お使いのブラウザは最新版ではありません。最新のブラウザでご覧ください。

CNET Japan ブログ

この夏、バーベキューの写真を死ぬほど見させられた・・・:第15回トンコネJAM

2013/09/27 13:00
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

プロフィール

土屋夏彦

radikoが有料で全国が聴けるようになり、いよいよ聴き逃しサービス「タイムフリー」も始まるかと思いきや、2016年になってしまいましたが、AMが在京3局も含め順次ワイドFM化を始め、TOKYOFMグループのi-dioもいよいよこの3月から始まるようで、今年の地殻変動はかなり大きいかも!
ブログ管理

最近のエントリー

■フェイスブックの株価が3ヶ月で2倍に・・・

フェイスブックの株価が、26日のニューヨーク株式市場で初めて50ドルを超え、この3か月で2倍になったという。去年5月に公募価格1株38ドルとして上場以来、一時は大暴落したものの、課題とされていたスマートフォンなど携帯端末向けの広告事業が軌道に乗り、投資家の間で業績拡大への期待が高まったからというのだが・・・。

今や全世界約10億人に利用されている、コミュニティサービスの王様であることは間違いないが、日本でもこの2−3年で急速に利用者が増加したものの、どうも最近、私の周りでは「飽きてきた」とか「最近つまんなくなった」といった言動をよく聞くようになっている。

IT使いのスペシャリストでラジオパーソナリティの吉田尚記氏、音のQRコード「トーンコネクト(Toneconnect)」を生み出した株式会社トーンコネクト社長CEOの加畑健志氏と共に、最近気になるネットとラジオの近未来をトークセッションする会「トンコネJAM」。

今回は、我々メディアのプロの立場から、フェイスブックの株価高騰は本物なのか、また、つまらなくなってきた感触はどこにあるのかについて議論してみたい。


吉田尚記氏(右)と加畑健志氏(左)

■「バーベキューやってる写真がいっぱい」は何を意味するか・・・

(吉田)いま一番やだな、かちんと来てることの一つに、フェイスブックにみんながバーベキューの写真ばっかり上げ過ぎてることがあります。この夏、どれだけフェイスブックでバーベキューやってる人の写真を見たことか・・・。

フェイスブックってリア充的なことをアップすると「いいね」をもらいやすいというのがあるじゃないですか。「いいね」もらいたいという欲望からしてまずどうかと思うんですけどね・・・。

フェイスブックにバーベキューの写真が死ぬほど上がってる。みんなそんなにバーベキューしてんのかと。そしてそれを人に見せるということに意味を見出している。これがライフスタイル的なんですけど、それこそiPhoneのコマーシャルでやりそうじゃないですか。

僕だったら、バーベキューが家族の幸せだとすれば、それをフェイスブックには上げないです。

(加畑)僕もフェイスブックには自分の作ったものしかあげないと決めています。どっかのめし屋でこれがうまかった、なんていう記事は一度も上げたことないと思う・・・。

(吉田)僕もほどんど上げたことない。発見や発明じゃないと意味ないんじゃないかと思ってます。

「日常の切り抜き」では弱いと・・・。

(加畑)アパート生活が長かったんで、ブログに何か上げようと思って、自分でご飯作ったんですよ。自分が作った朝ごはんや晩ごはんはアップするわけです。

(吉田)フェイスブック以前で、はてなブックマークで、バーベキューは絶対跳ねなかったと思うんですよ。だけど「いいね(フェイスブック)」では跳ねるんですよ。僕はバーベキューが跳ねなかった「はてぶ」のほうが面白かった・・・。

「はてぶ」でみんなが書いてたことって、「死ぬかと思った・・」みたいな、新書本などでヒットする「ライフハック」的な話題が満載していたと思うんです。

フェイスブックは、みんなが使い出したがゆえに、そういったエスプリがなくなってきたということなんでしょうか・・・。ツイッターにも出始めてると言います。吉田さんも加畑さんも、ツイッターやフェイスブックの次のところに移住する時期がやってきたと言います。

■サービスは快適だけでは続かない・・・

(吉田)フェイスブックは、仕事の連絡には非常に便利です。「快適ではあるが快楽はない」ということです。だったらと、結局Blogに戻ってるような気がしてます。誰にも規制されない。自分でコントロールできる。でも「快楽」は得られない・・・。

ところで、スマートフォンが大当たりしたのって、キーボードがなくなったからでしょ。携帯よりもスマートフォンのほうが、そういう形になってる、形が変わった・・・。

テープからMDになったときも、形が変わった、MDからiPodになったのも形が変わった。何でも形が変わって進化していくのだから、フェイスブックも「投稿」という形が変わらない限り進化はないのではないでしょうか・・・。

フェイスブックの次に来るのは「投稿」というスタイルが変わったものなんでしょうか・・・。

(吉田)今やバーベキューは投稿していいものとみんなが思っている。しかし私から見たとき、その人の投稿で一番面白いのはバーベキューをやってるところじゃないわけです。

アーティストのインタビューでも「私の売りは歌がうまいことです。」となりますが、そんな人はごまんといるけどな・・・と思っちゃうわけです。英語で歌うときはかっこいいのに、しゃべると宮崎弁。そこが面白いのに、本人としてはその面白さを分かってない。

投稿する行為は自分の価値判断で決めた自己表現。だから客観性には欠けている・・・。元をただせば、フェイスブックの始まりは、演出された世界だった、だから面白かった。しかし人が増えて、自己演出出来ない人が増えていくことで、面白くなくなってきた・・・。

(吉田)それでわかりましたが、バーベキューでも、焼いてるものが肉じゃなければ面白いかもしれない・・・。

(加畑)以前、自分の生活がそのまま「リアリティ番組」として世界220ヶ国に放送されている人の映画ありましたよね。「トゥルーマンショー」。ジムキャリーが主演の・・・。

「投稿するということ」とはまさに自分の何かをさらすこと。つまり自分にカメラが向いてて、自分がこんなことやってますみたいな投稿が「バーベキュー」であり、トゥルーマンショー。

ところが、自分の目線にカメラが付いてて、自分自身は見えないで、自分が見ているものを投稿できるとすると、それがまさに自分の思考を投稿することになる。

ある一つの場所に何人かがいて、全員がグーグルグラスをつけてて、その全員の目線であるグラスの映像を同時に生中継できたとしたら、それはもはや投稿とは言えないのでは・・・。投稿が進化した、形が変わった・・・。

(吉田)投稿という言い方なんですが、そもそも演出がない投稿などありえない。投稿は演出の決定。フェイスブックによって、つまらない演出が世の中に出て来易くなっている、この逆流を止めたいですね。

■形が変わってこそ進化する・・・

(加畑)そこで、見た目の演出を考えたらどうかと思いました。例えば、注目する人が増えてくるとその人の発言がでかくなるという演出。最初はどの発言も同じ大きさで画面に表示されているが、「いいね」が多くなるとその発言のスペースや文字の大きさが大きくなっていく。面白くない発言は小さくなっていって最後は消えてしまう・・・。

その流れ自体もあとで辿れる・・・。時系列をあとで戻ることが出来る・・・。

(吉田)これってビースティーボーイズの「撮られっ放し天国」じゃないですか?

(加畑)あれのリアルタイム版ですよ。

(吉田)そうだ、タイムライン=縦軸だけだからいけないんだ・・・。

つまり「いいね」というフォローの数の軸も付け加えて表現できればソーシャルグラフの演出も変えられるってことですね。

(吉田)それで思い出すことがあります。「2011年3月11日午後2時46分にみなさんどこにいましたか?」と言う問いに対してはほぼ誰でも答えられますよね。通常ある一瞬を切り取ることってほとんど不可能じゃないですか。でもこの「2011年3月11日午後2時46分」を切り取ってみるととても興味ある結果が出てくるわけです。

これがデジタルでいつでもできるってことですよね。例えば任意の「2012年6月7日の午前10時に何してましたか?」ということを調べられるシステムがあったら、それは相当面白い!。

(加畑)これも最初はプライバシーだ何だとNGを出されると思うけど、Googleストリートビューが使われるようになったように、これもできるようになる・・・。

今回の結論は、フェイスブックやツイッターに、任意の時点でのつぶやきやタイムラインの広がりが見られる機能を付けるというようなことですね。これは広告会社やマーケターはいろいろ分析していると思いますが、一般的なサービスとして、どんな表現方法でこの機能を利用出来るようにするかにかかっているのかもしれません。実現に向けて真剣に考えてみたいと思います。


(参考資料)

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
運営事務局に問題を報告

最新ブログエントリー