水泳の池江璃花子選手が「努力は必ず報われる」と発言したことが、一時話題になりました。「努力すれば成功する」という考え方は、裏を返せば(対偶を取れば)「成功しない者は努力が足りない」とも解釈できるか...
学術会議の任命拒否について、議論が盛り上がっています。私はこの任命拒否が望ましくないと思っていますし、取り消しを求める署名にも参加しました。学術とは何でしょうか。それはなぜ必要なのでしょうか。知識...
騙されない自分7月に、「ホモデウス」で有名なイスラエルの歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリと、台湾のデジタル担当大臣オードリー・タンの対談[1]がありました。テーマは「ハックするか、ハックされるか -- 民主...
コロナウィルスに関する様々な意見がSNS等で飛び交っています。現場で対策にあたっている方々は、本当に大変だと思いますが、自宅勤務で通勤時間相当分の時間の余裕がある私たちは、1つ1つの情報に直感的に反応...
1.技術悲観論 英Economist誌のクリスマス特集号は、”Pessimism v progress” というタイトルの技術悲観論[1]から始まります。新しい技術は私たちの社会をよりよくしていくはずだったのに、顔認識技術によっ...
私たちが計算機、あるいは計算機が行う処理であるところの「計算」を考えるとき、現代のデジタル計算機の上でプログラムを実行することで行う計算を無意識に想像します。一方、深層学習やブラックボックス...
(注意:長いです。お時間のある時にどうぞ。)私は「情報技術が私達の社会にどのような影響を与えるか」という問題に興味を持っています。ここでは、最近進歩が著しい深層学習が、科学の営みにどのように影響を...
今話題になっている、ユヴァル・ノア・ハラリの「ホモ・デウス」を読みました。歴史観 この本は宗教の歴史に関する本です。宗教といっても、キリスト教や仏教のような個別の宗教ではなく、むしろ人類の持つ世界...
Hans Christian von Baeyer著、松浦俊輔「QBism」という本を読みました。量子力学に関する本です。原子や素粒子のような小さな物理世界を観測していると不思議なことがいろいろ起きるのですが、量子力学とはその...
森友学園に関連する公文書の改ざんが大きな問題になっています。私たちにはなぜそういうことが起きたのかをしっかり解明し、再発を防止する責任があります。公文書が正しく管理されることは、民主主義の根...
経済産業省のIT融合政策は、ITによって新たな産業を興すための政策パッケージですが、その一環としてNEDOが開発・実証プロジェクトを進めています。8月に公募があり、およそ60件の応募があったと聞いてい...
先週2月15日に、情報・システム研究機構のシンポジウム「システムズ・レジリエンス - 『想定外』を科学する」が開催されました。思ったよりも反響は大きく、大学や企業の研究者など268名が会場に参加されま...
昨年3月11日の震災とその後の原発事故から一年が経とうとしています。福島第一原子力発電所の原子炉を冷やすために、ヘリコプターで散水したり、東京都消防局の人たちが必死の思いでホースをつないでいたのを、手...
(久しぶりのブログ投稿です)本日、新宿駅前で「原発稼動の是非を問う都民投票条例の制定」を要求する署名をしてきました。http://kokumintohyo.com/branch/これは、原発に賛成とか反対と かいう署名ではなく、...
トム・ケリー著、発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法 という本を読みました。原題は、"The Art of Innovation"です。これはシリコンバレーにある、IDEO(アイディオ)...