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Apple iPhoneの二つの相転移

2007/07/28 02:15
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中島聡

Microsoftでチーフアーキテクトを務めた経験を持つUIEvolution CEOの中島聡氏が、「Web 2.0」と呼ばれる新しいネット時代のサービスのあり方や、ライフスタイルの変化について考察します。
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 AppleのiPhoneが発売されてほぼ一週間だ。iPhoneに関しては、その「相転移」と言えるほどのユーザー・エクスペリエンス(おもてなし)が主なトピックとしてブログなどで語られているが、Appleが起こしたもう一つの相転移を見逃してはいけない。

 私の別のブログで、少し前に「iPhoneのビジネスモデル」というエントリーを書き、(1)iPhoneがコストを反映したまともな価格で売られていること、(2)Appleが販売奨励金をもらっているはず、の二点を指摘したが、後者の販売奨励金に関して、私と同じような見方をしている記事をTheStreet.comに見つけた。

 この記事によると、Appleはアクティベーション時に$100〜$150、さらに月々の通話・通信料金のうち$9程度をAT&Tから受け取るはず、というインサイダーからの情報(ただしソースは未公開)が書かれている。

 iPhoneをアクティベーションすると、AT&Tと2年間の契約を結ばされるので、それを元に計算すると、Appleは一ユーザーあたり、トータルで$316〜366を(iPhoneの売り上げとは別に)AT&Tから受け取ることになる。

 この数字は、私が先のエントリーで書いた$250よりもさらに上の数字だが、いずれにしろ、AppleがiPhoneの成功により、二度も三度もおいしい思いをすることはほぼ確かである。これは、利幅を大きく下げた上に販売奨励金を使って製造コスト以下で売られている他のメーカーの携帯電話のビジネスモデルとはまったく異なるもので、まさに「ビジネスモデルの相転移」と呼べるものである。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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