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震災と映像の力

2003/09/02 10:07
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mori

マイクロソフトやマッキンゼーで情報通信分野の戦略立案に携わってきた森祐治さんが、通信・放送業界やエレクトロニクス産業に関連した時事的トピックスについて、アカデミックな視点から分析していきます(このブログの更新は2004年4月9日で終了しました。続きは<a href="http://japan.cnet.com/column/mori/">コラムによる連載</a>をご覧下さい)。
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昨日、9月1日は防災の日だった

各所で、防災訓練などが行われ、予想される震災や津波などの情報が新聞紙面などにあふれた

ちなみに、関東大震災が大正12年の同日に起こったことから防災の日となったと聞く

南関東地区(要するに東京市部など)では、200年周期で大きな地震があると今朝の日経に出ていた。が、関東大震災の前の震災が安政2年(1855)の10月2日の江戸大地震というから、それから100年せずに関東大震災が帝都を襲ったことになる。その感覚で行くと、そろそろ東京にも大きな震災が起こってもおかしくないのではないか

今から10年ほど前に僕が米国に留学する際、友人に出発前に「帰ってきたら東京が瓦礫の山になっていたりして」と不謹慎な冗談を言ったことを覚えているが、そのときは「瓦礫の山」というのをせいぜい言葉の上でしか理解できていなかったに違いなかった。が、その後2~3年してNYに住んでいるころ、AOLで知った神戸の震災の様子をCNNで初めて映像としてみたとき、「アッ!」と叫んでしまったことをいまだに覚えている。落ちた高架道路、くすぶる炎・・・これこそが「瓦礫の山なのだ」と、ようやく感覚的にも分かった気がした。恐ろしい、と思った

Googleで「関東大震災」を引くと、ずいぶんとたくさんの画像データが出てくるが、ある意味で2次大戦の空襲などの記録を見るような印象があるのは、知っている風景ではないからかもしれない

それに対して、先週末に公開になった『ドラゴンヘッド』という映画のCMで「これが東京なのか」という妻夫木聡がつぶやくシーンがでている。現在の東京が廃墟と化している映像だ。もし、震災が襲ったら、きっとあんな光景が起こりうるのではないかと考えるとぞっとする

一時、Hollywoodではやたらと震災モノ(巨大彗星の衝突、大地震、都市の中の火山爆発、地磁気の消滅etc)が多かったが、最近は見かけなくなった。そんな全地球的な崩壊といった話でなくとも、やはり僕らが知りえている現実をベースに作り出す視覚的な像は衝撃的なほどの印象を心に残す

だからといって、僕個人がどの程度、そんな震災に対して準備をしているかというと、極めて情けないレベルだ(先日もマンションの給水タンクが壊れて水が一日使えなかったときには、ホント、どうしようかと思ったくらいだ。何の備えもない・・・)昨今、パニック映画を見すぎて、脱感作してしまったのかもしれない・・・

一時的にしても、確かに映像が及ぼす影響で「備えあれば・・・」と思うのだが、その「備え」を作るほどには永続しないというのが問題なのかもしれない。もしかしたら、電話一本でそんな「備え」をカスタム明度してくれるビジネスがあれば、パニック映画とのタイアップで結構な利益を稼ぎ出せるのかもしれないとも思ったのだが・・・ううむ

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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