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IBM developerWorks ブロガーズ・ミーティング

2009/03/23 10:48
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先週の月曜日、3月16日に渋谷のマークシティでIBM developerWorks ブロガーズ・ミーティングという会合がありました。およそ30名の、主にIT関連のブロガーの方が集まって、交流をしました。私も呼ばれて、Global Technology Outlook 2009の講演をしました。短い時間でしたが、密度の濃い、楽しいひとときを過ごしました。

GTO 2009

Global Technology Outlook (GTO)はIBM基礎研究部門が毎年作る、技術戦略文書です。全世界3,000名の研究者が全力を挙げて、IBMやIBMのお客様に今後重要になると思われる技術トレンドを見極め、深堀りします。毎年春に議論が始まり、年を通して詳細を詰め、12月にIBMのパルミサーノCEO兼会長のレビューを経て、正式な戦略文書となります。この過程で数百のアイディアが最終的には4-6個の「トピック」に絞り込まれます。昨年のトピックについては、ここに大意がありますので、ご参考にしてください。2009年のトピックは以下の6つです。

  1. デジタル・エコノミー - 貨幣に代わる新しい価値交換手段が新たな機会と技術的な挑戦を生み出しています
  2. データに基づくスマートな意思決定 - データ分析技術が、今や専門家でない人に広く使われるようになってきています
  3. サービスの質とは - サービス産業が隆盛になるにつれ、サービスの質に対する科学・工学的アプローチが求められています
  4. クラウド - クラウドコンピューティングの考え方は、ITインフラだけでなく、上位の様々な層で機会を提供します
  5. セキュリティー - セキュリティは組織の境界で守るシンプルな考え方から、より細粒度で多層のモデルへ移行しつつあります
  6. 変革をもたらすハイブリッド・システム - ハイブリッドシステムは、汎用アーキテクチャよりも速く成長し、産業に大きな変革をもたらします

今年のGTOは、今までのように「これはすごい」と思わせる技術トレンドを提示することよりも、むしろビジネスチャンスになる領域を見つけて、それに対して技術戦略を立てていこうという立場がより鮮明になっていると思います。私のプレゼンに対するコメントの一つとして、「研究所が作る技術トレンドというよりは、アナリストの分析を聞いているようだ」というものがありましたが、まさにその通りです。ビジネスに対するインパクト抜きには、新しい技術を語ることができない、そういう時代になってきているのでしょう。

私は最近、政府系の委員会などに出席することも多いのですが、そこでも「イノベーションを推進するためには新しい技術だけではだめで、技術とビジネスの接点を見据えていくことが重要だ」という意見が多いと感じています。このブロガーズ・ミーティングでは、まさに技術とビジネスの接点で活躍されているベンチャーの方が多くいらっしゃって、大変心強く思いました。

トークタイム

そうは言っても、ブロガーズ・ミーティングに集まった方々はほとんどがエンジニアの方で、特にソフトウェア関連の方々です。プログラムを書くのが、文字通り「3度のメシより好き」かどうかはわかりませんが、とにかくソフトウェア大好きな方々ばかりです。

ミーティングの第2部は、米持さん司会の、「日本のソフトウェアがグローバルでやりあっていくには?」という議論で、これはなかなか盛り上がりましたね。最初は、英語力の問題だ、とか、「うん、それはそもそも日本の教育システムの問題だ」とかいう議論でしたが、そのうちに「そもそも世界レベル技術力を持っていれば英語力が無くても聞いてもらえる筈だ」、「なぜオープンソースで日本からのダウンロードが多いのに日本からの貢献は少ないのか」というような議論になってきました。そして、「日本のプログラマは下請け仕事なので、オープンソースなど創造的な仕事がなかなかできないのでは」という日本のITサービス業界の構造的問題に話題が移ってきました。やはり、最首さんのおっしゃるように、もっと私たち自身が、起業なども含めて現状を変えていく努力をしていなかければならないのではないかと思います。

この議論の内容については、多くの参加者の方がブログを書かれていて、それらはdeveloperWorks Japan 編集長のブログからリンクされているので見ていただくと良いと思います。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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