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CNET Japan ブログ

ネットに繋がったデバイスはリアルの世界とネットの世界を繋ぐ窓

2006/03/19 08:59
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プロフィール

中島聡

Microsoftでチーフアーキテクトを務めた経験を持つUIEvolution CEOの中島聡氏が、「Web 2.0」と呼ばれる新しいネット時代のサービスのあり方や、ライフスタイルの変化について考察します。
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 ここまで何回かにわたって、私がMicrosoftという「リッチクライアントのメッカ」のような場所で働きながら「これからはウェブ・アプリケーションの時代だ」と信じるにいたったか、だとか、どうして私がやりたいことを実現するにはMicrosoft内部ではできないか、などといったことを書いてきた。

 そろそろ、このブログの本題でもある、私が実現して欲しいと望んでいる、そして実現するために会社内外の人たちを巻き込んで実現しようとしてる、「ネット時代のデジタルライフスタイル」について語り始めようかと思う。

 どの切り口からアプローチするかによって、色々と表現も異なってくるのだが、まずは大まかなイメージの話をしよう。 

 私の頭の中に描いている未来のイメージは、「ネット」というバーチャルな世界と、私たちが生きている「リアル」の世界を、背中合わせにピッタリと張り合わせ、その間を繋ぐ「ネットに繋がったさまざまなデバイス」を二つの世界を繋ぐ「窓」のように人々が自由自在に使いこなし、いつでも、どこからでも、どんなデバイスを通してでも「ネット」側にあるさまざまなコンテンツ(映像、音楽、アプリケーション、ゲーム、単なるデータ、などなど)にアクセスできるような世界である。

 そんな時代には、ユーザーは「アプリケーションを特定のデバイスにダウンロードやインストールする」だとか、「コンテンツをDVDや記録デバイスの形で持ち歩く」、「大切なデータはバックアップしておく」などといったわずらわしいことから完全に開放される。そういった全てのデータの実態はネット側に蓄積されており、ユーザーがアクセスする権利を持っている限り、どこからでも、どこからでも、どんなデバイスからでも、どんなネットワークを通しても、アクセス可能なのである。

 それも単に「データにアクセス可能」なだけでなく、アプリケーションを含めた全てのコンテンツをフルに楽しむことが出来るのである。現時点では、Windows用に作られたMicrosoft OfficeはWindowsパソコンでしか動かないし、PS2用に作られたFinal Fantasy XIIはPS2でしか動かないが、そういったソフトウェアを「ハードウェアの呪縛」を完全に解き放つのが私の夢である。

 そんな時代には、家の大画面テレビで遊んでいたRPGゲームの続きを電車の中で携帯電話を使って遊び続けることも出来るし、会社のWindowsパソコンで作ったのプレゼン資料を、顧客とのミーティングの際にはネット・プロジェクタ(OSはEmbedded Linux)で表示したり、Bluetoothでネットに繋がる電子ペーパー(OSはVxWorks)を手元の資料として見てもらったりできるのである。

 こんな世界を、私は「パーベイシブ・ウェブ・アプリケーションの時代」と呼んでいる。従来、特定のOS向けに作られたり、特定のデバイスにインストールされるまで動くことの出来なかったソフトウェアが、そういった「デバイスの呪縛」から開放された時代である。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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