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Google Gearsは「サッカーをもっと面白くする」?!

2007/06/14 06:00
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中島聡

Microsoftでチーフアーキテクトを務めた経験を持つUIEvolution CEOの中島聡氏が、「Web 2.0」と呼ばれる新しいネット時代のサービスのあり方や、ライフスタイルの変化について考察します。
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 3ヶ月ぶりの更新である。その間にもMicrosoftのSilverlight、AdobeのApollo、Google Gears、SunのJavaFXそしてAppleのWindows版Safariと、色々と考えさせられるものがたくさん出てきて、「後でみる」リストが膨大に膨らんでしまっている状況である。

 そうは言っても、全部をちゃんと勉強している時間はないので、「Silverlightはとりあえず無視」、「JafaFXは一通り言語仕様に目を通してそのまとめを書いたら終わり(参照)」、「Apolloに関してはまずはActionScript3を少し勉強してから」などの取捨選択をして行かないと追いつかない。

 その意味では、Google Gearsは「戦略的な意味は良く考えておく必要があるが、今すぐに細かな仕様にまで目を通す必用がない」カテゴリーのもの。

 Microsoftほど真正面からの決戦に強い企業はいないことは、80年代〜90年代にパソコン業界を見てきた人なら誰でも知っていることである。Borland C、Lotus 1-2-3、OS/2、Palm OS、Netscape Navigator、Wordperfect、その犠牲者を数え始めたらキリがない。

 そのMicrosoftがGoogleに手も足も出せないのは、Googleが正面攻撃を避けるどころか、「パソコン用ソフト」という同じ土俵にすら上がっていない点にある。スポーツに言い換えれば、Microsoftがすべての試合をコールドゲームで大勝してしまう野球のチームであるのに対して、Googleは「野球なんて面白くないじゃん。みんなサッカーやろうぜ」というノリで、Microsoftが得意とするパソコン用のOSやOffice Applicationよりも、インターネットを介して提供するウェブ・サービスの方が人々にとってずっと価値が高いことを身をもって証明してきた点にある。

 こういう見方をすれば、そもそもGoogle Doc&SpreadsheetをMicrosoft Office の直接のコンペティターと見ることすら間違いで、そこには、野球の満塁ホームランとサッカーのハットトリックぐらいの差がある。

 その意味で言えば、Google Gearsはまさに「サッカーをより面白くする」ための仕組みである。今までオンラインでしか動かなかった類のウェブ・アプリケーションが、オフラインで動くようになれば、「野球なんか見なくていいじゃん、サッカーで十分じゃん」という人が増えるという仕組みである。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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