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「Grapps」3000万人の利用データからお気に入りのアプリを探し出す・・

2012/10/06 09:00
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土屋夏彦

radikoが有料で全国が聴けるようになり、いよいよ聴き逃しサービス「タイムフリー」も始まるかと思いきや、2016年になってしまいましたが、AMが在京3局も含め順次ワイドFM化を始め、TOKYOFMグループのi-dioもいよいよこの3月から始まるようで、今年の地殻変動はかなり大きいかも!
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■ついにドコモがソーシャルゲーム参入

先月27日、NTTドコモが、早ければ11月にも、スマートフォンなどを使って楽しむソーシャルゲーム事業に参入することが明らかになった。コンプガチャの自粛などあったものの、モバゲーやグリーは相変わらず盛り上がりを見せている中、ついに本命殿が動き出したというわけだ。

このニュースを受けて、DeNAやグリーの株価が、その日一番の値下がりをしたという。開拓者の頑張りでようやく市場を確立したところで、横からお殿様がかっさらって行くのはそんなに市場に影響を及ぼすのか・・・。

ま、このあたりはいつの時代にも起こりそうなこと。さらなる面白いゲームが排出され、新たなヒットメーカーも生まれればいいなとポジティブに考えたいと思う。

ちなみにソーシャルアプリも含めたスマートフォンアプリの登録数は、iPhone、アンドロイドそれぞれ約60万本(2012年6月時)、年内にはそれぞれ100万本にも迫る勢いで増え続けているようだ。

これを見ると利用者にとってはアプリの数がさらに増えうれしい半面、欲しいアプリが見つかりにくくなる。そんな現象も起こしてしまう。

スマートフォンアプリを見つける際、通常はGooglePlay(旧アンドロイドマーケット)またはAppStoreのアプリを叩いて、ジャンル検索またはキーワード検索で、目的のアプリにたどり着くことが多いと思う。

お目当てのものがなくても、こんなのがあれば便利なんだが・・、とざっくりとしたイメージだけで探す場合も、ジャンル別のランキングを利用することになる。

しかしこれだけ利用者やアプリの数が多くなってくると、スタンダードなジャンル分けや、人気上位のアプリ情報にだけ頼っていても、あまり順位も変わらず、なかなか希望のアプリにたどり着くことが出来なくなってくる。

そこで今回取材させていただいた「Grapps」の登場だ。キャッチフレーズは「あなたにぴったりのアプリをレコメンドしてくれるアプリ」だそうだ。企画・開発に携わったLotus*F株式会社執行役員COOの新上幸二さんと、共同でアプリ事業を支える株式会社フジテレビ総合メディア開発メディア推進局主任の小池一洋さんに話を伺った。(2012年9月19日都内Lotus*F株式会社本社会議室にて)




■世界3000万人のアプリ利用者のアクティブデータを集計


新上さん

>先月9月10日にAndroid版としてリリースされた「Grapps(グラップス)」。リリースして1週間、現在どのくらい利用されているんでしょう?

現在1万DLくらい(9月19日時点)、年内には目標の30万ユーザーは達成できそうな勢いです。


Grappsトップ画面

>Grappsの特徴をお聞かせ願えますか?

GooglePlayからダウンロードされたアプリの利用ランキングを、様々なジャンル別に表示させるアプリなのですが、指定された期間中に、実際にユーザーがアプリを立ち上げて利用しているかどうかを分析できることが大きな特徴になっています。

即ち、ダウンロードされても一度も使われないアプリもあるし、ダウンロード後に削除されても通常はわからない。これを世界3000万人のアプリ利用に関するアクティブデータを集約しているデータ会社との提携で分析可能にしました。


Grappsランキング画面

>世界3000万人のアプリ利用データから集計ということですが、どんなことが可能になりますか?

今日アプリを立ち上げた人のランキングはもちろんのこと、今週削除されたアプリランキング(アンインストールランキング)という情報も発表しています。これでいわゆる最初に飛びついた「アーリィアダプタ」以外のユーザー動向がわかるので、アプリの長期的な利用傾向が見えてきます。

ちなみに個人情報は一切取得しておりません。国別(123カ国)ブラウザの特定などはできますが、特に利用はしていません。あくまでアクティブユーザーを対象に、ユーザー側情報を掘り下げるというよりは、アプリ側のジャンルやカテゴリーを掘り下げて、より細かく分類することで、ユーザーにぴったりのアプリが探し出せるようにしています。

そういったデータがあることを知ったため。Lotus*Fというベンチャーを立ち上げたくらい非常に貴重なデータであると思います。

>AppBankなどウエブにはそのような情報が溢れていると思いますが、それらの情報との違いはあるんでしょうか?

やはり、利用者がアクティブであるということで全く違う結果が出てきます。通常無料アプリのランキングだと、最初からインストールされているアプリやスタンダードなアプリが上位を占めてしまうわけですが、Grappsのランキングではかなりユニークな結果が表示されています。

おすすめは利用回数週間ランキングからジャンル別に選んでみるとわかりやすいんですが、総合ランキングでも壁紙アプリやカメラアプリなどお役立ち系が多くを占めています。

また時間帯ごとに利用状況が集計出来るため、深夜に「無音カメラ」がよく使われているというかなりリアルな結果もわかります。

そんなことからGrappsでは、基本的なジャンルのほか、例えば「本当に使われているダイエットアプリランキング」とか「本当に使われている占いアプリランキング」など独自で立てています。

■アプリに利用シーンに合わせたタグ付けを・・・


新上さん(左)と小池さん(右)

>フジテレビと手を組んだ背景は?

アプリのジャンルやカテゴリーを考えるに当たって、フジテレビのようなエンタメ的な発想が必要だと思っていました。そこに声がかかって一緒にやれることになったわけです。

現在テレビ番組「フジテレビからの」(木曜深夜)ではGrappsで集めたアプリ情報を番組で紹介したところ、深夜にもかかわらず大きな反響を呼びました。いかにおもしろい切り口(集約方法)を生み出すか、そしてその楽しさをより多くの人に届けるか、それにはテレビの力は非常に大きいと思います。

また「フジテレビ怒濤のゲームアプリ1000本ノック」という企画は、番組内で3年で1000本紹介するというもので、サイト上でも随時紹介しています。フジテレビのエンタメ感覚あふれるアプリが勢ぞろいしています。

>どんなビジネスにしていくんですか?

当面、広告モデルとBtoB(集計データの提供)で行くつもりです。またアプリをダウンロードするとポイントをゲット出来るしくみについても今後ビジネスにしていきたいと思っています。あるアプリをDLすれば別のアプリのアイテムをゲットできるいわゆるリワード広告を始め、今後は、レビューを書いたらポイントをもらえることなども始めたいと思っています。

>今後どんな形でGrappsを育てていきたいですか?

我々独自の「世界3000万人のアプリ利用データ」を活用しつつ、もっと利用シーンにあったタグ付けをして、利用者のニーズに合うものが検索できるようさらに手を加えていく予定です。

リリース当初に提供できなかった、レコメンド機能も近日中に利用可能になります。

またアプリ製作者側の考え方も取り入れたいと思っています。そうすることでヒットアプリの条件なども共有できます。

例えば今、アプリのアイコンの色が、DLされやすさに非常に重要であることがわかってきています。そんな情報を製作者と共有することでさらなるヒットアプリを作る秘訣も共有できると思います。

>どうもありがとうございました。

■利用者の視点、開発者の視点・・・

話を伺った新上さんは、元々コンサル会社でサービス企画をサポートしたり、モバイルSNSの立ち上げ、スマホアプリの企画・開発をする中、自分でも作れるようにとアプリ開発講座でプログラミングの勉強もされたそうだ。

だから、アプリプログラマーの気持ちも持ちあわせ、自分のアプリが紹介されるなら、どんな紹介のされ方をされたら嬉しいんだろう、という観点からもGrappsは設計されている。本当に使われているかどうかも重要なのだろう。

こういった独自の観点からアプリを分類するサービスは今後さらに増えていくのではないかと思っている。例えば株式会社ガラパゴスの「萌える!アプリ紹介」というのもそんなアプリ新ジャンルを独自サービス化して好評を博しているという。Google Playには萌えのカテゴリがなかったというのが開発の理由だそうだ。この萌えアプリをDLした人はこの萌えアプリもDLしています・・・。これには思わず反応してしまう。

アマゾンのレコメンドで思わず買ってしまった経験のある方は、アプリ紹介にももっと強力なレコメンド機能があれば、それを利用するだろうと想像がつく。そう言えばアマゾンもゲームアプリポータルを始めるようなニュースも漏れ聞くな・・・。

前回書いた「第3回トンコネJAM」でも、ものごとを「集約」するビジネスモデルは、さらに進行するこの情報氾濫社会には不可欠だと結論づけている。このへんのところをさらに掘り下げるともっとおもしろいアイデアがあるかもしれない・・・。


■プロフィール

新上 幸二氏
Lotus・F株式会社 執行役員COO

> 1978年、北海道生まれ。
> 2002年、東京大学医学部健康科学・看護学科卒業。
> 同年、IBMビジネスコンサルティングサービス株式会社(現・IBM)に入社。
> 2004年、株式会社インデックスにて、携帯電話向けSNSサービス「Gocco」の
> 立ち上げに従事。
> 2006年、株式会社グローバルウェイに取締役として参画、ビジネスパーソン向け
> の給与明細公開サイト「キャリコネ」の立ち上げに従事。
> その後、複数の会社でスマートフォンアプリ開発、電子書籍ビジネス立ち上げに
> 関与。
> 2012年、Lotus.F株式会社に参画。
> 他にアプリ企画のwords株式会社、代表取締役。現在に至る。
>
> 著書「Mobile2.0」(共著)・他

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※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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