お使いのブラウザは最新版ではありません。最新のブラウザでご覧ください。

CNET Japan ブログ

紙を超えるMobile Widgetの威力 - iPhoneを旅行ガイドとして使ってみて

2007/10/19 16:56
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

プロフィール

松村太郎

携帯電話の機能進化が進む中、アーリーアダプター層がどのように携帯電話を使いこなし、生活がどう変わっていっているのかについて、携帯電話と社会のあり方について研究するSFC研究所の松村太郎さんが紹介します。
ブログ管理

最近のエントリー

Jam 先頃Appleから、2008年2月をメドに、iPhoneやiPod touchなど、OS Xで動作するアプリをサードパーティが作成できるSDKのリリースが発表された。米国内でiPhoneを使った経験から、何が起きるのか考えてみる。 旅行ガイドの代名詞としての『地球の歩き方』。ちょっと知っている場所へ旅行で訪れるときも、見落としたり、迷ったりしないための「保険」として、黄色い表紙に赤い文字の都市名の本を持ち歩く方も多いだろう。もちろん他のガイドブックを持つ人だって同様、知らないモノは知らないんだから存分に活用すればいいし、僕もそうする。 New YorkにiPhoneを携えて訪れたとき、知人にお隣New Jerseyの灯台を見に行こう、と誘われてクルマで2時間ほどドライブをした。犬2匹と共に楽しいドライブだったのだが、この行った先は当然New Yorkのガイドブックには載っていない土地であるし、地名が分からないので例え載っていたとしても、どう調べればいいかよく分からなかった。 またNew Yorkの街中で目的のお店を探しているときに、自分のいる場所と目的地との位置関係がどうしても把握しにくかったりする。時々、ページの境目当たりにかかってしまって、地図のページを行ったり来たりする面倒なことが起きてしまったり。そもそもお店が新しかったり採り上げられていなかったりすると、地図の上にはプロットがされておらず、見つけるのに難儀する。 しかしiPhoneのGoogle Mapは違った。場所が分からなくても、何となく地形から衛星写真も駆使しつつ、地図の場所を探し当てることが出来たりした。またNew Yorkの街中ではお店の名前を検索して、自分の今いる場所も入る縮尺に2本の指で調整して、そこまでの道順を見つけ出すことが出来る。 今までの使い勝手の良い地図でももちろん同様のことが出来るが、紙ベースの地図を使うのに比べて圧倒的にスピードが速いのだ。Wi-Fiの電波を使わなくても、Edgeのスピードで利用するGoogle Mapは、全くストレスを感じずびっくりした。しかも、道によっては渋滞情報まで表示されて、バスに乗るか地下鉄にするかというチョイスにも役だった。 またSafariでスペースALCのページを開きっぱなしにしておけば、電子手帳だっていらなくなる。調べたい単語を入力すれば、すぐに検索結果で文例まで見ることが出来るからだ。大きな地図と電子手帳がiPhoneだけで済んでしまう、という使い勝手は、明らかに旅行者の煩わしさを軽減しているし、場合によっては最新情報をWebで検索して観光に役立ててしまうことだって出来るのだ。 もちろんネット版の観光ガイドを参照するというのも手だし、Flickrなどで気に入っている写真の場所に行ってみるのも良いかもしれない。とはいえ、このあたりのことは日本のケータイでも当然のように出来るし、GPSを搭載しているモデルであればナビゲーションだってこなしてくれる。iPhoneにはGPSがないので、自分で場所を調べたり、ルートを推測する必要がある。 しかし、決定的に何かが違うのだ。ケータイの地図よりも紙の地図の方が使い勝手が良いのだが、その紙の地図よりもiPhoneのGoogle Mapsの方が格段に地図の閲覧、検索がスピーディーだ。iPhoneのMulti-touchインターフェイスが、紙を忠実に再現しながら、それを超える操作性を実現している点が理由だと思われるが、それと同時に常にインターネットに繋がり続けている点も、その自由度を押し上げている。 ケータイ・ウェブとはスタンダードが違うのだ。 このあたりに、iPhone上で動くWidgetの存在意義の高さが眠っているのではないか、と言う経験であった。これが株価や天気のWidgetくらいだったら、別にたいしたことなかったかもしれない。しかし地図やフルサイズのウェブサイトが、インターフェイスと相まって常に手の中にある状態は、軽い感動を通り越して、既になくては不便になるという直感すら覚えた。 おそらくBlogパーツのようなWidgetの楽しみもあると思うが、データベースをネット上に持っているのはほぼ必須条件だとして、さらにそれを紙さながらの使い勝手で閲覧するようなWidgetが、iPhoneの「iPhoneっぽさ」を最大限に生かすアプリに仕上がるのではないだろうか。どこまでの自由度が許されるのか、そう言う部分との兼ね合いもあるとは思うけれども。 もう一つ、今デスクトップ上やブラウザの中で行っている作業で、何をモバイル環境で行ったら効率的だったり、面白かったりするだろうか。そういう自由なアプローチもまた可能にしてくれる。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
運営事務局に問題を報告

最新ブログエントリー