氏がサブパーソナリティを務め、湯たんぽのデザインに魅せられた元共立女子大学名誉教授の伊藤紀之先生の話題まで飛び出すなど、いつになくカルチャーな深夜放送でした。

お待ちかねの4時にゲスト出演したTehuさん。提言した今年の注目キーワードは「Lean Hardware(リーン・ハードウエア)」、スモールスタートで始められるハードウエア製造のことです。最低限の機能を持ったプロトタイプを自作して、顧客となりそうなユーザーの声を集め、それを基にクラウドファンディングなどで盛り上げ、小さく始めて大きく育てる製造業の「ハードウエア革命」に今年は大きく期待できるという話題はリスナーにも大反響。いつもながら高校3年生とは思えぬ社会分析力を目の当たりにいたしました。


左から加畑氏、吉田氏、Tehu氏

さて、IT使いのスペシャリストでラジオパーソナリティの吉田尚記氏、音のQRコード「トーンコネクト(Toneconnect)」を生み出した株式会社トーンコネクト社長CEOの加畑健志氏と共に、最近気になるネットとラジオの近未来をトークセッションする月例会トーンコネクト・トークジャム(略してトンコネ・ジャム)。

今回もレギュラーメンバーに加え、Tehuさんにも参加してもらって、オールナイトニッポンを引き継ぐような、そんな「ハードウエア革命」の話題が展開されました。

■ハードウエア革命に至った3つのトリガー

>加畑さんは先週までラスベガスで開催されたCES(2014 International CES, January 7-10)で店頭展開されたんですよね。

(加畑)CESでブース展示やってきました。CESって元々機械の展示会だったじゃないですか。コンスーマーエレクトロニクスショー(家電ショー)というくらいで。ところが4~5年前くらいから「サービスの時代だ」「ソフトの時代」とか言うようになって、テレビが単に出力デバイスとして展示されていたと思ったら、今年は再びハード競争に戻ってきた感じがしました。

大手メーカーのハード競争自体は相変わらず、(スマートフォンで言えば)液晶画面がぐにゃなどあまり変わり映えはないんですが、ベンチャー会社のハードがごぉーっと出てきて物凄いんです。

もう来年2015年の展示会の席取りになっているんですが、来年はこのベンチャーハード系会社がそっくり別会場に移るほど多くなりそうです。そこには、ロボティクス、3Dプリンタなどこれから面白そうなメカが盛りだくさん。

今年は(ベンチャーハード系と言うと)ヘルスケア関連が目立ちました。ヘルスケアと言えばウエアラブルなんですよね。ウエアラブルをプロダクトにするとヘルスケア商品、これが単純にハードに流れていくわけではなくて、サービスとくっついてるんです。ネットワーク対応、クラウド対応うんぬん・・・。

>(cnetジャパンの)別井編集長も、昨年くらいからITのキーワードは「インターネット・オブ・シングス (Internet of Things: IoT) 」と言っておられました。すべてのものがインターネットにつながる時代。ユビキタスだとかいろいろ言いながら、来るぞ来るぞと大昔から言ってたことが、ようやく来ました、という時期なんだそうです。

(加畑)何がトリガーになっているかと言えば、3つくらいあって、ひとつは「3Dプリンタ」。物理的な存在として何かを作るには、これまでは非常にハードルが高かった。それを克服したものが3Dプリンタ。

もうひとつは「通信系チップ」。安くなっていっぱい出ている。これがなければ、モノは出来ても通信が出来なかった(ネットにつながらななかった)。

そして「ARMチップ」。組み込み用のモバイルCPUが手軽に入手できるようになった。この3つによって、誰でも手軽にハードが作れるようになった・・・。

ところが(実際は)それだけでは食えないんですよ。3Dプリンタでは量産は出来ないから(量を売って儲けるというビジネスは成り立たない)。1000個程度でプロフィット(利益)を出そうとすると「(ネットワーク)サービス」が重要になるわけです。

(3つのトリガー+ネットワークサービスの充実で)量産しないと始められなかったことが、そこそこ(少量)でもそこそこ食えます(始められます)よとなった、即ちスモールスタート(Lean Start)が出来るようになったわけです。

■革命に必須なのはサービス連携・・・

>ハードとサービス(ソフト)の連携ってすごく面白いですね。それが誰でも手軽に手を出せるようになった。ファブレスだったり、メイカーズだったり、クラウドファンディングだったり。

(加畑)オープンハードウエアという考え方も始まってます。ハードの設計図がオープンになっている。でも誰でも作れるわけではない。(アイデアを加味してくれれば)代わりに作ってあげて、製造費をもらう。

有名なものに(「Seeed Studio」というところが運営する)「GROVE」という規格があります。ピンをつないでいくだけで、レゴブロックのように組み立てられる。自社(Seeed Studio)でも様々なハードを組み立てていますが、他社でも組み立てて販売することが出来る。

>ハードとソフトを両立させる時代になってきたということですね。それも手軽に、誰でもスモールスタートできるようになった。

(Tehu)iPhoneSDKが登場したぐらいの感じですかね・・・。もしそうであれば、iPhoneSDK公開から5年で、アプリだけでは食えなくなった・・・。これと同じことがハードでも起きるのでは?

(加畑)ハードは壊れるんですよ。ソフトは古くはなるけど壊れはしない。ハードはカッコ悪く(デザイン)なるとどうなるかと言うと、新しいものに「リプレイス」する。お金のサイクルが最初から組み込まれている、ということはビジネスが続く・・・。

>トーンコネクト社で何かハードウエア作らないんですか?クラウドファンディングしてもいいし・・。例えばラジオと連動するものとしてどんなアイデアがあるか・・・。

(加畑)CESでもなにかとサービス連携(ネットとつながっている)しているものに人だかりが集まってましたね・・・。

>植木鉢に刺しておくと、1時間おきに植物からツイートが届くというのがありましたよね。犬に首輪しておくと、1時間おきに犬からツイートしてくれるとか・・。

(吉田)植木鉢に刺しておくと、水分が足りなくなると、植物の声で「水が飲みたい」とツイートするやつですね。※鉢植えがプッシュ通知で世話を求める WiFi センサー Koubachi

(加畑)それこそThinkGeekの植物Twitter化キット「DIY Plant Twitter Kit」の植物用のセンサーとかですぐに作れるわけです。

■果たしてラジオのハード革命は・・・

>やっぱりハードとソフトの関係が大事なんですかね。

(加畑)さっきから考えてたんですが、ラジオってハードなのかな、ソフトなのかな・・。ハードとしてとらえれば良いものか、ソフトでしかないのか、両方混じっているのか・・。

テレビはどんどん姿を無くす方向にありますよね(超薄型とかで壁に入り込んでしまう)。(それに対してスマホの話なんですが)知人が開発した、イヤフォンジャックに差すと音楽が共有できる「PlugAir(プラグエア)」というスマートフォン用のガジェットが全米で大流行。今はリンキン・パーク(Linkin Park)のプロモーションタイアップで(全米にそのガジェットを)ばらまいているそうです。

これってただのIDなので、使わなくてもいいけど、(音楽の)コレクションが出来るから、この曲あげるよとか貸してとか、その物理感覚で面白さが出たと言ってました。

ラジオも(例えば)「よっぴープラグイン」というガジェット(ハード)をスマートフォンのイヤフォンジャックに差すと「ミューコミ+プラス」が聞けます、共有できます、みたいなことってありですね。

>ラジオは中身(番組)が主だからソフトだと思ってましたが、(アクションを起こすためには)ハードが大事なんですね。

(吉田)わかります。ラジオ局をコレクションできるガジェット。あ、これいいな。昔から成長するラジオってのが欲しかったんです。あとラジオのRPGって発想もあった。プレイしていくと、最初は1局しか受信できなかったのが、どんどん受信できるようになる・・・。最後はラジオ沖縄まで受信出来ちゃうラジオRPGガジェット。

「ミューコミ+プラス」聞けますよとかいうペンみたいなradikoマシン。単三電池で100時間聞けるとか。それを配るラジオ番組もいいな。いよいよTehuくんの出番ですね。

(Tehu)聞いたものはすべてここに保存されているというだけでもいいかもしれませんね。保存された量だけバッテリーが膨張するとかだと笑える!!

(吉田)保存した分だけポイントがたまるというのいいですね。リスナー聴取マラソン。一番長く聞いてたリスナーが優勝でハワイ旅行。ポイント貯めるために、このリスナーは2週間全く寝ずにニッポン放送聞いてましたとか・・・。っていうの熱いじゃないですか・・・。

>面白い!!「ハードウエア革命」で、今年のラジオにはポイントサービス付きの録音ガジェットが登場することを切に願ってます!!


(参考資料)

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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