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フルブラウザは使ってもらえる“インターフェイス”

2005/10/15 00:52
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松村太郎

携帯電話の機能進化が進む中、アーリーアダプター層がどのように携帯電話を使いこなし、生活がどう変わっていっているのかについて、携帯電話と社会のあり方について研究するSFC研究所の松村太郎さんが紹介します。
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 前回、株式会社jig.jpの福野泰介さんとの対談で最後にポケベル入力の話をした、と言うところからスタートしたこのブログ。福野さんの話の続き、というよりは冒頭に戻ってjigブラウザのお話を聞いていきたいと思う。 ちなみに僕は、最近NTTドコモのN901iSに機種変更してからjigブラウザを購入したユーザーだ。N901iSという端末には、普通のiモード閲覧が可能なブラウザと連携しているACCESS製のフルブラウザが搭載されている。ケータイからPCのサイトを閲覧する快適さをまずACCESS製のフルブラウザで経験したのだが、このフルブラウザでの閲覧は残念ながらパケット定額に含まれないのだ。そこで、iアプリで作られていて、パケット定額に含まれるjigブラウザをダウンロードして購入したのである。それだけフルブラウザを使って、今までPCで見てきた情報をケータイでも見られる、というのは良い経験だった。「jigブラウザはインターフェイス」 9月30日のCNET Japanの記事で「jigブラウザ2」のベータ版のリリースが報じられている。jigブラウザ2はJavaVMを搭載して、「jiglet」というJavaアプレットでユーザーが自由に機能を追加したり削除したりすることが出来る仕組みを作り出した。とても画期的なアプリである。開発者でもある福野さんは、jigブラウザについて「インターフェイスである」という定義をしている。ケータイという、ある意味でのモバイル・インターフェイスの中にjigブラウザというインターフェイスを作っている事になる。これは一体どういう事だろうか。 「jigブラウザのターゲットは、パソコンを使いこなしていて、ケータイを使えるならぜひ使いこなしたい、という人。つまりjigブラウザのミッションは、(あまり面白いことではないんだけれど)、パソコンを開かなければならない時間を短くしていこう、ということだ。パソコンで行われていることをケータイでこなす、そのインターフェイスがjigブラウザという位置付けになる。とにかく、まず使ってもらえるインターフェイスになることが重要だ」(福野さん) 現行のjigブラウザでは、ウェブメールやウェブRSSリーダーを用意して、jigブラウザからPCのメールを読む機能やRSSリーダーの機能を提供している。これもパソコンを開く時間を減らすための機能であり、そのためのインターフェイスである。僕も常々思っているんだけれど「もっとケータイを使おうよ」という福野さんの訴えを如実に写しているかのようだ。それではjigブラウザと言うインターフェイスは何でもかんでも飲み込めばいいのか?それもまた違う。 「jigブラウザはiアプリなので容量が限られてきた。そのため実用的な機能を盛り込んでいくという、その機能の選定は慎重にしている。例えばケータイのFlash表示やPDF閲覧が“使える”機能だろうか。コンテンツの可能性を探るためならいいが、一方では使われない機能になってしまう可能性もある。そこに無理矢理対応させることはないと思う」(福野さん) jigブラウザというケータイのインターフェイスが機能の幅を、リーズナブルに広げていくペースは、あくまでゆっくりであるが、追加した機能をしっかりと使ってもらえるように作り込んでいく。これがjigブラウザの使ってもらえるインターフェイスとしてのブランドを作っているように思える。フルブラウザとケータイコンテンツ ここで1つ、質問をしてみた。ケータイのフルブラウザでPCのコンテンツ(無料)が見られるようになったとき、ケータイコンテンツのビジネスモデルが崩れるという懸念があるのではないか? 福野さんは「それはなかったし、フルブラウザに限った事ではない」と話す。 「世の中の技術が進めば色々なモノが陳腐化していくのは常。例えば着うたやゲームも、1年前と現在のモノとでは品質が違う。以前は短音の着メロで良かったモノが、今はリアルな音源の着うたがスタンダードになっている。しかしその一方で、ケータイ向けのニュースや天気予報は、iモードが登場してからずっとサービスを続けているが、メールサービスの充実などで、キチンと良いサービスを提供できているように思う。ケータイならではのポジションを築いているサービスは、フルブラウザの影響を受けずに残るのではないか」(福野さん) フルブラウザがPCをメインにしている人のためのインターフェイスだとすれば、ケータイだけでツールが閉じている人との使い方は明らかに変わってくるし、ケータイのコンテンツはフルブラウザでは補いきれないポテンシャルを大いに持っている。フルブラウザが提供するケータイの使い方と、ケータイそのものが提供するケータイのカルチャーとでは、少し開きがあるようだ。 ケータイの将来像はまた別の機会に触れるとして、次回はjigブラウザが描くケータイというインターフェイスの近未来像について続きを。そこでやっと、なんでjigブラウザが入力インターフェイスに興味があるのかが分かります。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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