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WMC2008 〜総括:携帯+ソーシャル連動の萌芽〜

2008/02/21 07:26
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宮田拓弥

携帯電話向けアプリケーションの業界で、常に新しい製品・サービスを模索・開発してきた宮田拓弥氏(ジェイマジック株式会社代表取締役社長)が「ケータイ用アプリの未来」について考えていきます。
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遅ればせながら、先週14日に閉幕したモバイル展示会、World Mobile Congressを私なりに総括してみたいと思います。

様々なメディアでも報じられている通り、イベントの主役はAndroid携帯など新しい携帯電話の端末で、ブースも端末メーカーの展示が主役といった感じでした。ただ、少ないながらもサービス系の展示が、アメリカ、ヨーロッパ、イスラエルなどの会社から出ていたので、そこで感じ取れたトレンドをまとめてみたいと思います。

  1. 携帯+ソーシャル連動の萌芽
  2. モバイル広告への期待感
  3. 課金制度の課題:定額制進まず

一番大きな動きとして感じられたのが一番目に挙げた「携帯+ソーシャル連動の萌芽」です。日本では2007年くらいから大きな動きとなっている「携帯からのソーシャルメディアへのアクセス」というアクセスデバイスとしての携帯電話の発想から一歩抜けて、「携帯電話でしかできないソーシャルメディア」へトライする動きを感じました。一番大々的に発表されていたのはYahoo!のOneConnetです。シンプルに言うと「ソーシャルメディアのアグリゲーション」+「位置連動」というものです。Yahoo! Messengerだけでなく、TwitterやFacebookなど様々なソーシャルメディアとAPI連携してプレゼンス情報をアップデートしてくるのと、Loopt的な位置情報を組み合わせたような感じです。携帯からのリアルタイムなコミュニケーションだけでなく、リアルな「アクション」につながりそうな印象を受けました。他の取り組みで面白かったのは、オランダのzybのやっている「ソーシャル電話帳」とか、シリコンバレーのCellspinの「ソーシャルアグリゲーションクライアント」です。API連携の問題などが日本では大いにありますが、発想は大いに参考にできそうですし、この分野はすでに日本より欧米の方が進んでいる感があります。

二つ目と三つ目はどちらもビジネスモデルに関連をするものです。
日本でもすでに有名になりつつあるAdMobを始め、「モバイル広告」自体をなりわいとするプレイヤーやそれを前提としてビジネスモデルを考えているサービスが増えたという印象です。日本では「モバイル広告」は小さいながらもすでに市場が形成されて来ていますが、専業レップがあたり専業代理店が何十社もあるのは日本だけの話で、それが徐々に世界全体の動きになり始めているなという感じでしょうか。一方で、最後に挙げた「課金制度の課題」というのは、まだまだ定額制の浸透が進んでいる国はほとんどないので、ユーザがPCインターネットのようにがんがんページを見てくれることを前提にしたプロモーションやキャンペーンを広いリーチでやるのは難しく、ヨーロッパのデジタルマーケティングの会社などに話を聞いても、結局「モバイルマーケティング=SMS」という構図はあまり変わっていないようでした。

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2007年にAppleやGoogleというインターネットのメジャープレイヤーが本格的にモバイルの世界に参入してきたあとのイベントということでしたが、サービス面でも本当の意味での「モバイル」+「インターネット」という流れができつつあるというのを体感できました。やはり2008年のモバイルインターネットは注目でしょう。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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