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マーフィー・ブラウンを探して

2006/10/31 12:45
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lessig

「CODE」「コモンズ」等の著書や「クリエイティブ・コモンズ」などで知られるスタンフォード大学ロースクール教授ローレンス・レッシグ氏のBlogの日本語版。著作権や特許などの知的所有権の問題やオンラインカルチャー関連のトピックスを紹介します。
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Free Culture9章で、わたしはこう書いた:

インターネットアーカイブに加え、ケールはテレビアーカイブを構築している。テレビは実は、インターネットよりさらにはかない。二一世紀文化の相当部分はテレビを通じて形成されたのに、その文化のうち、誰でも見られるものはごくわずかな部分でしかない。ヴァンダービルト大学は毎晩三時間分のニュースを録画する――これは著作権法に明記された例外規定のおかげだ。このコンテンツは索引がつけられて、学者たちにごく低料金で提供されている。「でもそれを除けば、(テレビは)ほとんど手に入りません」とケールは語る。「有名レポーターのバーバラ・ウォルターズなら、テレビ局のアーカイブにアクセスできるだろうけれど、ただの大学院生だったら?」ケールの言うように:
 ダン・クェールがマーフィー・ブラウンとやりとりしていたのを覚えていますか? もしあれを研究したいと思っている大学院生で、両者のやりとりの現物を手に入れたいとか、それに続く『60ミニッツ』のエピソードを見たいとか思ったら(中略)ほとんど不可能です。(中略)そういう材料はほとんど見つけられません。(後略)

(山形浩生・守岡桜 訳)

Jeff Uboisは、このBrewster (Kahle)の主張が正しいかどうか確かめようという取り組みについての論文を公表した。結論:Brewsterは正しかった。Uboisいわく

歴史的放送のアクセス可能性一般についての評価を念頭におきつつクェール/ブラウンのやりとりのテープを探し、結果を「マーフィー・ブラウンを探して:歴史的テレビ放送のアクセス可能性」と題した論文にまとめた。今週ようやく、ピアレビューのあるJournal of Digital Information誌に掲載される。

著作権による制限で、結局クェールのオリジナルのスピーチや、問題のマーフィー・ブラウンのエピソードを手に入れることはできなかった。プロジェクトの終わりの奇妙なエピソードとして、あるデジタルライブラリジャーナルは、クェール/ブラウンのテープが手にはいるかというわたしの問い合わせと、さまざまな機関からの拒絶のやりとりそのものに著作権があるとして、その部分は出版に適さないと告げてきた(このジャーナルからは論文を引き揚げた)。いまの論文にはその部分のやりとりも加えてある。著作権法の影響が、著作権法そのものについての学術的議論を萎縮させるのは憂慮すべきことだ。

論文にはこちらのblog記事から飛ぶことができる。

[オリジナルポスト 10月20日午前7時31分]
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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