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TEDx Tokyo

2010/05/28 08:52
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5/15のTEDx Tokyoに行ってきました。昨年にまして、パワーアップしていて、飽きさせませんでした。 

いくつか、素晴らしいと思ったものを記録しておきます。 

・外山健太郎(元コンピュータ科学者) 
マイクロソフトリサーチで、世界的に活躍され、最近数年間はインドの研究所のディレクターを務められた方です。ITを使って、貧困層をどのように助けられるかをいろいろトライされてきました。たとえば、インドの小学校には、PCが一人一台はないので、複数の生徒が1台のパソコンを共有しなければなりません。彼がやったのは、1台のパソコンにマウスを5台(そしてカーソルも5個)つなげて、5人で1つの画面を見ながらそれぞれが操作できるパソコンです。でも、彼の認識は、いくらITを導入しても、ITができるのは人間がもともと持っている能力とか決意を増幅するだけで、それらを置き換えることはできない。そもそも能力や決意を持っていない人たちを助けることはできない、ということでした。それを理解した外山さんは、18年間の成果を持つコンピュータ・サイエンスを捨てて、社会のために何をすべきか、を考えるため、今はUCバークレイで客員研究員をされています。彼は、TEDのTechnologyをPeopleに置き換えて、PEDにしたらどうか、と最後に言っていました。今回のTEDでも、いくつか素晴らしテクノロジは紹介されましたが、やはり最終的に人々を動かすのは、もっと人の心に根付いたものなのではないかと思います。 
http://www.youtube.com/watch?v=cxutDM2r534&feature=player_embedded 

・デレク・シヴァース「社会運動はどうやって起こすか」 
これは本家のTEDのビデオ上映でした。ある新しい運動を起こすときに、まずリーダーが一人で旗を振り始める、だけど、重要なのは、勇気をもってこのリーダーについていこうとする最初の数名のフォロワーであるのだ、ということを、芝生の上で裸で踊る人たちを例にして説いています。3分のビデオがここにあります。お勧めです。 
http://www.youtube.com/watch?v=V74AxCqOTvg 

・山海嘉之 
言わずと知れた、ロボットスーツの開発者です。実際に3名の学生が、ロボットスーツを着用して、デモをしていました。片足を失った方が、ロボットの義足で歩いている姿は、大変感動を呼びました。 
http://www.youtube.com/watch?v=uVNnMqUtA34&feature=player_embedded#! 

・ティム・バーナーズ・リー「オープンデータ」 
オープンソースのように、データもオープンにすると何ができるか、を語ったものです。特に、最後の、ハイチの地震の後の、コミュニティによる地図の作成の話が圧巻です。6分のビデオです。 
http://www.youtube.com/watch?v=3YcZ3Zqk0a8 

・田坂広志「Invisible Capitalism」 
田坂さんは哲学者です。真っ暗なステージで、画面に写る物語を読みあげる、という一風変わったプレゼンテーションでした。価値のあるものは目に見えない、そういうものを資本とする資本主義を作ろう、という話でした。お金より、価値のあるものがある、というのはその通りだと思います。もっとそういう価値を大切にしたいですね。 
http://www.youtube.com/watch?v=YBW2b6r9ryo&feature=player_embedded#! 

・村山斉「Dark Matters」 
東大の天体物理の先生です。宇宙は原子から成り立つというのは間違いで、どうやら宇宙の大部分は原子で無い、何かダークなもので占められているというのが、ここ10年以内にわかってきたことなのだそうです。大変勉強になりました。 
http://www.youtube.com/watch?v=FMsT-9L5I2g&feature=player_embedded#! 

・マルコ・テンペスト 
手品師ですが、真っ白い画板のようなものを手に持って、その上にアニメーションが映し出されるというパフォーマンスでした。きっと、プロジェクタでアニメーションを画板の上に映しているのですが、投影が手に持っている画板の位置に追随しているところに、テクノロジがありそうです。カメラでリアルタイムに画板の位置をセンスしているのでしょう。このインパクトは文字ではなかなか伝えられません。もしかしたら、そのうち、ビデオがサイトに載るでしょう。 

・土井香苗 
この方は、人権弁護士ですが、難民のサポートをされています。日本で受け入れた難民の数は、彼女の働きなどにより、ここ10年で30倍!になったそうです。でも、それは1名だったのが30名になっただけ。世の中の何千万人もの難民をどうやったら助けられるのか、運動をされています。このトークは、おそらくすべての参加者がスタンディングオベーションで讃えていました。 

・神田瀧夢 
「You survived Japanese Gameshow」という、アメリカの番組があるのをご存知でしょうか?参加者が日本のテレビ局の(仮想の)ゲーム番組に参加するという形のショーです。このショーの司会をやっている人が、この神田さんです。大阪出身の日本人で、日本語アクセント丸出しの英語で、爆笑をさそうトークでした。これも、ビデオが掲載されたら、ビデオで見ていただくのがよいでしょう。 

・シルク・ド・ソレイユ 
サーカスで、特に、プロモーションビデオの最後に出た「Impossible is only a word」という言葉に皆感動していました。Twitterで盛んにRTされていましたから、見た方もあるのではないかと思います。実際に一人の方が来て、見事なパフォーマンスを演じていました。 

・奥山清之「モビリティ」 
インダストリアルデザイナーで、いろいろな自動車のデザインをされたかたですが、最近では、アブダビのMasdarという町のトランスポーテーションシステム全体のデザインを手がけています。自動車産業は「自動車」というモノだけにフォーカスしている、移動手段という機能にフォーカスして産業をデザインすれば、また違うやり方があるはずだ、今の自動車産業は遠からず衰退するだろう、ということでした。これは、我々製造業に携わるものとして、よく考えなければいけないテーマだと思います。 

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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