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カメラ付きケータイはインパクトを与えたか? - 「魔法のiらんど」(2)

2006/02/22 18:46
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松村太郎

携帯電話の機能進化が進む中、アーリーアダプター層がどのように携帯電話を使いこなし、生活がどう変わっていっているのかについて、携帯電話と社会のあり方について研究するSFC研究所の松村太郎さんが紹介します。
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 引き続き、「魔法のiらんど」を運営するティー・オー・エスの冨永さん、伊東さんへのインタビュー。魔法のiらんどでは日々、ユーザーが活発に自分のホームページをメンテナンスし、他のユーザーのホームページに書き込みをするという、情報発信とコミュニケーションを行っている。以前のウェザーニューズへのインタビューで、カメラ付きケータイが気象情報の流れを変えるインパクトだったとのことだった。では魔法のiらんどではどうだろう? 「実はあまり気にしていませんでした」(冨永さん)意外な答えが返ってきた。「カメラ付きケータイが入ったから急にページビューが伸びたりすると言った、目立った変化はありませんでした。魔法のiらんどは現在も含めて、テキスト主体で利用されていたので」(冨永さん) 魔法のiらんどには現在30数個の機能があり、1999年12月14日のオープン以来毎月新しい機能を追加してきた。日記機能、掲示板機能(これらが最も使われているそうだ)に加えて、本を作るためのブック機能も初期から搭載されていた機能だった。 ちなみにこのブック機能を使って書かれた小説が相次いで書籍化されている。「天使がくれたもの(スターツ出版2005年10月発売)」「ケータイからあふれたLOVE STORY(ゴマブックス2005年12月発売)」の相次ぐ発売の影響により、年明けから飛躍的にPVが延びており、現在は日記、掲示板以上のPVをあげるようになったそうだ。2月末には「Line(スターツ出版)」も発刊するなど、ブック機能がホットな状態だが、これについては別途触れたいと思う。 カメラ付きケータイが登場してから追加された機能は、画像付き日記やアルバム機能など、むしろ少ないくらい。そういう意味で、カメラ付きケータイが与えた魔法のiらんどへの直接的な影響力は小さいようだ。しかし冨永さんは、こうも指摘する。 「一方でカメラはケータイの使い方にゆっくりと変化を与えているとも考えています。ケータイはこれまで用事の伝達が基本でしたが、その使い方に変化を及ぼしているのではないでしょうか。これまで、待ち合わせをしたり打ち合わせをしたり、情報の主体が自分たちの行動にありましたが、これが情報伝達のマインドに変わった点が指摘できます。つまり用事がないコミュニケーションが増大していると思います」(冨永さん) カメラ付きケータイが、ケータイの使い方だけでなく、ケータイで情報発信をするというライフスタイルの形成に寄与しているのではないか。最も身近な情報ツールであるケータイを使って情報を送ることは、今現在のその人のライフスタイルに情報発信が組み込まれることになり、よりリアルな声がサイトに運ばれることになる。 カメラ付きケータイで真っ先に思いつくのは画像のアップロードだが、むしろカメラ付きケータイの登場によって魔法のiらんどのテキスト主体のコミュニティが活性化したという話はユニークだ。それだけ、魔法のiらんどのテキスト主体のコミュニケーションが根強く息づいていることを表していると言える。 いくらカメラ付きケータイがテキストのコミュニケーションを刺激したと言っても、当然ケータイで撮影された写真も魔法のiらんどに流れ込んでくる。この画像のアップロードについては、ティー・オー・エスとしても慎重な姿勢を見せている。 「肖像権に違反するモノ、アダルトの要素を含むモノについて、システム的なチェックをかけて監視をしています。画像については一覧表示のモニタリングをして、該当するモノを見つけ出しています。ただ最近ではユーザー間の相互チェックも働くようになり、報告をしてくれるケースも出始めました」(冨永さん) ここで興味深いのが、この「相互チェック」という状況だ。魔法のiらんどがユーザーに対してどのようなアプローチをした結果、モラルの維持や相互チェックが機能するようになったのだろうか(続く)。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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