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【シリーズ】日本のバカヂカラベンチャー訪問:SODA株式会社

2013/07/10 10:00
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土屋夏彦

radikoが有料で全国が聴けるようになり、いよいよ聴き逃しサービス「タイムフリー」も始まるかと思いきや、2016年になってしまいましたが、AMが在京3局も含め順次ワイドFM化を始め、TOKYOFMグループのi-dioもいよいよこの3月から始まるようで、今年の地殻変動はかなり大きいかも!
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■ジャパニーズ・バカルチャーの源は八王子にあり

世の中、景気も少し上向きになってきたこともあって、IT業界も小さくてもけっこう面白いことやってるベンチャー会社が増えてきた。そこで、何回かに分けて、最近気になる「日本のバカヂカラベンチャー」を紹介しようと思う。

テレビからカルチャーを発信させた草分け的存在「冗談画報」のように、cnetジャパンから元気な「ジャパニーズ・バカルチャー」を発信させていく。

その筆頭で紹介する会社は、その中でもとりわけ小さい会社なのだが、何か私の心をとりこにする決定的な魅力を持っている会社だ。

「SODA株式会社」の代表取締役、本名(ほんな)耕さんと開発担当責任者の大原要さんに話を伺った。


本名耕社長(右)と大原氏

プロフィールによれば、本名耕さんは、福島県出身、1973年生まれの40歳。大学卒業後、建築関連の現場監督・営業を経験した後、一念発起してモバイル公式サイト開発会社に転職。 ここでソーシャルゲームや教育まんがコンテンツなどを多数手掛けたことから、そんなわくわくするコンテンツの制作に専念したいと思い始めることになる。

縁あって、内閣府・八王子市の支援を受け、仲間と共に2011年4月にSODA株式会社を設立。「アンドロイドシティ八王子(ACH)」の実現をサポートしつつ『地域から世界へ』をコンセプトに さまざまなアプリケーションの発信を目指している。

■あ、そうだ、これやろう!

八王子市が2007年から産業特区として取り組んでいる「サイバーシルクロード八王子」。この一環でSODA株式会社はACHに参加。これがきっかけで八王子に事務所を構えている。

今年で創業から3年目。社員は未だ5名。でもとにかく明るく活気に満ちている。

昨年末(2012年9月5日)スマホアプリ『ホラーカメラ』が10万ダウンロードを突破!この大半はインドでのダウンロードだそうで、これが日本で話題になる大きな引き金にもなったそうだ。


Horror Camera / ホラーカメラ

その後ぽつぽつと100万DLアプリが登場。漫画風製作所は2ヶ月で100万DL達成。そしてこのあたりから会社の状況が一変してきたという。

これまで創業以来、20以上のスマホアプリをリリース。今年に入ってからだけでも16アプリをリリース。現在累計400万DL以上。年内目標1000万ダウンロードを掲げている。今まさに馬車馬のように拍車がかかった状態。

会社名の由来は「あ、そうだ・・・これやろう。」という思いつきが大事という意味がこめられているのだそうだ。ユニークかつ元気な「バカヂカラベンチャー」。

■100万DL達成で人が押しかけてくる・・

しかしほとんどのアプリは無料配布、社員の収入が心配なところ。本名氏に聞いた。

(本名)とにかくこれまでは、出来る限りの行動力と企画力で、突き進んできました。会社の収入源は受託制作が主。これでなんとか会社を回しながら、自分たちが作りたいものを作り続ける。1つのアプリ制作に割ける人材は2人以内。これ以上だと赤字になってしまう。だからと言って、受託収入以上に自社アプリ制作に専念もできない。

(本名)そんな状況が、100万DLできるアプリが生まれたことで変わってくるんです。思わぬ委託業務の依頼が舞い込むようになりました。これで自社アプリ制作にも拍車をかけられるようになりました。

その依頼の中で、ドコモからの誘いも大きなステップアップにつながったそうだ。現在彼らは、起業家をドコモが様々な側面からサポートするプログラム「ドコモ・イノベーションビレッジ」に参加している。

アドバイザー(メンター)に株式会社gumiの国光さんや、株式会社アイレップの紺野さんなどが名を連ねている。

ここの仕組みを使って、アプリそれぞれをつないだアドネットワークの実験なども行っているそうだ。


MangaMotionCamera / 漫画が動くカメラ(画像クリックで動画紹介)

■狙うは動く写真共有サイト・・・

世の中のトレンドを分析し、思いついたらすぐに作って出すというのがモットーのSODA株式会社。アイデアをすぐ形にすること、全社員が社長権限を持っていい、経営戦略も経営責任も全員で分かち合おう。そんな意気込みに、面白法人カヤックのような匂いを感じた。

本名氏にそうお話ししたところ、カヤックより我々は相当泥臭い会社ではないかと言っておられたのがまたまた印象的だった。

当面のゴールは、年内1000万ダウンロード、そして今あるアプリのネットワーク化。ソーシャルアプリに見られる「リワード型広告」なども取り入れて、SODAアプリプラットフォームを作り上げることも検討中とのこと。


Hadoken Camera / 動くマカンコウカメラ(画像クリックで動画紹介)

現在ヒット更新中の「動くマカンコウカメラ」アプリを中心に、動く写真の共有プラットフォームサイトがかなり賑わい始めている。これから動く漫画製作所もリリース予定。最新作の『DecoMotion』(7月3日)も好調のようだ。

動く写真共有サイトという発想は、相当ドンピシャだと感じる。最近のFacebookへの飽きた感と、Tumblr(タンブラー)での動く写真共有のユーザビリティの悪さ。ここを克服出来れば、動く写真共有サイトは彼らのステップアップには絶好のチャンスだ。

開発担当責任者の大原氏は、先のことはあまり考えず「今面白いことを今やる」「やり続けられる」ことだけです、と言っておられたが、それでいいんじゃないかと思います。まさに目の前にチャンスの輪が見えている、とってもチャーミングな会社だと思いました。


(参考資料)

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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