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DeNAベイスターズは日本のIT業界を元気にしてくれるか?

2011/12/23 13:00
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土屋夏彦

radikoが有料で全国が聴けるようになり、いよいよ聴き逃しサービス「タイムフリー」も始まるかと思いきや、2016年になってしまいましたが、AMが在京3局も含め順次ワイドFM化を始め、TOKYOFMグループのi-dioもいよいよこの3月から始まるようで、今年の地殻変動はかなり大きいかも!
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■日本を元気にしてくれる現象

ちょうど1年前に書いた記事で、電通総研による「生活者が選ぶ 2010 年の話題注目商品ランキング」でベストスリーは、(1)スマートフォン、(2)ツイッター、(3)食べるラー油だったとあったが、さて今年を調べてみると、(1)スマートフォン、(2)LED電球、(3)東京スカイツリー、となったようだ。

分析としては、昨年に続き「情報ツール」(スマホ)への関心は一段と高まり、震災を背景にエコ(LED電球)にやさしいものを選ぶようになり、日本を元気にした現象(スカイツリー、なでしこジャパン、AKB48など)への興味が目立ったことを表しているという。

総合順位で4位なでしこジャパン、5位AKB48と続いていることからも、「日本を元気にした現象」と言う意味では、「絆」という漢字が選ばれたこともあるし、今年を象徴する「誰もが望んだこと」だったのではないか。

残念ながらこのランキングにはもれたが、「日本を元気にした現象」を私が選ぶとすれば、「ディー・エヌ・エーが横浜ベイスターズのオーナー企業として正式に承認された」ことをあげたい。年末の今回は、単なるIT系新興会社が、プロ野球球団を運営してゆこうと思った勇気について、熱く語ってみたいと思う。

■そもそもは「ビッダーズ」から始まった

『ディー・エヌ・エーは、1999年に「ビッダーズ」というネットオークションサービスを始めた会社でした。そのころ、ネットオークションが世界的に流行り始めた時期で、日本ではyahooオークション(ヤフオク)のサービスも始まり、その手軽さに誰もが興味を始めた頃です。(ヤフオクが日本で始まったのも1999年9月)

しかしそれから5~6年、品揃えでも、売上や利益でも、どうやってもyahooオークションには勝てない時期が続きます。それが、2004年ころからいち早く携帯電話でのオークション参加ができるようにしたことがきっかけで、転機が訪れます。このことがディー・エヌ・エーに、日本人には携帯電話でのサービスがとても重要だということを気づかせかます。

そこで2006年から始めたのが「モバゲータウン」、携帯電話で気軽に無料のゲームが楽しめるサービスでした。最初は、風船割りとか、パズルなど簡単なゲームでしたが、どれもデザインセンスが良くて話題になっていったのです。それと、得た得点を友達と共有できるという、いまでは当たり前なんですが、いわゆるソーシャルコミュニケーションができる機能が、ユーザーの心をがっちりつかみました。

■モバゲータウンで頂点に

同じころ、ミクシィやグリーなどもソーシャルコミュニケーションを主体としたサービスを始めていましたが、ゲームを中心としたソーシャルサービスはモバゲーだけでした。

そして、2010年1月、モバゲーをゲームアプリを開発する会社にオープン化し、これまで自社だけで開発してきたゲームサービスを、外部の会社にも参入できるようにしたことで、一気に高品質なゲームが数々生まれ、怪盗ロワイヤルを始めとする、いわゆるソーシャルアプリゲームの定番ができあがりました。ゲームでどうやってユーザーの心をつかむかについての分析にも力を入れ、他社を圧倒させました。そして、わずかモバゲータウンが始まって5年で年商1000億円を売り上げるまでのビジネスにさせたのです・・・。』

■勇気や元気を与える側に回るには

ここまでなら、すごいゲーム会社くらいの話なのだが、そんな新興企業の彼らが今年、プロ野球球団のオーナーになることが出来た。賛否両論あったかとは思うが、僕は単純にうれしいし、球団側にとっても、ディー・エヌ・エーにとってもものすごい決断だったと思うと、ここに、とてつもない「勇気」をもらった気がするのだ。

球団の経営をするということは、単にお金があればできるってものではないと思う。特に日本の場合、プロ野球のオーナーというのは、Jリーグサッカーのスポンサーになるのとはわけが違う。以前私が務めていたラジオ局でも球団のサポーター的な役割をしていた時期があるわけだが、それはまさに、球団のファンたちと「夢を分かち合う」ことにほかならなかった。

球団オーナーになるということは、球団経営を安定化させることもさることながら、球団サポーターのリーダーとなることであり、まさに「勇気や元気を与える」側にまわらなければならない、それも「無償の愛」の何物でもない。

新興企業と言う意味では、ディー・エヌ・エーの先輩には「ソフトバンク」や「楽天」がりっぱにその責務をこなされているが、ディー・エヌ・エーという会社の成り立ちから見て、失礼ながら、ソフトバンクや楽天とは、どう見ても資金力に大きな差があると言わざるをえない。ぽっと出のネット会社の感は拭えない。本当に資金が続くのか、勇気はあってもお金が付いてこなかったどうするのか・・・。

■かくして夢は実現したか・・・

でも、だからこそ、オーナー企業としてやってゆこうと決めた、ディー・エヌ・エーの「勇気」を評価したい。創立者である南場元社長、春田会長、守安社長ら、夢を追いかけてきたと言う意味では、誰にも負けない気持ちを持ってられると思うし、そんな彼らが、今年、夢のプロ野球球団のオーナーを志願し、それが承認されたということは、単純に、誰しも頑張れば、やっぱ、夢は叶うんだ・・・、と感じるのではないか。それも、震災後のこの時期に発表してくれた。このことを我々は素直に「勇気をもらった」と受け取ってもいいのではないかと思う。

ディー・エヌ・エーは、もはや、ユーザーやファンの夢を絶対裏切ってはならない企業となった。そんなディー・エヌ・エーを我々同業者もサポートしようではないか。彼らが成長し、21世紀のトヨタやSONYのような企業として名を刻むことができれば、それは、我々にも戻ってくる話だと思う。

逆に、2〜3年で「やっぱりだめでした」となることだけは、絶対あってはならない・・・。


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※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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