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重要なニュース:フェアユースと映画

2007/03/12 12:00
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lessig

「CODE」「コモンズ」等の著書や「クリエイティブ・コモンズ」などで知られるスタンフォード大学ロースクール教授ローレンス・レッシグ氏のBlogの日本語版。著作権や特許などの知的所有権の問題やオンラインカルチャー関連のトピックスを紹介します。
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昨日、LAにて、保険会社Media/ProfessionalおよびLAの弁護士Michael Donaldsonとの提携のもと、われわれ(
スタンフォードCISフェアユースプロジェクト)は大きな発表をおこなった。わたしがこうした問題に携わるようになってほぼ10年、これはもっとも重要な発表だ。

ちょうど1年ほど前にお伝えしたように、American UniversityのCenter for Social Media は、『記録映画作家のフェアユースのためのベストプラクティス』を公開している。このすばらしいリポートは、ドキュメンタリー映画作家が著作権のある素材をフェアユースとして利用する場合に指針となる原則について解説したものだ。著作権法の無法地帯を明解なものにするための重要な一歩といえる。

Media/ProfessionalおよびMichael Donaldsonの協力により、フェアユース・プロジェクトは、ベストプラクティスのガイドラインに従った記録映画が保険に加入できる方法を考案した。ガイドラインに従ったと認定された映画には、Media/Professionalが特別の(「ずっと安価な」と読む)ポリシーを適用する。スタンフォードのフェアユース・プロジェクトは映画に対して無償の法律サービスを提供する。無償では不可能な場合にはMichael Donaldsonの事務所が、割安な料金で代理人を引きうけてくれる多数のメディア弁護士を紹介する。いずれの場合でも、映画製作者は「フェアユース」を頼みにすることができる。もし訴訟がおこされた場合、フェアユース・プロジェクトとDonaldsonが法廷で弁護を引きうける。弁護が成功しなかった場合、Media/Professionalが金銭的な負担をカバーする。

これは非常に大きな進歩だ。われわれの多くが論じてきたように、フェアユースへの本当の制約は法廷ではなく、著作権問題にさらされるリスクを避けようとする市場側からもたらされる。今回発表できた市場ベースの解決策は、以前は保険を引きうけてもらえなかった多数の映画に対して公開への道を開くものだ。そしてわれわれは、Center for Social Mediaがまとめたすばらしいガイドラインの実効性を確かなものにするため、いずれ起きるであろう訴訟を心待ちにしている。

このプロジェクトにはアドバイザリ・ボードが控えている:映画製作者にはKirby Dick、アカデミー賞候補者Davis GuggenheimArthur DongHaskell Wexler。法学教授はPeter Jasziとわたし。知財弁護士にはMichael DonaldsonAnthony Falzone

EFFのスローガンをもじっていうなら:フェアユースの親衛隊はこれまでよりずっと強力になった――そのうえ保険つきだ。

[オリジナルポスト 2月23日午前12時15分]
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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