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六次の隔たりの世界(パート1)

2010/09/16 22:19
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プロフィール

村井亮

エンタプライズソーシャルからLINEやアップルウォッチなどのウェアラブルまであらゆるテクノロジーは表舞台の裏側、『楽屋』から始まっている。楽屋では色々な情報が飛び交い、その楽屋でしか体験できない物語がある。IT業界の日常にある出来事を、自由に感覚的に書き綴っていきたい。
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ブログ4回目という事で、今のSNS産業に至る、成長の過程を3回に別けて書かせていただきたい。CNETの読者なら殆どの方はご存じの通り、SNSは六次の隔たりの研究から来ており、古くはハンガリーの作家、カリンティ・フリジェシュが小説「鎖」の中で「六次の隔たり」の概念を扱ったとされています。

 

その後、1960年代にイェール大学の心理学者スタンレー・ミルグラムがスモールワールド実験を行います。彼の実験は手紙を使い、何段階で届くかを実験するものでした。そして実験の結果、約六段階で宛先に届くことが判明しました。

1994年にはヴァージニア大学でコンピューター科学を専攻していた大学生がSix Degrees of Kevin Baconというゲームを個人的な遊びとして最初考案しました。それはある俳優からケビン・ベーコンに行き着くまでの最短コースを競うというものでした。実はその話が外に漏れ、Times誌に取り上げられ、「ケビン・ベーコンの神託」(Oracle of Kevin Bacon)として瞬く間にアメリカ中の評判となりました。ケビンベーコンは数多くの俳優と共演しているため、平均をすると全ての俳優からベーコンまでのリンク数は2.9ホップでした。

このスモールワールドの原理によってニュース、噂話、流行、ウィルス感染などかなり簡単に広がっていくことが現代ではわかっています。ちなみに、あのMixi社でも社内のエンジニアがスモールワールド実験をおこなっております。(http://alpha.mixi.co.jp/blog/?p=144

そして今のようにインターネットでこの原理が使われ始めたのは世界的に1997年から2001年まで運用されていたAndrew Weinreich (http://en.oreilly.com/where2009/public/schedule/speaker/1397)が作ったsixdegrees.comが最初であるとされており、ここではユーザーは三次の隔たりまでメールを送ることができたとされています。ちなみにこの会社はYouthstreamにその後、売却されています。(http://en.wikipedia.org/wiki/SixDegrees.com

Andrew Weinreich

その後、2002年頃からFriendstar,Linkedin,Ryzeなどが登場し、広く世の中に普及し、ソーシャルネットワーキングサービスの時代の本格的な幕開けとなりました。ちなみに意外に思われるかもしれませんが、実はSNSというのはあくまで和製英語で海外では通じません。正確な表現はSocial Networking Serviceと言います。(後日パート2へと続く)

▼Reference
複雑な世界、単純な法則〜ネットワーク思考の最前線〜
http://markezine.jp/article/detail/39
ケヴィン・ベーコンとベーコン数:Average Kevin Bacon number
http://longtailworld.blogspot.com/2006/10/average-kevin-bacon-number.html

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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