トロント大学のプロジェクトwebcitation.orgに注目。基本的な考えは、引用のための永続的なURLを作るというのものだ。たとえば最高裁があるウェブページを引用したとき、確実に元のページ内容を参照することができるようになる。仕組みは参照用のURLを生成してそこからリダイレクトすることで行われる。たとえばこのblogのURL(http://lessig.org/blog)を入力すると、http://www.webcitation.org/5IlFymF33というURLが作られる。クリックすればアーカイブページにつながるはずだ。
http://lessig.org/blogのような分かりやすいURLをなぜわざわざ長くて憶えづらいものに変えるのかと思うかもしれない。まず、出版物のために何か書いたことがあれば分かると思うが、URLはいつも短くて憶えやすいわけではない。そして重要なのはある特定の時点でのアーカイブを作ることだ。
われわれのあいだではしばらく前からこんなサービスが話題になってきた。考えられていたのは少しだけ違うこんなアイデアだ:常にアーカイブに飛ばされるURLではなく、まず参照されたページが改変されているか確認して変わっていなければ元のページを、変更されていればアーカイブに飛ぶ。この場合は動的ページの難しさがある。
webcitation.orgの運営元が、生成したURLと同時に元URLを結びつけてくれればもっといい。そうすればサービスが駄目になってもオリジナルのページに戻れるようになる。またツールバーに「ArchiveMe」というボタンを追加するアプリもほしい。参照したいサイトを表示中にクリックすればアーカイブページが生成され、そのURLがクリップボードにコピーされるような。
とはいえ、これは些細な点にすぎない。本当に必要とされていた、とても良いサービスだ。