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日本のモバイルCGMの夜明け - 「魔法のiらんど」(1)

2006/02/20 19:42
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松村太郎

携帯電話の機能進化が進む中、アーリーアダプター層がどのように携帯電話を使いこなし、生活がどう変わっていっているのかについて、携帯電話と社会のあり方について研究するSFC研究所の松村太郎さんが紹介します。
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 「魔法のiらんど」というサービスをご存じだろうか? つい最近までMSNのブログサービス「MSNスペース」にロゴが露出していて記憶に残っている方もいるかもしれないが、この媒体をお読みの方の中で使ったことがあるという方は少ないのではないか。僕はこの「魔法のiらんど」は日本におけるケータイのCGM(Consumer Generated Media)創成に大きな役割を担ってきたと考えている。そこで昨年、「魔法のiらんど」を運営する株式会社ティー・オー・エスを訪ね、同社の取締役 冨永政雄さんと、広報 伊東寿朗さんにお話を伺ってきた。 「魔法のiらんど」は2005年12月14日でちょうど6周年を迎えたそうだ。スタートは1999年12月にさかのぼる。ケータイをメインのメディアとして活用する10〜20代向けのホームページ無料作成サービスとして、スタンダードになっていると考えて良いだろう。そのユーザー数は推定で400万ID、月間ページビューは7億3000万にものぼる(いずれも2005年9月現在)。 「魔法のiらんどではケータイだけで、i-modeやパソコンで見られるホームページを簡単に作ることが出来ます。この機能は1999年12月のサービス開始時から1度も止まらずに動き続けています。ユーザーはIDを作ると、掲示板機能、日記機能、Book機能(表紙・目次がついた本を作成できる)、IQモード(辞書機能)といった基本機能の他、アルバム機能や川柳など、30以上の機能の中から使うものを選んで、ホームページを作ることが出来ます」(冨永さん) 始めたエピソードが面白かった。ティー・オー・エスは元々IT技術の会社で、これまで一般のPC向けのウェブサイトのASPサービスを作ってきたそうだ。培われたシステム構築のノウハウをケータイに適用してみようと言うことで、研究目的の実験でスタートしたのがこの「魔法のiらんど」。研究目的の実験だったのでサーバーはスタッフのデスクの下。ネットの新サービス誕生時の話としては時々聞かれる、とてもほほえましい姿ですね。 そんな「魔法のiらんど」だったが、スタート当初からアクセス数の「不思議な動き」(冨永さん)を見せる。 「何の告知もしていなかったのですが、初日で300件のアクセスがあり、1週間で1日3万件、2週間で10万件、1ヶ月半で1日40万件のアクセスを数えるようになりました。普通ユーザー数の伸びは指数的なグラフを描くのですが、はじめからずっと伸び続ける様相でした。実は未だにティー・オー・エスとしては「魔法のiらんど」の広告を打ったことがなかったのです。内部テストのつもりでスタートし、その後急速に認知が進んで、ユーザーが集まるようになりました。1999年当時、i-modeもコンテンツが少なく、ユーザーは面白いモノ、新しいモノを探し求めていたのだと思います。」(冨永さん) 今まで広告を打ったことがないというのもケータイの口コミの威力を物語っているように思われる。i-mode以前のケータイは、通話やメールと言った連絡的なコミュニケーションの手段として存在してきた。ここにi-modeなどのコンテンツが見られるサービスが付加された。当時まだコンテンツが少なかったことで、自分でコンテンツを作ろうというアイディアに飛びついたワカモノの姿が目に浮かぶ。 例えば1人の女子高生がホームページをケータイから作ったとき、すぐに周りの友人にケータイメールで自分のホームページのアドレスを教えて「見て、見て」と広める。10人の友達に教えたら、そのホームページにはオープンしてはじめから毎日10アクセスが確保された状態になる。ケータイのメールで広まると、その場でアクセスするので反応も早い。その10人も真似してホームページを開いていけば、ユーザー数・アクセス数の急激な伸びのペースが維持されることになる。紐解くと、そんなシナリオが介在しているのではないか。 その後、ユーザーの話題を察知したケータイ関連の情報誌に採り上げてもらう事が増え、ケータイの情報に敏感なワカモノの間に広がったり、裏技が編み出されたり、ユーザー間のインタラクションが活発に行われるようになった。そんな冨永さん、伊東さんに、ウェザーニューズでのインタビューでインパクトがあった事について質問をしてみた(続く)。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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