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Day -35:Intel Macの先行きが懸念される理由

2005/12/06 15:31
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 ZDNetの常連ブロガーであるPaul Murphyが、12月5日付けのエントリーに、「アップルにまつわる噂と現実(Apple rumours and realities)」と題して、業界筋が思っているほど早急にはIntel Macへの移行が進まないと考えられる理由について記している。

 Murphyも、1月のMacworldではIntelチップを搭載したMac miniもしくはiBook、あるいはその両方が発表されると見ているものの、その後は厳しい状況が続くだろうとしている。

 まず同氏は、エントリーモデルのどちらか(あるいは両方)が先に出される理由について、これらのマシンでは(搭載が噂される「Yonah」チップではなく)現行の32ビット版Pentium Mを積んでさえ、30〜100%のスピード向上が見込め、よい評価を得られるはずだと指摘。さらに、iBookの大きなマーケットである教育関連市場(米の各学区)では春にコンピュータを購入するのが通例で、「Intel Inside」なMacをこのタイミングに間に合うように出す(同時に、それなりの売上を残して、Intelチップへの切替の正しさを証明する)必要性があることなども挙げている。

 だが、Murphyはそこでチップの値段を引き合いに出し、現行のiBookに採用されているPowerPC G4は単価が72ドルであるのに対し、AsusなどのOEMメーカー(これらの製造業者の製品をDellやHPなどは購入している)がIntelに支払っているチップの価格は、登場から2年が経つPentium M(1.8Ghz)でさえ240ドルもすると述べている(YonahはこのPentium Mの後継モデルにあたる)。

 Appleは現在、999ドルの小売価格がついたiBookを699ドル前後で卸していると推測するMurphyは、「チップのコストが卸値の3分の1以上にもなると儲けの出しようがない」とした上で、残された選択肢は価格を引き上げるか、それとも上昇分を他の部分を切りつめて吸収するかしかないという。ただし、いまの状況では前者はほぼあり得ないと考えられることから、自ずと後者--つまりチップ以外のパーツには、いまの品質を下回るものを使わなくてはならなくなる結果、先ごろDellが経験したような不良パーツに悩まされる確率も高まってしまう、と主張している。

 同氏は、Appleがチップの切替を決定した際に、Intelから大幅なディスカウントの約束を取り付けたとする噂に言及しつつも、残念ながらこの契約の対象となっているのは、まだ開発が終わっていない製品(あるいは、結局日の目を見ないかも知れないもの)だと述べている。

 さらに、Mac miniについても状況はほぼ変わらず、小売価格(499ドル)の約半分をチップのコストが占める製品では到底利益を見込めないと、Murphyは述べている。同氏は、MicrosoftがXbox 360に搭載したPowerPC G5派生チップを引き合いに出しながら、106ドルと推定されるそのコストも含め、同社が新Xbox 1台につき約200ドルの赤字を出して販売していると指摘。そして、このような真似は体力で劣るAppleにはできるはずもないが、しかし一方にはリビングルーム向けの製品を出さなくてはならないという戦略上の圧力がAppleにかかっていると述べている。

 同氏は、望ましい選択肢として、Appleがいましばらく(少なくとも1世代分)PowerPCを採用し続け、Intel Macのリリースを2007年まで延期することを挙げている。その間、PowerBookには低消費電力版のG5を、またiBookとMac miniには、FreescaleのデュアルコアPowerPC G4「8641」を搭載することを勧め、これらが一番理にかなった選択だとしている。

 だが、同氏は「さまざまな個性の人間が関わっている場合、理にかなった選択肢は得てして選ばれない」と述べ、AppleがIntelチップへの移行を焦るあまりに、自らにとってもユーザーにとっても割高につく道を選んでしまえば、いずれそれが財務面で悪影響を及ぼすのはほぼ確実だと述べて、このエントリを結んでいる。

(カウントダウン・ナビゲーター)

今日のTIPS:
 ちょっと前のO'Reilly "MacDevCenter.com"に、ビデオiPodを普通のコンポジットケーブルを使ってテレビに接続するためのティップスが出ていた。片方が赤白黄色のこのタイプのケーブルは、DVビデオの付属品などでよく見かけるものかもしれない(・・・くれぐれも買ったばかりiPodを傷つけぬようにご注意あれ)。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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