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上海万博旅行記 その3 〜上海万博レポート(パビリオン編+おまけ)

2010/10/10 23:37
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土屋夏彦

radikoが有料で全国が聴けるようになり、いよいよ聴き逃しサービス「タイムフリー」も始まるかと思いきや、2016年になってしまいましたが、AMが在京3局も含め順次ワイドFM化を始め、TOKYOFMグループのi-dioもいよいよこの3月から始まるようで、今年の地殻変動はかなり大きいかも!
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9月15日(水)〜19日(日)の日程で中国・上海に出張し、話題の上海万博に行ってきた。

万博の詳細等は、前回の「上海万博レポート(会場編)」、前々回の「上海に見るIT事情レポート」をご覧いただくとして、最終回の今回は「上海万博の謎・伝説」・・・


(写真:万博文化センター横の光の巨大オブジェ)

■一番人気の中国館への入場方法は謎に包まれている・・・

我々が3時間40分並んでようやく入れた日本館を始め、アメリカ館、イギリス館、ロシア館、フランス館、ドイツ館、など誰でも知っている国のパビリオンは2〜3時間待ちは覚悟が必要。3D映像が大人気のサウジアラビア館はいまだに8時間待ち。そんな中、国のパビリオンとしては最大の大きさを誇る中国館は、なんと完全予約制。どうやって予約をすればいいのか案内所で聞いてみると、その予約券は会場がオープンする朝9時から、万博会場の各ゲート(10ヵ所以上ある)で配布するから、そこでもらってくれと言われた。はて、今朝、私は8時30分に入場ゲートに並び、9時30分には入場したが、入場の際にそんな予約券を配っていたという覚えがない・・・。また、朝5時から並んだ知人の話でも、入場時にはすでに配布は終了という張り紙があったということだった。え〜、朝5時から並んだということは、間違いなく9時のゲートオープン時にはほぼ先頭で入場しているはず。それでも配布終了とは一体どういうことなのか・・・。案内所の可愛い女性に、そのような意地悪な質問を投げかけると、あっさりと「人気が高いので朝5時でも難しいこともある」との返答・・・。うひゃ〜、とんでもない!!ということで、どうやったら確実に予約券をもらえるのか、そして入場できるのか、未だ謎に包まれている・・・。噂によれば、団体さんを優先して入場してもらっているらしいというのだが・・(知ってる人がいたらぜひ情報ください)


(写真:中国館)

■イラク館はなんと!5月1日開催スタート直前で参加が決まったので、公式ガイドブックに載っていない!

今回の上海万博で参加しているパビリオンは国と国際機関合わせて246と歴代最多となったのだが、その246番目の参加パビリオンがイラク館(アジア連合館3の中にある)だ。なので開館したのも万博開催日の5月1日から1ヶ月後の6月1日。5月に行った方は見られなかったのだ。今回は出展案を決定するにあたり、上海万博の中国側関係者は、幾度にもわたり防弾チョッキをまとってバグダッド入りしたそうだ。そんな甲斐もあってイラクは見事に万博に初参加することになった。これでイラクは、歴史的な文化交流を中国で果たしたことになった。テーマは「NEXT CITY(次なる都市)」、「バビロンの空中庭園」と「千夜一夜物語」を中心に、アハマド・ネジャド大統領のメッセージとともに、悠久の歴史と未来への展望が展示されていた。展示物は大したものではなかったが、その歴史的な参加や防弾チョッキを着ての交渉などを聞くと、思わず、外交とはそういうことなのだと痛く感動した。


(写真:アジア連合館)

■日本館は中国にとって最大の注目パビリオン!中国人は何を日本に期待しているのか!?

3時間40分並んで並んでようやく入場した我らが日本館。中国館やサウジアラビア館に負けない大人気、その秘密は、日本の技術力の高さにある。大半の国が「自然や資源」をアピールしているのに対し、「現代都市の合理的生活」がテーマの「日本館」では、世界に誇る様々な未来の技術を紹介している。世界初公開の未来のロボット技術やハイディフィニションな映像技術を余すことなく見せてくれる。その後には、日本の伝統芸能と中国の伝統芸能が見事にコラボした、ライブミュージカルを、専用の「能」の舞台で披露してくれる。中国の観客の拍手は鳴り止まない・・・。尖閣諸島での領域問題など、政治的には、様々な問題を抱えている日本と中国だが、それを完全に忘れさせてくれる瞬間であった。


(写真:日本館の待ち時間表示)


(写真:日本館で待つ列、霧吹きで暑さを抑えている)

■おまけ・・・

さて最後に、今回の上海万博視察で最も印象に残った2つのエピソードをご紹介しよう。

◎万博ゲートで不法所持で捕まっちゃった事件

上海万博の入場は、飛行機に乗るときと同じ「ボディチェック」がかなり厳重だ。金属探知機の枠を通るとともに、持ち物はすべて?線検査機にかけられる。万が一、持ち物の中に、液体物があった場合は、キャップをあけて、例えば飲み物の場合は、飲んで見せなければ持ち込めない。なんとライターも持ち込めない。なので会場内で喫煙する人は、喫煙所に備え付けの電気式ライター(前回レポート)を使うことになる。私と同行した友人はヘビースモーカーなので、毎回ライターを持ってきてしまって、毎回取り上げられた。

そんな中、私はあるもののおかげで、管理事務所にまで行く羽目になってしまった。

その日、万博会場に行く前に、ちょっと観光しようということで、市内の「豫園(ユエン)」という昔ながらの庭園が人気の観光スポットに立ち寄り、その付近のみやげ物屋「NOT BOOK NOTE BOOK」というノート専門店で「毛沢東」が表紙に描かれた古い教科書のような形状をしたノートを発見。ほかにも「人民手帖」などと書かれたものなど、そのデザインセンスは、昔の中国を髣髴させるものだったので、わくわくして購入した。それがいけなかった・・。買ったあと、かばんに入れて、そのまま万博会場へ。当然、持ち物チェックで、これらのお土産用ノートを監視員が聞いてくる。「これは何ですか」(英語で)といわれたので「スーベニーアー」(お土産)と言ったら、ビニールに包まれているのでそれを空けろと言う。とんでもない!これはお土産なのだから開けたらお土産ではなくなってしまう・・。だめだ!などと拒否したもんだからさあたいへん・・。ちょっと事務所まで来い、ということになった。その時点では、なんでたかが観光スポットで売ってるノートの中まで見せなきゃいけないのか、全く理由がわからず、ノートの中になにか仕込んでいるのかと言いがかりをつけてきたとしか思っていなかったのだが・・。結局、埒が明かず、ひとつビニールを空けて見せたら、それですんなりOKとなったのだが・・・。後からわかったことだが、それは表紙が「蒋介石」のノートだけが問題だったのだ。歴史オンチの私にはすぐには気がつかなかった・・。いまでも思想が重要な中国では当然、蒋介石については、並々ならぬ思いがあるのだということを改めて知った。その後中国の友人にこのことを話したら「よくそんなものを豫園で売ってたな・・」だって! 


(写真:蒋介石のノート)


(写真:ノートを開いたところ)

◎万博会場で夢を売り歩く「◎◎売りのおばさん」

万博会場を見て回るのもこれが最後という最終日の夜、会場でのベンチで、最後の余韻を楽しんでいると、ニコニコ顔のおばちゃんが、ピアノのおけいこのときに持つような手提げ袋を持ちながら、僕らのところに近づいて来た。「これ買いませんか?」と見せてきたのは会場でも売ってるスタンプ帖、そしてその1ページ目は中国館なのだが、なんと!スタンプが押されているのだ!お〜どうやってそのスタンプ押したんだ・・というのもつかの間、サウジアラビア館、ドイツ館、フランス館、どのページにもスタンプが押されている。つまり、コンプリート版スタンプ帖なのだ。「いくら?」と聞くと「200元(約2800円)」と言う。本当にコンプリートならこれは安い!でも本当に押されたものなのか、良く見たら印刷なんじゃないかとかわからないから「高い!」と言ってみた。するといくらなら買うかということとなり「100元」と言うと「わかった、売りましょう」となった。おひゃ〜、これはけっこううれしい。インチキではあるが、主要のパビリオンのスタンプがすべて押されたスタンプ帖をお土産に持って帰れるわけだ。一瞬、日本のみんなに「全部のパビリオン回りましたよ・・」なんて言えちゃったりして・・。とルンルンしてたら「ではお友達にも100元でもうひとつ!」とお稽古バックからまたひとつスタンプ帖を取り出した!これもすべて押されている。すべてスタンプの位置が違うので、印刷ではない・・・。こりゃ、すげ〜楽しいものを最後に入手できました。自分で回ったのではないが、記念品になることは間違いない(笑)


(写真:上海万博スタンプ帳)


(写真:中国館のスタンプがちゃんと押されている!)

今回の万博のテーマは「より良い都市、より良い生活」、大半の国々は、自国の資源や自然を最大限に生かすことが何より「より良い生活」になるのだと訴え、そのとおりだと感じる反面、日本の提案する「より良い都市、より良い生活」は、紛れもなく日本が誇る「技術力」であり、未来の生活をよりコンビーニエントにするとともに、その技術によってエコロジーが推進され、自然を取り戻し、本来の我々の生活のあるべき姿にする・・・。これも納得。246もある全パビリオンのうち、16しか入場できなかったので総評的な見地でものを言える立場ではないが、やっぱり日本は技術を磨いて世界に提供することが国際化の役割なのだと痛感した。例の「事業仕分け」で技術開発の一部が削られてしまったのは、本当に良かったのか・・・。資源の乏しい日本が海外に提供できることは、国内だけのことに限定しない、様々な国が困っていることを解決できる「技術」を生み出してゆくことなのではないのだろうか・・。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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