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Google TV と Social TVの時代到来

2010/09/14 14:19
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プロフィール

村井亮

エンタプライズソーシャルからLINEやアップルウォッチなどのウェアラブルまであらゆるテクノロジーは表舞台の裏側、『楽屋』から始まっている。楽屋では色々な情報が飛び交い、その楽屋でしか体験できない物語がある。IT業界の日常にある出来事を、自由に感覚的に書き綴っていきたい。
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iPhoneから始まったスマートフォン革命はKindleやiPadなどの登場により新聞、雑誌、書籍、カタログ革命に波及した。そしてその波がいよいよテレビに押し寄せている。その動きをリードしているのがGoogle TVである。2011年11月と言われるSonyなどと組んだGoogle TVの登場は、世界一のテレビメーカーであるサムソンやスマートフォン革命をリードしたAppleを焦らせ始めた。サムソンは2010年9月から米国でインターネットテレビ用のApps開発コンテストを実施し、2010年末までに200本のインターネットテレビ用のAppsを揃えると宣言している。一方Appleは2011年9月、ベルリンIFAでのGoogle TVのイメージデモに合せてApple TVの改訂版を正式発表するに至ったのである。

米国では2009年の地デジの実施と前後して急速に見逃し放送(タイムシフト視聴)が普及を始めた。その結果、見逃し放送を高品位なテレビ上で見たいと言うニーズが高まってきている。そこでインターネット対応テレビが現実の解として注目を集め始めた。またテレビを見ながらパソコンや携帯電話に触る「ながら視聴」も若者を中心に流行している。テレビを見ながら自主的に情報を検索したり発信する欲求が顕在化しているのである。そしてGoogle TVの推し進めるOSの共通化という点がテレビ業界だけではなく、インターネット業界も含めた注目を一身に集めている。

Googleの組み手はテレビメーカーのSony、半導体のIntel、セットトップボックス販売のLogitech、情報家電店のBest Buy、衛星放送のDishNetwork、フラッシュと呼ばれる動画関連の技術を持つAdobe Systemsなどである。

では一体、最近ではコネクトテレビと呼ばれるGoogle TVと従来からあったWebTVなどのインターネット対応テレビは何が異なるのだろうか。

1、 ブラウザーからAppsへの重点変化、電波とネットのマッシュアップ
これは国内の多くのメーカーの製品(シャープのアクオス、東芝のレグザ、日立のウーなどが典型だが)はインターネットのコンテンツにアクセスするのにブラウザーを活用し、頻繁に見るURLを一種のチャネルとしてテレビを視聴していた。それがGoogle TVの時代になればクロームブラウザーにより、ブラウザー経由の検索能力が飛躍的に拡大する。そして極めつけは個々の情報検索や加工に活用するAppsの登場である。Appsの場合、情報のコントロールはテレビ側で行うことになる。例えばテレビで紹介されている主役のコートが欲しいと思った場合、ブラウザー方式では一旦、テレビのチャネルを切り替える感覚でオンラインショッピングのサイトに行き、そこからショッピングを行うことになる。テレビの画面にオンラインショッピングのサイトを被せてショッピングを行うのは、殆ど不可能である。一方アップス方式ならばテレビを見ながら同時に適切に加工されたショッピング情報を取り込んでショッピングを行う事が可能である。ショッピング情報の中にテレビの小窓を明け、両者の情報を分割するピクチャーインピクチャーと言う表示法も可能である。アップスはいわばテレビの映像とインターネットからの情報をマッシュアップするのに適しているのである。

2、 ソーシャルテレビの実現
本来、お茶の間の共同視聴が基本であったテレビの視聴が個人化し始めていることへの社会的な反動がある。日本でも昨今、100歳を越す高齢者の行方不明が社会問題になっているが、個の自律と縁や絆のバランス、再構築と言う社会的欲求が先進国全般で表出している。米国最大のSNS Facebookの参加者が5億人を超えたり、ツイッターが流行するのも同じ文脈である。テレビの場合にはインターネットを介した仮想の共同視聴であるソーシャルテレビの流行としてその問題が表面化し始めている。ニューヨークタイムスはテレビを見ながら知り合いとスカイプで話す主婦の事例を取り上げた。

3、 OS標準化によるスマートテレビの実現
テレビや映画において昔は「映像コンテンツは王様」と言われた。しかし新しい時代にはそれにアップスによるエンターテインメントの強化とソーシャル視聴によるSNSによる社交要素が加わる。それらを実現するのが豊富なAppsの開発である。既にスマートフォンの場合にはiPhoneの場合には22万本、アンドロイドフォンでも5万本を超えるAppsが登場している。Google TVのアンドロイドによるOS標準化がなされれば、現在のスマートフォンのApps開発者コミュニティが雪崩のようにテレビの世界になだれ込んで来て、多くの番組連動型Appsが開発され、テレビが再び楽しくなると思われる。

4、スマートフォンなどのリモコン活用
スマートフォンなどがリモコン代わりになるのも面白い。

日本国内は見逃し放送の普及が遅れている為、Google TVに対する実感があまり湧かない。しかし2011年7月の地デジの実施までには、放送業界も消費者も欧米の影響を受け変化することが期待されている。

最後にメディアの未来について過去配信していましたので御送りします。

▼Reference

ソーシャルTV(YOUTUBE)

SNSがソーシャルテレビに進化する!!?
http://www.socialnetworking.jp/archives/2010/09/post_1563.html
「Google TVの成功に必要な環境が整った」、Googleが自信を示す (日本経済新聞)
http://www.socialnetworking.jp/archives/2010/09/google_tvgoogle.html
Google TVは2010年9月出荷(Wall Street Journal)
http://www.socialnetworking.jp/archives/2010/09/20109_2.html
アプルTVは多くのライバルと向き合っているが実力発揮はこれからだろう(NewYorkTimes)
http://www.socialnetworking.jp/archives/2010/09/post_1538.html
ソニー、Google TVを初公開 「未来のTV」と自信
http://www.socialnetworking.jp/archives/2010/09/google_tvtv.html

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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