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ポストLINEはこれだ!!:世界初のコミュニケーション型ARアプリ「ARAPPLI」

2013/06/15 10:00
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土屋夏彦

radikoが有料で全国が聴けるようになり、いよいよ聴き逃しサービス「タイムフリー」も始まるかと思いきや、2016年になってしまいましたが、AMが在京3局も含め順次ワイドFM化を始め、TOKYOFMグループのi-dioもいよいよこの3月から始まるようで、今年の地殻変動はかなり大きいかも!
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■WWDCでのミニカーレースで思ったこと・・・

今週のWWDC2013(日本時間6月11日早朝)では、期待のiOS7の話題などと共に、基調講演で面白いものが登場した。その名も「AnkiDrive(アンキドライブ)」。レーストラックが印刷された紙の上にセンサーが搭載されたミニカー(AnkiDrive)を置くと、あたかもそこがコースであるかのように走りまくる。

AnkiDrive

それもBluetoothでiPhoneアプリとリンクしていて、iphone側でプログラムすれば、ミニカーに仕込まれた「ロボティクスAI(人工知能)」が働いて、そのリアルかつバーチャルなレース空間でレーシングゲームを楽しむことができるという最先端のスマホゲームなのだそうだ。

この記事を見て、アララ株式会社執行役員の石古暢良(まさよし)氏が、さぞかしわくわくされたのではと思った。石古氏は元々ロボットを世に広めたいと様々なサービスを考案されていた方。今はARの普及・発展に尽力している。今回は彼と出会ったことがきっかけでアララ株式会社を設立した岩井陽介社長CEOから話を伺ったのだが、岩井氏がARビジネスを興そうと思い立ったきっかけはロボットの目だったそうだ。


岩井陽介社長(中央)ほか社員の皆さん、後方に石古暢良執行役員

■ロボットの目から始まったアラプリのAR技術

岩井氏は、当時ロボットの目の技術として使われていたARに可能性を感じ、その数年前に始めていたカードビジネス(株式会社レピカ)などにも応用できると思い、石古氏を誘って、2010年にアララ株式会社を設立した。

アララのAR技術は、ARの生みの親と言われている国立大学法人 奈良先端科学技術大学院大学情報学科研究科教授の加藤 博一教授と一緒に進めていた基礎研究「ARToolKit」がベースとなっている。ここから商業ベースで共同開発したのが今回ご紹介する「ARAPPLI(アラプリ)」(以下アラプリ)である。


(写真)ARAPPLI(アラプリ)アプリ(iPhone版、Android版、いづれも無料)、ほかにiPad版もある

ARはAugmented Reality(拡張現実)、すなわち現実にないものをあたかもそこにあるかのように現実空間をさまざまな技術で拡張することを指す。そもそも、研究が始められた1980年代、「AR}は主に軍事や医療用に用いられた技術だったのだが、近年のスマートフォンの普及とともに主にエンターテイメントやプロモーションの手法として用いられるようになってきた。

ARを使ったエンタメサービスとしては、スマートフォンのカメラを街中にかざすと、フレーム内に写る建物や風景などに噴出しのようなものが現れる「セカイカメラ」が一世を風靡した。そのほか芸者東京エンターテインメントの世界初のAR(拡張現実)を使ったフィギュア「電脳フィギュアARis(アリス)」なども有名。

またARコンテンツを自分で作れるアプリとしては、クゥジット株式会社の汎用ARプラットフォーム「GnG(ゲットアンドゴー)」や、株式会社ディディアイディの「CARKCHO(カクチョ)」などがある。


アラプリトップ画面

岩井氏は、当時、セカイカメラ(アプリ)が急速な勢いで普及し始めていて、ARという技術がやがて一般的になることを見越し、当時個々でつくると4~500万円かかったARコンテンツを、安価に提供する(4~50万円)方法を考えて、もっと広めるための活動をしたいと思ったそうだ。

そのためにはARに対する「ハードルを低く」「汎用的に使えるサービス」を目指すべきだ。なので「ARAPPLI(アラプリ)」は最初からARプラットフォームの形でデビューした。

またセカイカメラを使っていて、何もない空間にスマホをかざすという不自然な行為が気になっており、あくまでもQRコードなど目指すものがあって、そこに向けてスマホをかざすというほうが自然だと思ったのだそうだ。

そのために専用のQRコード「QRARマーカー」を開発。(2013年2月1日のアップデートから画像認識技術を導入し、あらかじめ登録しておいた任意の画像でも、その画像に紐づいたARコンテンツが出現できるようになっている。)

このサービスは、岩井氏が社長を務める親会社であるレピカが進めてきた「グリーティングカード」のサービスにも応用できると考えた。友達に送ったグリーティングカードに印刷されたQRARマーカーにスマホをかざすと、画面にメッセージなどが出てくるサービスなど、容易に考えられた。

そして、さまざまなスポンサーのプロモーション企画としてアラプリでのAR展開が始まった。

■使い続けてもらえることを第一に・・・

ここでアラプリの現在の使い方を簡単にご紹介する。


アラプリスキャン画面、これでマーカー指定のAR画像を呼び出す

◎ARQRマーカーがある場合は、マーカースキャニングモードにする
◎スキャニング画面をマーカーにかざす
◎ARコンテンツがスマホ側にダウンロードされてくる
◎もう一度マーカーにかざすと、マーカー上にダウンロードされたコンテンツが表示される
◎保存すれば、その後何度でもARコンテンツは再生できる


ARコンテンツ(チャーム)が再生されている画面

基本は以上なのだが、アラプリが素晴らしいのは、ARコンテンツを友達に送ったり、友達からメッセージとして送ってもらったりするためのコミュニケーションプラットフォームも装備されていることだ。


アラプリチャット画面、ここでARコンテンツをスタンプ代わりにやりとりできる
チャットの中の人間スタンプのようなところをクリックすると、
上のロボットチャームのように3D人間アニメが立体で画面上に現れる。

見たところ、ほとんどLINEのそれと同じである。一度だけダウンロードしてARコンテンツを見たらそれでおしまい、というアプリではつまらない、せっかく作るなら使い続けてもらえるアプリに仕上げたかった、と岩井氏は語る。

結果、昨年10月に世界初のコミュニケーション型ARアプリとしてリニューアル。「ARチャット」機能を搭載。 既存の「ARビューワー(再生)」機能で実現していた、様々なARコンテンツによる驚き・感動体験を、チャットで友達と簡単に共有することができる。


アラプリチャーム画面、ここにフリーのARキャラクターやテンプレートが多数登録されている。

さらに3DCGアニメーションを用いたチャット用キャラクターAR「charm(チャーム)」を送りあう事で、伝えたい「思い」や「気持ち」をより一層の臨場感をもって伝える事ができる。


アラプリMake AR画面

さらには「Make AR」機能で自分が登場するオリジナルARも簡単に作ることが出来る。LINEで言えば、自分の顔のスタンプがいくらでも量産できるのだ。


岩井陽介社長が自分の名刺上に登場!!

■アラプリで世界をハッピーにしたい・・・

今回の取材をするまで、ここまでARが身近になっているとは思っていなかった。私もこれまでに何件かのARコンテンツのプロモーションプロデュースを手がけてきただけに、これまでとのギャップは驚きだった。

これまでのARコンテンツはプロのクリエイターが作ったものが大半。その制作にはかなり骨が折れる。さらに出来上がったARコンテンツを人に再生してもらうためには、まず最初にARコンテンツを表示させるためのブラウザアプリをダウンロードさせる。その上で再びARコンテンツをダウンロードさせて、ようやく再生ができる。こんなめんどうな作業は、好きなアイドルが自分の机の上で踊ってくれるとか、よっぽどのシチュエーションでない限り行われない・・・。そう思っていた。

「アラプリ」はそんなARコンテンツの固定概念をあっさりと塗り替えてしまった。

今年の1月から2月にかけて全国約9,300店舗のファミリーマートで実施された「ドラゴンネスト トリプルチャンスキャンペーンⅡ」では、レシートに記載されたARマーカーに「アラプリ」をかざすと「ドラゴンネスト」(ハンゲームアプリ)の人気キャラクター達(デジタルフィギュア)が3DCGで出現。これを保存して一緒に記念撮影したり、友達にメッセージ送信したりすることで、キャラクターはたちどころに全世界に広まっていく。


ドラゴンネストのデジタルフィギュアをタブレットに表示したところ

(岩井)今後はグーグルグラスなどとの連携や、ソーシャルゲームなどにもチャレンジしたいですね。アララとしてのゴールは、世界中で使ってくれるサービスを作る事。そして使ったみんなにハッピーになってもらうことなんです。

タイミングやチャンスさえあれば、LINEに取って代われるくらいのポテンシャルを秘めた「アラプリ」。岩井社長の夢はかなり近いところまで来ている・・・。


(参考資料)

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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