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『雑談力が上がる』ということ

2013/09/07 22:30
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プロフィール

村上敬亮

長年、官の立場からIT業界に携わり、政策の立案、実行をしてきた経済産業省 資源エネルギー庁の村上敬亮氏が、ITやエネルギー、様々な角度から、日本の発展のための課題や可能性について語ります。
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「雑談力が上がる話し方」(斎藤孝著)。


たいそう売れているとのこと。自分の場合、喋りに一方的な語りが多く、雑談力が弱いなと思っていたので、手に取ってみた。

なるほどな本である。


1.雑談の基本原理


◇ 「雑談=中身のない無駄話」は正解ですが、「雑談=必要の無い話」は大きな間違い。雑談は、「中身がない」からこそ、する意味があるのです


というと??


◇ 雑談とは、その場にいる人たちと同じ空気を共有するため、場の空気を作るために雑談があるのです。

話してる中身に意味がないことは、どうでもよくって、明るく話してる空気感に意味がある… 

そういや、コミュニケーションには必ず意味が無きゃいけないって、無いですよね。むしろ挨拶+α。僕も良く、社内ですれ違う知り合いと声を掛け合いますが、あれ、気持ちいいですよね。何より、つながってるっていう実感持てるし。逆に、上手に喋れずに黙ってすれ違うと、それだけで何か、人間関係が悪くなりそうな気がする。

そこで、一声明るく喋れる人って、確かに、居てくれるとありがたいし、相手がそうだと、嬉しいですよね。


◇ 雑談には結論があってはいけない…


うわあ、痛いなあ(-。-;) こりゃ名言だ。。

もう少し解説的なところを。


◇ 対して男性というのは、雑談をしていてもある程度の段階で、何故か締めにかかってしまう傾向が強いのです。一般論を持ち出したり、あるいは、その問題の要点をまとめて「つまりさ、こういうことだよね。」と。するとその話題はそこで終わりになります。なぜなら結論が出てしまうから。


確かに、自分は、ついつい、結論や自分が正しいと思う意見を押し付けたくなるのが癖。自分は、雑談力が、弱いわけですね。

実は、自分、大人数の飲み会、結構苦手なんです。その原因の一つも、この辺にあるのかも。。だって、結論押しつけるような話をすれば、むろん座がしらけるし。雑談の持ちネタ少ないまま、人の話になろうとすると、今度は、すぐ人の持ちネタに結論出しに行っちゃうという、最悪の展開が待ってるし。。

でもどうすれば、、、


- 無理に話をまとめようとしない。
- 抽象的、一般的な結論を出さない。
- 落ちを作らずに、ズルズル引き伸ばしていく。結論に至る前に、
めまぐるしく話題を変えていく…m(._.)m

いやあ、言われればその通りと思いますが、実行は自分の場合ホントに難しい。よほど「結論大好き」病なんですね。(-。-;)

ということが、だんだんよく分かってきました。

◇ 雑談がうまいのと話が上手なのとは全然別。結論はいらないけど、潔く終わらせる。これがよい雑談の条件。

そうそう、これも大事ですよね。確かに~


◇ 雑談では、肯定と同意が基本。質問で切り返す。「自分が2、相手が8」が基本。

自分の場合、気がつくと、いつも、「自分が9、相手が1」になってるんですよね。最低ですね。(-_-)/~~~



2.雑談の処世術


◇ 喫茶店には、お茶を飲む場所という大義名分がある。だから「話はつまらなくて良いよね」という安心感が持てる。

雑談する場所って、大事なんですね。確かに、喫茶店とか、井戸端とか。

そうそう、一番良いのは、喫煙室かもしれませんね。あそこのコミュニケーションが豊かなのは、こういうことなのかもしれません。


◇一問一答は、拒絶と同じ。一問二答が返しの基本。


またキタよ~。難しい話。でも確かに、「スポーツやってるの!?」→「やってません」。じゃ会話止まっちゃいますね。むしろ、一問一答+一再質問、くらいな感じ。。。

しかし、この台詞、よく考えてみると、案外、深いかも…


◇ 自意識のハードルを下げると、雑談するのも楽になる

ほんとそうですね。「結論をいちいち喋らないと気が済まない」のは単なる自己顕示欲だし、相手にこんな話して良いんだろうか・・・って思うのも、逆に、自分のプライドや自意識過剰が引き起こすんでしょうからね。。雑談力って、その人の人間力そのものなんですね


◇ 困ったら「アメちゃん」。自分のコミュニケーションツールを持て


僕の場合、「アメちゃん」はもってないけど、そう言えば最近、送電線話を結構重宝してるかもしれません。だって、ほとんどの人にとってどうでもいい話ですよね。送電線。でもそのおかげで、話に結論がないから、無駄に続けられるし。あれは、数少ない自分の得意雑談ネタだったのかな。

送電線フェチになって良かった・・・  かな? (苦笑


- 面接の雑談で、柔軟性と切り替え能力がためされる。

- ニュートラルな人は雑談がうまい。

- 組織での評価も人望も、つまるところ無駄話ができるかどうか…

だんだん、真に迫ってくるなあ…最後の点も、つまり上下の立場や、部署の違いなどを超えて雑談できるって、その人のネットワーク力そのものですもんね。


◇ 「また行きたい」と思わせるのは、料理より、雑談のうまい店。

案外、そうかも(^_^)


◇ 社長の仕事は、雑談と決断


うーん(*_*)。けだし名言…m(._.)m そうですね。逆に言えば、雑談してるだけで決断できるのが、社長の度量ってやつかもしれませんね。

そういえば、そうそう、久々にこの間、菜根譚を読んでたらこんなことが書いてありました。。


◇ 徳は量にしたがって進み、量は識によって長ず。故にその徳を厚くせんと欲すれば、その量を弘めざるべからず。その量を弘くせんと欲すれば、その識を大にせざるべからず。

人格を高めたいなら度量を大きくし、度量を大きくしたいなら、見識を深めよと…。確かに、自分を崩す不安の種って、知らないことや分からないことがきっかけになつて来ますよね。逆に言えば、見識が深いからこそ、余裕を持って状況が判断できる。立派な社長さんになる人物は、雑談だけでも十分に、中身のある判断材料が掴める。そういことなのかもしれませんね。。



3.雑談を巡る結論


◇ 「課長バカ一代」に学ぶ、バカ話の心地よいテンポ

斎藤先生、漫画まで、手広くよく読んでらっしゃるんですね。流石です。

っていうのが結論じゃなくて。。


◇ どんな人でも、人は話したがつている。
 

そうですよね。。僕の場合、ほんと、その気持ち無視してますよね。こうやって、人生、これまでどれだけの一期一会を無駄にしてきたのかな。。。


◇ 雑談でつながりを確認する


そうなんでしょう。まずは自分の居場所を確保する。安定させる。それはどんな人にも必要なことだと思います。そんな時に、もし、それが上手く出来ない人が居たら、雑談を通じて「橋を架けてあげる」のは、多数派の人、上司の人、そういう側の責任なのかもしれません。



◇ 雑談力は、雑草力。厳しい時代を「生き抜く力」そのもの。


いまや、企業、行政、NPO、学校、メデイア、どれをとっても自分達の組織だけでは仕事が完結しない時代。そういう事態だからこそ、つながり力は、そのまま仕事力にも、いや、まさに「生き抜く力」そのものにつながる。

雑談=厳しい時代を「生き抜く力」。参りました。おっしゃる通りです。


というわけで、自分は、この本から、雑談と会話を区別して、雑談力自体を磨く意義を、しっかりと教えて頂きました。

実は、その後、飲み会や食事会でも、気になって気になって。できるだけ結論出さないように気をつけてるんですけれど、結局、喋っちゃってるんですよね。結論・・・。 人間、簡単には変われませんね。


ちなみに、この本、読後に清涼感が残る感じがします。これも、筆者の雑談力のなせる技なのかもしれませんな。雑談力って、高まると、議論と雑談のハイブリットもできるようになるのかな…

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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