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次世代動画プラットフォーム「ネクフル」:白熱教育動画ならありか!?

2013/04/11 18:00
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土屋夏彦

radikoが有料で全国が聴けるようになり、いよいよ聴き逃しサービス「タイムフリー」も始まるかと思いきや、2016年になってしまいましたが、AMが在京3局も含め順次ワイドFM化を始め、TOKYOFMグループのi-dioもいよいよこの3月から始まるようで、今年の地殻変動はかなり大きいかも!
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■ケリーとジェーン

ケリー・マクゴニガルの「スタンフォードの自分を変える教室」という本がベストセラーだ。いわゆる自己啓発的な内容の本。僕はこの本が出たときに、てっきりあのTEDで素晴らしいスピーチをしていた「ゲームで築くより良い世界」などで人気のジェーン・マゴニガルだとばかり思っていた。いまさら名前をよく見れば違うのだが、全く気づかなかった。

ジェーンのスピーチの中でも、九死に一生を得たような話が出てくるので、自己啓発にも精通してるんだと信じて疑わなかったし、著者近影の写真も見たことのある風貌だった。ところがなんとこの2人、双子なんだそうだ。ケリーとジェーン。世の中には凄い双子姉妹がいるものだ。それもハーバードとスタンフォード。

とそれはさておき、「ハーバード白熱教室」のサンデル教授から始まった教育や自己啓発に関する様々な白熱スピーチの流れは、ほかの何よりも現在の不安定な時代に人の心を捉える。

今回ご紹介する「necfru(ネクフル)動画マーケットプラットフォーム」は、そんな観点から捉えてみたい。


草薙俊介氏

■経験から自力で動画ポータルサイトを作っちゃった!

今年の1月31日にサービスをスタートしたばかりという動画ポータルサイト「necfru(ネクフル)」だが、立ち上げようと思ったきっかけは、社長の草薙俊介氏がプログラミングの勉強をしようと通販で購入したDVD教材がかなり高額(3万円以上)だったことに驚いてしまったことからだという。

DVDなどのパッケージにして販売するためには、製造費などがかさむため、そのリスクを定価に乗せなければ商売が成り立たない。大量販売出来るものでなければ、おのづと高価になっていく。

でもお金のない人でも満足のいく教育を受ける権利がある。それを可能にするのがインターネットなのではないか。そう思った草薙氏は、自分で動画配信プラットフォームを作り始める。そして約9ヶ月後に完成し会社を設立。それが株式会社ネクフル。ネクストインフラストラクチャ(次世代インフラ) の意味を込めたそうだ。

草薙氏の思いは見事的中。パッケージ販売で苦労されている映像制作会社から多数の配信依頼が殺到した。実際ネクフルのサイトを見てみればわかるとおり、語学教育から投資、福祉など多方面に渡っての教育関係の映像がアップされている。

■世の中にはまだまだ特定の人しか触れていない映像がいっぱいある・・・

草薙氏によれば、現在登録動画数約300、利用者は1500人程度。実際、個人動画も多いが、商用動画も多数登録が始まっているとのことだ。

動画容量は、1Gまでは無料、10Gまで月額1,050円、50Gまで5250円、100Gまで1万500円となる。また販売価格は100円以上ならいくらでもつけられるそうだ。売上げはコンテンツホルダーとネクフルで70%:30%で分配する。

サービスが始まって約1ヶ月の3月始めに話を聞いた時点で、すでに1週間に10件ほどの売買が成立しているとのことだった。また年内には英語版もスタートする予定とのこと。

実は何を隠そう私も、約10年前に衛星放送の運営をすることになったとき、一番最初に頭に浮かんだのが、教育ビデオだった。世の中に大量に出回っているにもかかわらず、それを一番必要としている人は見れてないのではないか。

私の場合は、映像クリエイター、ウエブデザイナーなどを対象に、彼らの役に立つグラフィック映像をコンテンツホルダーと契約をして、衛星放送で流した。また深夜は「砂嵐」と呼ばれる放送停止中の映像をパロディにして、砂嵐の中から様々なグラフィック映像が飛び出てくるようなものを、新進気鋭の映像作家たちに無償で制作してもらい、彼らの発表の場として、深夜時間帯を開放した。

これらを映像制作を学んでいる学生や専門学校生に見てもらおうと、学校まで営業に行ったりもしたが、残念ながら、彼らには衛星放送の視聴料を払えるほど余裕がないことがわかり、実際は方向転換せざるを得なかったのだが、料金や利便性さえユーザーにフィットすれば、必ずや、教育動画の利用率は上がると今でも思っている。

■ためになる動画の分野を開拓!

教育動画の分野では、iTune Uが世界的に有名だが、最近では最初に紹介したジェーン・マゴニガル氏なども登場するTEDも、素晴らしいスピーチをすべて無料で見せてくれる。

動画配信サービスというと、youtubeやニコニコ動画を代表とする、エンタメのイメージが色濃いが、それらはこれからどんどん無料の方向に向かっていってしまうと思う。

そんな中、有料でも耐えられる分野は教育動画を置いてほかにはないと思う。英会話スクールで使われている動画から、パソコンスクールの動画、フィットネスクラブでの動画などなど、まだ公開されていない教育動画は五万とあるように思う。こういったものを必要としている人とマッチングさせていくことこそ、これからの動画ビジネスの根本なのではないかと感じた。


(参考リンク)

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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