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.xxxドメインの敗北

2006/05/19 06:01
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lessig

「CODE」「コモンズ」等の著書や「クリエイティブ・コモンズ」などで知られるスタンフォード大学ロースクール教授ローレンス・レッシグ氏のBlogの日本語版。著作権や特許などの知的所有権の問題やオンラインカルチャー関連のトピックスを紹介します。
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(Timothy Wu教授によるゲストBlog)

xxxドメインを巡る論争がまたニュースになっているが、どうにも理解できないのは反対派の一部がそちらを選ぶ理由だ。

原則からすれば、インターネット上のポルノグラフィへのアクセスを難しくしたいグループの方こそxxxドメインを望むはずだ。導入したあとはこうした法律やもっと強いものを通じて、xxxドメインに移行しないポルノサイトはブロックするようISPに命じればいい。ネット上で偶然ポルノサイトに行き当たることを防ぐのは比較的容易になるだろう。

だがご存じのように、実際はその逆になっている。米国は他の数カ国と共に特に強く反対の立場だが、xxxドメイン導入に反対するグループの主張は非論理的だ――xxxドメインの導入でネット上のポルノが増加するといったような。(ポルノ市場を鈍化させる要因があるとしてもドメインの不足ではあるまい)。だが米国グループは、わたしには測りがたい理由から、xxxドメイン導入は「インターネットポルノサイトを二倍に増やし、子供たちへの危険も倍増させる可能性がある」と主張している。

この話の教訓は、発言力ある大国の強迫観念がいかに未来のネットの形を決定するかということだ。xxxドメインへの反対はヒステリックとしかいえない。現にポルノが存在することを認めればポルノを許すことになる、ならばいっそ存在していないふりをしようといった思考だ。こうした考え方は世界の多くにとって奇異に映るが、米国や欧州の一部ではありふれている。これがxxxドメイン反対の理由だ。

1990年代以来、わたし自身は、ネット上のポルノはゾーニングされたほうが良いかもしれないと考えてきた。だがゾーニングも許すことだと見なされるならこの案もそれまでだ。

[オリジナルポスト 5月4日午後11時20分]
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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