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PHSの書き置き(2) - mode of our life

2008/01/09 22:07
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松村太郎

携帯電話の機能進化が進む中、アーリーアダプター層がどのように携帯電話を使いこなし、生活がどう変わっていっているのかについて、携帯電話と社会のあり方について研究するSFC研究所の松村太郎さんが紹介します。
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ネットにつながり続けるiPhone

 iPhone。もうまもなく日本でも使えるセカンドモデルがリリースされると目されており、それについてはまた追ってエントリーしようと思うけれど、iPhoneをアメリカで使っていて、意識することがないが実は素晴らしい点がある。それは、常にネットにつながっていると言うことだ。

 通常はEDGEという規格を使って定額の通信環境を確保している。これによって、アメリカの空港に降りたって電源を入れた瞬間、iPhoneには設定していたメールアカウントの新着メールが入ってくる。Wi-FiをONにしていて、フリーのWi-Fiをキャッチすると、初回にダイアログでOKするだけで、高速なWi-Fi経由でインターネットにつながるようになる。

 場所に応じて使うインフラを変えながら、それでも常にインターネットへの接続を確保し続ける点が、短いアメリカ滞在の間ですら、とても信頼できる存在になった。信頼感の醸成を超えて、それが当たり前の環境の快適さを味わうことになる。

 しかしPHSのモードには、その感覚を超えるミライが存在しているように思える。

場所で可変する端末

 先ほど紹介したとおり、外出先ではケータイとして、家に帰ってくると固定電話の子機として、場合によってはオフィスでは内線電話としても利用できるPHS。

 iPhoneがインフラを変えて常にネットにつながり続ける端末だった。しかしPHSが行き渡った環境では、同じ1つの端末が場所によって意味を変えて機能する、ハイブリッドかつパーソナルなモノになる。

 端末自体の形は変わらないが、場所と呼応するように、その場所に最適な存在として人をサポートしてくれる。

 PHSがケータイに負け始めた原因の1つは、ケータイの方が、家の中や都市部以外の場所でも必ずつながる通信環境を構築していた(もしくはそうであるというイメージがあった)からだ。

 現在のように第三世代ケータイが張り巡らされ、各家庭には高速ネット回線が普及し、Wi-FiやWiMAX、そして第4世代への道を走る無線環境。どのインフラ、どの手段でもインターネットにつながることはわかった。他に何かないのだろうか?

 もちろんGPSなどの空から降ってくる位置情報を使うことで、その場所、そのエリアに入ったら何かが起きる、と言うサービスは既に実現できる。しかし道に線が引いてあるわけではないフィールドでそれが起きても、どうもピンとこない。もう少し我々の生活にとってフィットしていて、リアルで明示的な「モード・チェンジ」が欲しい。

 そこで、場所と呼応する端末であったPHSが目指したミライ像を生かせる時がくるのではないか、と考えるようになった。

 最後に再びiPhoneの話題で終わるが、iPhoneをアメリカのスターバックスに持って行くと、スターバックスのアイコンが画面に滑り込んできて、そのカフェで流れている音楽をさかのぼって視聴し、その場で購入できるようになる。このわかりやすさなのだ、必要なのは。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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