スタンフォードCenter for Internet and Societyが報告しているように、Shloss 対 Estate of James Joyceが和解した。こちらの合意内容をご覧になれば分かるとおり、われわれは求めていたものすべてとそれ以上(本を再版する権利)を手に入れた。じつに強い人物であるCarol Shlossにとって、またおなじ分野の研究者たちにとって大きな勝利だ。われらがチームの努力にはとても感謝している(一部の報道に反して、わたしはこの件を取り上げ戦術を定める手助けこそしたものの、和解を成立させたのはAnthony FalzoneとDavid Olsonだ)。(プレスリリース)
しかしこの勝利は、過度に攻撃的な著作権保有者から研究者を守るために続くであろう裁判の最初のひとつでしかない。今回の被告についてはこれが最後のケースとなることを祈っているが、このように甚だしい例はこれまでにも起きてきた。「フェアユースプロジェクト」の重要な役割のひとつは研究者や学者の権利を守り、「フェアユース」が本来保護するはずだった範囲について明確で実用的な線を引くことだ。乞う御期待。