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協力求む:ROとRW、営利と共有

2007/01/08 05:30
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「CODE」「コモンズ」等の著書や「クリエイティブ・コモンズ」などで知られるスタンフォード大学ロースクール教授ローレンス・レッシグ氏のBlogの日本語版。著作権や特許などの知的所有権の問題やオンラインカルチャー関連のトピックスを紹介します。
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ある分類にあてはまるサイトや企業の実例を探している。この表はこれまでわたしが話してきた内容を元にしているが、あらためてそれぞれのカテゴリを定義することから始めよう。

RO(リードオンリー) 対 RW(リードライト)

そのサイトがどのような利用を意図して作品を提供しているかという区別。質問は:「このサイトのコンテンツで何ができるか」

ROとは、サイトの意図する主な利用のしかたが「読むだけ」である場合。コンテンツは消費を目的として提供される。なにかを付け加えたり、改変するよう促されることはない。

RWとは、サイトの意図する主な利用のしかたが「読み/書き」である場合。コンテンツは利用者が何かを付け加えたり、改変したりすることを歓迎するように提供される。RWサイトにもさまざまな程度がありうる。あるサイトはコンテンツの追加を歓迎する一方、加工は認めないかもしれない。

営利 対 共有

サイトの目的に関する区別。明確な区別ではないが、核となる違いは以下のようになる。

営利サイトは経済的利益を第一の目的とする。一般に営利企業によって運営され、成功は経済的指標で計られる。

共有サイトは経済的利益を第一の目的としない。提供者や利用者が共産主義者というわけではない。提供者や利用者が、一日の一部でも金を稼ぐ(稼ごうとする)以外のことに使っているというだけだ。たとえばウォール街の大物が日曜学校で教えている場合を考えるとよい(実在する)。

共有と営利の違いをつかむ一番良い方法は、それぞれにおける金銭の役割について考えてみることかもしれない。営利サイトの経営者が、従業員をもっと働かせるためにより多くの報酬を提示するのはまったく自然なことだ。だがもしわれらがウォール街の大物が、授業を休むために生徒一人あたり$50を払おうとしたならきわめて不自然だろう。一方の状況で金銭が登場するのは自然だが、他方では場違いになる。

これら四つのカテゴリに準じたリストを作るのは難しくない。わたしが作ったリストはこちらのページにある。

しかし特に問題にしたいのはこの二つの分類の組合せ、つまり上の行列だ。これら四つの分類それぞれにあてはまる実例をもっと教えてくれればありがたい。未完成のリストはこちらにある

これは論理空間の話ではなく実社会に関することだから、上の表でなにもかも説明できるわけではもちろんない。実際わたしがもっとも調べてみたいのは営利かつ共有というハイブリッド、つまり明確に営利団体でありながら、共有経済を(良い意味で)利用しようと試みている場合についてだ。こうしたハイブリッドが成功する鍵は、共有経済に悪い影響を与えずに利用することだ。Linuxは非常に分かりやすい例といえる:協力者の多く(もしかしたら大多数)は共有経済の論理から参加した。だが明らかな営利団体(RedHatやIBM)も共有経済を利用しようとしている。

ハイブリッドの例を集めるための足がかりとなるリストはここにある。それぞれの例に多少の説明も加えた。

重要な注意:狙いは記述であって、こうすべきという規範を作ることではない。それぞれの場合で成功する理由は何かを考える前段階として、広い範囲の例を集めることが目的だ。この場合に悪とされるのは強制や詐欺だけだが、四つの分類のいずれもそうした行為に頼る必要はない。だから善悪についての口論は頼むからよそでやっていただきたい。

[オリジナルポスト 1月5日午前3時04分]
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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